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探査機ボイジャー2号に新たな命

Posted by moonrainbow on 08.2023 宇宙への旅   1 comments   0 trackback
老いゆく探査機ボイジャー2号にNASAが新たな命を吹き込む

老いゆく探査機ボイジャー2号にNASAが新たな命を吹き込む
ボイジャー2号に3年の猶予が与えられた(NASA)

2018年12月18日、NASAのボイジャー2号は時速3万8000マイル(約6万4000キロメートル)で進みながら星間空間に進入した。地球から200億キロメートル以上離れた今、ボイジャー2号には最も基本的な5つの機器(地球と連絡機能を含む)を、2023年後半まで運転するために必要な動力が残っているとNASAのエンジニアたちは考えていた

すぐそこまで、ボイジャー2に永遠の闇が迫っていた。エンジニアたちが2026年までその寿命を延ばす方法を見つけるまでは。

ボイジャー2号は、ボイジャー1号と同じく原子力を動力としている。これらの探査機で使用されている放射性同位体熱電気転換器(RTG)は、崩壊するプルトニウムの熱を利用可能な電力に変換する。問題は、そのパワーが衰えていくことだ。

打ち上げから46年間、エンジニアたちはヒーターといた宇宙船が飛行を続けるために必須ではないシステムのスイッチを切らなくてはならなかった。

エネルギー節約の選択肢をなくしたエンジニアたちは、宇宙船の電圧が変化した際に機器を保護するよう設計された安全機構のために確保されていたわずかなエネルギーの蓄えを使う方法をひねり出した。

「電圧の変化は機器にリスクをもたらしますが、私たちはこれを『小さなリスク』だとして、代わりに科学機器により長く通電できるという大きな見返りを得ました」とジョンソンジェット推進研究所(JPL)のボイジャープロジェクトのマネージャーであるスザンヌ・ドッドはいう。「この数週の間、ボイジャー2号を監視していますが、新しいアプローチは成功しているようです」

また、ホイジャー1号の運命も崖っぷち状態にある。数十年前に搭載していた科学機器の1つが誤作動で使用不能になった。その結果、使用可能な電力がわずかに増えたが、来年にはボイジャー2号と同じテクニックを使ってその寿命を伸ばすことになる。

ボイジャー2号は、1970年代終盤におけるNASAのグランドツアー計画の花形で、木星、土星、天王星および海王星を撮影した。1990年に内太陽系を離れた後、60億キロメートル離れた位置から見た地球を写した、あの象徴的なペイル・ブルー・ドット画像を撮影した。

太陽系を離脱したボイジャー1号と2号は、太陽風(太陽が作った粒子と磁界)が届く範囲であるヘリオスフィア(太陽圏)も離れ、熱い太陽風が冷たい星間空間と出会うヘリオポーズ(太陽圏界面)に進入した。

およそ4万年のうちに、ボイジャー2号は赤色矮星ロス248から1.7光年の位置を通過する。そしておよそ29万6000年後には、地球の夜空で最も明るい恒星であるシリウスから4.3光年の位置を通過する


2023年5月4日
Forbes JAPANより

新型宇宙服を公開

Posted by moonrainbow on 18.2023 宇宙への旅   0 comments   0 trackback
NASAアルテミス計画で使用される次世代宇宙服のプロトタイプをアクシオム・スペースが公開

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アクシオム・スペースが公開した次世代宇宙服「AxEMU」のプロトタイプ(全身像)

アクシオム・スペース(Axiom Space)は3月15日、同社が開発中の次世代宇宙服「AxEMU」(Axiom Extravehicular Mobility Unit)を米国テキサス州のヒューストン宇宙センターにて開催されたイベントで公開しました。Axiom Suitとも呼ばれるAxEMUは、アメリカ航空宇宙局(NASA)の有人月面探査計画「アルテミス」で使用される予定の宇宙服です

当初、アルテミス計画の宇宙服はNASA自身が開発に着手し、2019年10月には「xEMU」(Exploration Extravehicular Mobility Unit、探査船外活動ユニット)として発表もされていました。しかしその後、NASAは国際宇宙ステーション(ISS)に宇宙飛行士や物資を運ぶ宇宙船・補給船と同様に宇宙服も民間企業へ委託する方針に転換し、次世代宇宙服の開発・製造を担う「xEVAS」(Exploration Extravehicular Activity Services、探査船外活動サービス)の契約企業を2021年に募集。2022年9月にはアルテミス計画で最初に月面探査が行われる「アルテミス3」ミッション向けの宇宙服を開発・製造する企業としてアクシオム・スペースが選定されていました

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月に着陸したHLS(有人着陸システム)仕様のスターシップを描いた想像図

今回ヒューストンで公開されたのはAxEMUのプロトタイプです。黒を基調としたカラーリングが従来の宇宙服とは一線を画していますが、アクシオム・スペースによるとこれは設計を隠す目的のカバーレイヤーが被せられているためで、実際にはこれまでの宇宙服と同様に、極端な高熱から宇宙飛行士を保護するための白い素材が使われます。

AxEMUではNASAのxEMUの設計が活用されており、従来の宇宙服と比べて向上した可動域と柔軟性、過酷な環境からのより優れた防護、探査活動からの要求や科学的調査の機会を拡げるための専用ツールが特徴とされています。また、従来の宇宙服ではクルーの体型と宇宙服のサイズが適合せずに着用できない場合もありましたが、NASAによればAxEMUは幅広いクルーに対応することも特徴のひとつで、アメリカの男女の90パーセントに対応するとされています。

アクシオム・スペースによると、2023年夏の終わり頃までに訓練用の宇宙服一式がNASAに納入されるということです。2023年3月時点でアルテミス3ミッションは2025年に実施される予定で、スペースXが開発・製造する月着陸船「スターシップHLS」(Starship Human Landing System)に搭乗した2名の宇宙飛行士は月の南極点周辺に着陸し、AxEMUを着用して月面探査を行います。

なお、アルテミス計画には日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)も参加しています。先日JAXAの宇宙飛行士候補に選ばれた諏訪理さんと米田あゆさんにも、アクシオム・スペースの宇宙服を着用する機会が訪れるかもしれません


Image Credit: Axiom Space, SpaceX

2023年3月16日
soraeより

Hiltonホテルが宇宙飛行士向けの施設設計に参画

Posted by moonrainbow on 09.2023 宇宙への旅   1 comments   0 trackback
Hiltonホテルが宇宙飛行士向けの施設設計に参画

Hiltonホテルが宇宙飛行士向けの施設設計に参画

宇宙インフラの開発などを手掛ける米Voyager Spaceが2022年9月20日、同社が計画する商用宇宙ステーションStarlabの施設設計に、ホテル大手の米Hilton Worldwide Holdingsが公式ホテルパートナーとして参画すると発表した。今後、ホスピタリティ・スイートや寝室、共同スペースなどを共同開発する

Starlabは、国際宇宙ステーション(ISS)の後継として、2021年にNASAから 1 億 6000 万ドル出資された。最大4人までの宇宙飛行士を受け入れ、2027年から運用開始される。Hiltonと宇宙と言えば、1968年に公開されたスタンリー・キューブリック監督のSF映画の金字塔「2001年宇宙の旅」のワンシーンで、宇宙ステーション内にHiltonのカウンターが登場する。Starlabが計画どおり稼働すれば、宇宙でHiltonに宿泊するというフィクションが約60年越しに現実となる。

Hiltonの社長兼CEOであるChristopher J. Nassetta氏は、「Hilton は1 世紀以上にわたり、お客様の体験価値を高め、新しい旅行先を開拓できるよう取り組んできました。今回の歴史的な共同開発は、地上でも宇宙でもフレンドリーで信頼できる滞在先を提供するという私たちのコミットメントを明確に示すものです」と説明した


2022-12-11
.fabcrossより

民間企業による宇宙ステーション構想

Posted by moonrainbow on 16.2022 宇宙への旅   0 comments   0 trackback
国内初、民間企業による宇宙ステーション構想 スタートアップが発表 「2030年のISS退役後を見据える」

国内初、民間企業による宇宙ステーション構想
計画する宇宙ステーションのイメージ

 宇宙産業に関わるスタートアップ企業のデジタルブラスト(東京都千代田区)は12月12日、日本国内初となる民間主導の宇宙ステーション(CSS)構想を立ち上げると発表した。2030年までに最初のモジュールを打ち上げるという

 企業や研究機関、官公庁向けに、宇宙実験サービスや通信インフラなどのサービスを展開する他、消費者向けサービスとしてスポーツや映像・動画配信など宇宙空間を使ったエンターテインメント領域での活用を見込む

 CSSをは、通信やドッキング機構、クルーの居住施設などの機能を持つ居住・コアモジュールの他、研究用途のサイエンスモジュールや消費者向けサービス用途のエンタメモジュールの3つで構成する予定。

 日本政府は11月、2030年までの国際宇宙ステーション(ISS)運用延長に参加すると表明。しかし、ISSは30年で運用を終える予定であるため、ISS退役後を見据えた「ポストISS」の検討を進める必要があるという。米国では民間企業4社によって、ポストISSの開発が進む一方、日本国内では具体的な動きが見えない。

 日本も参加を表明している米国宇宙航空局(NASA)による月探査の国際プロジェクト「アルテミス計画」では、25年までに宇宙飛行士による月面探査を目指している。デジタルブラストは月面活動に向けた取り組みも検討する必要があると指摘。CSS構想を通して「民間の宇宙利用を促進し、新たな宇宙の経済圏を創出する」としている


2022年12月12日
ITmedia NEWSより

新型ロケット「SLS」の初打ち上げに成功

Posted by moonrainbow on 17.2022 宇宙への旅   0 comments   0 trackback
NASA、月面探査計画「アルテミス1」ミッションで新型ロケット「SLS」の初打ち上げに成功!

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ケネディ宇宙センター39B射点から打ち上げられた「SLS(スペースローンチシステム)」初号機。2022年11月16日撮影

Blastoff! NASA's Artemis 1 moon rocket launches on historic first mission



オリオン宇宙船
オリオン宇宙船.

アメリカ航空宇宙局(NASA)は日本時間11月16日に、新型ロケット「SLS(スペース・ローンチ・システム)」初号機の打ち上げを実施しました。搭載されていた新型有人宇宙船「Orion(オリオン、オライオン)」は無事に月へ向かう軌道に乗ったことを、NASAは公式サイトやSNSで報告しています

■ミッション情報:アルテミス1

ロケット:SLS(スペースローンチシステム)ブロック1
打ち上げ日時:日本時間2022年11月16日15時47分【成功】
発射場:ケネディ宇宙センター第39発射施設(アメリカ)
ペイロード:有人宇宙船「オリオン」、小型探査機10機


■ペイロード情報:有人宇宙船「オリオン」、小型探査機10機

今回のミッション「アルテミス1」は、有人月面探査計画「アルテミス」最初のミッションであり、SLSとオリオンの無人飛行試験にあたります。

ケネディ宇宙センターの39B射点から打ち上げられたSLS初号機は、約2分後に2基の固体燃料ロケットブースターを、約8分後にコアステージ(第1段)を分離。打ち上げ24分後には、オリオンに4基搭載されている太陽電池アレイすべての展開が完了しました。

打ち上げ52分後にはSLS上段(第2段)のICPSに搭載されているエンジンが点火され、近地点高度が約30kmから約180kmまで引き上げられました。ICPSのエンジンは打ち上げから約1時間30分後に再び点火され、オリオンを月へ向かう軌道(月遷移軌道)へ乗せるために約18分間燃焼。打ち上げから1時間54分後にはICPSからオリオンが切り離され、打ち上げは成功しました。

2時間の打ち上げウィンドウは日本時間2022年11月16日15時4分に開きましたが、極低温推進剤の充填開始後に確認された水素漏れの対応などが行われたため、ウィンドウが開いてから43分後の打ち上げとなりました。無人のオリオンは月周辺を飛行した後、12月11日に地球へ帰還する予定です。

なお、アルテミス1では日本の「OMOTENASHI(おもてなし)」や「EQUULEUS(エクレウス)」など10機の小型探査機が相乗りしており、打ち上げ3時間40分後から約8時間後にかけてICPSから順次放出されます。

アルテミス1は2025年に予定されている53年ぶりの有人月面探査ミッション「アルテミス3」に向けた重要なステップであり、その最初の段階にあたる打ち上げと月遷移軌道投入は無事成功したことになります


Image Credit: NASA

2022年11月16日
sorae より
 

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