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有人月面探査計画「アルテミス」

Posted by moonrainbow on 14.2020   0 comments   0 trackback
有人月面探査計画「アルテミス」の月周回有人拠点「ゲートウェイ」2023年に打ち上げへ

月周回有人拠点「ゲートウェイ」を描いた想像図
月周回有人拠点「ゲートウェイ」を描いた想像図。向かって右側のソーラーパネルを備えたモジュールが「PPE」、左側の円筒形のモジュールが「HALO」(Credit: NASA)

NASAの有人月面探査計画「アルテミス」では、宇宙飛行士は月を周回する「ゲートウェイ」で着陸船に乗り換えることが計画されています。2020年6月6日、NASAはゲートウェイを構成するモジュールのひとつ「HALO(Habitation and Logistics Outpost)」をノースロップ・グラマンが担当することと、ゲートウェイの打ち上げが2023年末までに行われる予定であることを発表しました

■ゲートウェイを構成する2つのモジュールを結合した状態で一度に打ち上げ

HALOは宇宙飛行士の滞在や乗り換え、補給船のドッキングなどに用いられるモジュールで、国際宇宙ステーション(ISS)への物資輸送に用いられている「シグナス」補給船の与圧貨物モジュールをベースに製造されます。「オリオン」宇宙船で地球を出発した宇宙飛行士はまずHALOにドッキングし、待機していた月着陸船に乗り換えてから月の南極域に降下。月面探査を終えたらHALOに戻り、オリオンに乗り換えて地球へ帰還するという流れです。

ゲートウェイの建設では、まずマクサー・テクノロジーズが製造を担当する「PPE(Power and Propulsion Element)」が2022年に打ち上げられる計画でした。PPEは電力供給と推進を担当するモジュールで、HALOとの結合は月を周回する軌道上で行われるとされていましたが、今回の発表においてNASAは技術的なリスクの回避とコスト削減のために、PPEとHALOをあらかじめ結合した状態で一度に打ち上げるとしています。

NASAによる有人月面探査再開はもともと2028年が予定されていましたが、トランプ政権のもとで2019年3月に4年前倒しされています。計画の鍵となる新型ロケット「SLS(スペース・ローンチ・システム)」やオリオン宇宙船の開発は新型コロナウイルスの感染拡大もあって遅れており、今年実施される予定だったオリオン宇宙船の無人テストミッション「アルテミス1」は来年2021年11月に先送りされています。

なお、現在のスケジュールでは2021年のアルテミス1に続いて2022年にオリオン宇宙船の有人テストミッション「アルテミス2」を実施、2023年にはゲートウェイが打ち上げられ、2024年に有人月面探査ミッション「アルテミス3」が行われる予定となっており、来年以降は重要なマイルストーンが毎年続くことになります


2020-06-08
Soraeより

「アルテミス計画」の月着陸船

Posted by moonrainbow on 06.2020   0 comments   0 trackback
NASAが「アルテミス計画」の月着陸船を開発する3社を選定

月着陸船を描いた想像図
左からダイネティクス、スペースX、ブルー・オリジンが提案した月着陸船を描いた想像図(Credit: NASA)

2024年の有人月面探査再開を目指す「アルテミス計画」を進めているNASA1(NASA2)は、アルテミス計画で用いられる「有人着陸システム(HLS:Human Landing System)」を開発する民間企業として3社を選定・契約したことを発表しました。今回の契約総額は9億6700万ドルで、期間は2021年2月まで。選ばれた3社は各々が提案した有人着陸システムの検討・開発をさらに進めていくことになります

■ブルー・オリジンのチームは3モジュール構成の着陸船を提案

「ILV(統合型着陸機)」を描いた想像図
ブルー・オリジン主導で開発中の「ILV(統合型着陸機)」を描いた想像図(Credit: Blue Origin)

1社目はジェフ・ベゾス氏が率いるブルー・オリジンです。ブルー・オリジンはロッキード・マーティン、ノースロップ・グラマン、ドレイパーの3社と協力して「ILV(Integrated Lander Vehicle、統合型着陸機)」を開発しています

ILVは3つのモジュールから構成されます。宇宙飛行士の搭乗と月面からの離陸に用いられる「上昇モジュール」は、ロッキード・マーティンが「オリオン」宇宙船のシステムを利用して開発。上昇モジュールを乗せて月に着陸する「下降モジュール」は、ブルー・オリジンが開発中の月着陸船「ブルー・ムーン」が元になります。上昇モジュールと下降モジュールを着陸に備えた軌道に乗せるための「トランスファーモジュール」は、ノースロップ・グラマンが国際宇宙ステーションの補給用に運用している「シグナス」補給船のシステムを元に開発されます

■ダイネティクスの月着陸船は単体で離着陸、将来の再使用も視野に

Dynetics HLS」を描いた想像図
ダイネティクス主導で開発中の「Dynetics HLS」を描いた想像図(Credit: Dynetics)

2社目はダイネティクスです。ダイネティクスはアルテミス計画のSLS(スペース・ローンチ・システム)や国際宇宙ステーションなどにハードウェアを供給している企業で、25社以上が参加する大規模なチームを結成しています。

ダイネティクスが提案する「Dynetics HLS」は単体で離着陸を行う着陸船が中核で、公開されているコンセプト動画では使い捨てのドロップタンクを最初から装着した状態で一度に打ち上げることが想定されています。エンジンがクルーキャビンの左右に配置されているため月面との高低差が低く、乗り降りの負担が少ないことも特徴としてあげられています。また、将来的には燃料の再補給による機体の再使用も検討されています


Dynetics Human Landing System



■スペースXはスターシップをベースにした月着陸船を提案

「スターシップ」を描いた想像図
スペースXが開発中の月着陸用「スターシップ」を描いた想像図(Credit: SpaceX)

3社目はスペースXです。スペースXは「ドラゴン」補給船の運用をはじめ、今月下旬に有人テスト飛行が近づいている有人宇宙船「クルー・ドラゴン」や完全再使用を目指す大型宇宙船「スターシップ」を開発するおなじみの企業です。

スペースXが提案した着陸船はスターシップです。これまでに公開されている情報からは、スターシップを使えばオリオン宇宙船で月に向かうことなく直接月面に降りられるようにも思えますが、スペースXによるとHLSとして提案されたものは翼や耐熱システムを省略した月着陸用の機体となるようです。広いキャビンや貨物搭載量の多さをもとに、持続的な月面基地の運用も可能としています


SpaceX Starship Moon Landing



なお、3社が提案した着陸船は、いずれもオリオン宇宙船との直接ドッキングや月周回有人拠点(ゲートウェイ)へのドッキングの双方に対応するとされています。仮に2024年に実施予定の有人月面探査ミッション「アルテミス3」までにゲートウェイの準備が間に合わなかったとしても、ミッションはスケジュール通り実施されることになると思われます

Image Credit: NASA

Soraeより
2020.5.2.

小惑星「2020 JA」が地球と月付近を通過

Posted by moonrainbow on 05.2020   0 comments   0 trackback
2020年5月4日早朝に”バス”サイズの小惑星「2020 JA」が地球と月付近を通過

「2020 HS7」
2020年5月4日(日本時間)に地球に接近する2020 JAの軌道を示したもの(Credit: NASA/JPL-Caltech)

2020年5月4日午前4時59分頃、「2020 JA」と名付けられた小惑星が、月と地球の距離の半分程度の距離を通過していきました。2020 JAは、5月1日に初観測されアポロ群に分類された小惑星。NASAの地球近傍天体研究センターによると、9.6から22メートルの大きさと予測され、そのサイズ感から”バス”に例えられています

2020 JAは、0.62LD(地球から月までの距離を1とした単位)を通過しましたが、もともと脅威的な天体として観測されたものではなく、衝突するなどの害は報告されていません。

また、2020 JAのような小さな天体は、ひと月に数回地球の近くを通過しているとされ、その殆どが地球に衝突するなどの危害を及ぼすものではありません。最近では、2020年4月29日に「2020 HS7」と名付けられた小惑星が地球に最接近した際は、0.11LDという距離でしたが、衝突の危険性はありませんでした。

なお、NASAの惑星防衛調整室の科学者は、定期的に地球近傍天体を観測し、地球への潜在的な驚異となる天体を調査しています。これまでに22,776個の地球近傍天体が確認されており、2020 H7や2020 JAのような小惑星は、毎日30個ほど発見されているといいます


Asteroid 2020 HS7's flyby ranks in top 50 closest ever recorded



2020-05-04
Soraeより

2021年に着陸船「ペレグリン」を打ち上げる予定

Posted by moonrainbow on 27.2020   0 comments   0 trackback
インテュイティブ・マシンズ、月面着陸船計画を2021年10月に実施

月着陸船「ノヴァC」

インテュイティブ・マシンズは、月着陸船「ノヴァC」を2021年10月に着陸させると発表しました

インテュイティブ・マシンズはNASAによる商用月ペイロードサービス(CLPS)の契約の元、月面への輸送ミッションを担当します。また、打ち上げにはスペースXの「ファルコン9」ロケットが利用され、打ち上げから6日後に月面に降り立ちます。

そしてノヴァCは、嵐の大洋と呼ばれるクレーターに囲まれたVallis Schroeteri(シュレーター谷)の近くに着陸します。この場所は、大きな岩などの障害物がほぼなく、また十分な日光を得ることが可能です。そして、着陸船には5個のNASAの実験機器と商用ペイロードが搭載されます。

NASAは2024年に月の南極に2人の宇宙飛行士を着陸させ、2020年代に月面と月周辺に持続可能なプレゼンスを確立することを目標としています。またCLPSにはアストロボティックも参加しており、2021年に着陸船「ペレグリン」を打ち上げる予定です


Image: インテュイティブ・マシンズ

2020-04-21
Soraeより

月周回有人拠点(ゲートウェイ)

Posted by moonrainbow on 03.2020   0 comments   0 trackback
ゲートウェイへの補給物資運搬ミッション、初の選定はスペースX

補給船「ドラゴンXL」を描いた想像図
ファルコン・ヘビーの第2段(左上)から分離され月に向かう補給船「ドラゴンXL」を描いた想像図(Credit: SpaceX)

NASAが推進する月面有人探査計画「アルテミス」では月周回有人拠点(ゲートウェイ)を建設し、月面への中継点とすることが予定されています。このゲートウェイに補給物資を運搬するミッションを担当する民間企業の第一号としてスペースXが選定されたことを、NASAが2020年3月28日に発表しました

■5トン以上の物資を運べる新型の補給船を使用)

NASAの発表によると、アルテミス計画では1回の月面探査ミッションにつき1回の補給物資運搬ミッションを実施。地球から打ち上げられた補給船はゲートウェイに到着するとそのまま半年~1年ほど滞在し、「オリオン」宇宙船で到着した宇宙飛行士がゲートウェイや月面で過ごすのに必要とする物資を供給します。この補給船によるミッションを担当する企業の一社として、今回スペースXが選ばれました。

スペースXは2012年から国際宇宙ステーション(ISS)への補給物資運搬ミッションを実施しており、3月9日には「ドラゴン」補給船の20号機がISSに到着しています。スペースXの公式Twitterアカウントによると、ゲートウェイへの補給には5トン以上の物資を搭載できる新型の補給船が用いられることになるようです。NASAの発表ではこの補給船が「ドラゴンXL」の名で紹介されており、打ち上げにはファルコン・ヘビーが用いられることにも触れられています。

なお、NASAではゲートウェイへの補給物資運搬ミッションに複数の企業を選定することを想定しており、選ばれた企業は最低でも2回のミッション受注が保証されるとしています


Image Credit: SpaceX

2020-03-30
Soraeより
 

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