H-IIAロケット47号機打ち上げ成功 JAXAの「XRISM」と「SLIM」を搭載
【速報】H2Aロケット47号機打ち上げ 月探査機など搭載(2023年9月7日)種子島宇宙センターから打ち上げられたH-IIAロケット47号機。JAXAのライブ配信から引用
三菱重工業株式会社は2023年9月7日、「H-IIA」ロケット47号機の打ち上げに成功しました。搭載されていた宇宙航空研究開発機構(JAXA)のX線分光撮像衛星「XRISM(クリズム)」と小型月着陸実証機「SLIM(スリム)」について、三菱重工業はロケットからの分離が確認されたと報告しています。
打ち上げに関する情報は以下の通りです。
■打ち上げ情報:H-IIA 202(XRISM&SLIM)ロケット:H-IIA 47号機
打ち上げ日時:日本時間2023年9月7日8時42分【成功】
発射場:種子島宇宙センター 大型ロケット発射場(日本)
ペイロード:XRISM、SLIMXRISMは2016年に打ち上げられたX線天文衛星「ひとみ」(運用終了)の後継機としてアメリカ航空宇宙局(NASA)や欧州宇宙機関(ESA)などとも協力して開発された科学衛星で、星や銀河だけでなく銀河の集団が形作る大規模構造の成り立ちに迫ることが期待されています。
SLIMは月面へのピンポイント着陸技術を検証するための探査機です。斜面への着陸に対応するために着陸直前に機体を斜めに傾けて横向きに接地するという特徴的な着陸方法が採用されており、科学的に興味深い「着陸したい場所」への高精度着陸の実現に貢献することが期待されています。
なお、SLIMには月面着陸直前に分離される「LEV-1」および「SORA-Q」という2機の探査ロボットが搭載されていて、月面到達後に画像の取得と地球へのデータ送信を連携して行う予定です。

【▲ 小型月着陸実証機「SLIM」の想像図(Credit: JAXA)】

【▲ SLIM、SORA-Q、LEV-1の月面着陸イメージ(Credit: タカラトミー)】

【▲ SLIM、SORA-Q、LEV-1の月面着陸イメージ(Credit: タカラトミー)】

【▲ 変形型月面ロボット「SORA-Q(LEV-2)」。左は変形前、右は変形後の様子(Credit: タカラトミー)】
SORA-Q(ソラキュー)、JAXAとタカラトミー等の共同開発によって生まれた、超小型の変形型月面ロボットの映像です【▲ タカラトミーによるSORA-Qの紹介動画】
(Credit: タカラトミー)
2023年9月7日
sorae 宇宙へのポータルサイトより