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「2I/Borisov」と命名されて恒星間天体に正式認定

Posted by moonrainbow on 07.2019 彗星   0 comments   0 trackback
「ボリソフ彗星」が恒星間天体に正式認定。新たに「2I/Borisov」と命名

ハワイの「ジェミニ北望遠鏡」が撮影した
ハワイの「ジェミニ北望遠鏡」が撮影した「2I/Borisov」

国際天文学連合(IAU)は2019年9月24日、恒星間天体の可能性が極めて高いとされてきた「ボリソフ彗星」(C/2019 Q4 (Borisov))について、正式に恒星間天体と認定し、新たに「2I/Borisov」と命名したことを発表しました

■「I」は「interstellar(恒星間)」の略

2019年8月30日にロシア(クリミア)のGennady Borisov氏が新しい彗星を発見。彗星の命名ルールに従って「C/2019 Q4 (Borisov)」の仮符号が付与されたものの、追跡観測の結果からは太陽系由来とは考えにくい軌道(※)が判明したため、早い段階から「太陽系外から飛来した恒星間天体なのではないか?」と考えられてきました。

今回、天体の命名に関する権限を持つIAUが認めたことで、ボリソフ彗星は正式に恒星間天体に分類されることになりました。新名称「2I/Borisov」のうち、2文字目の「I」は「interstellar(恒星間)」の頭文字。「2I」の2文字で「恒星間天体であることが判明した2番目の天体」という意味を持ちます。

また、2I/Borisovはもともと彗星として見つかったため、伝統に則って発見者であるボリソフ氏の名が冠されてきました。今回、IAUはこの伝統に従うことを決めたため、恒星間天体としての名称にも「Borisov(ボリソフ)」が引き継がれています。

なお、IAUの発表によると、ボリソフ彗星の太陽最接近は2019年12月7日とみられており、最接近時の太陽からの距離と地球からの距離は、どちらも同じ2天文単位(1天文単位は地球から太陽までの距離に由来)とされています。火星の公転軌道よりも遠く、小惑星帯の内縁あたりを通過していくことになるようです。

(※…ジェット推進研究所によると離心率が約3.36の双曲線軌道)


■仮符号は「いつ頃見つかったのか」をもとに付けられる

ちなみに、ボリソフ彗星に当初割り当てられた仮符号C/2019 Q4も、明確なルールに従って命名されています。

1文字目の「C」は、「comet(彗星)」の頭文字。スラッシュをはさんだ「2019」は彗星が発見された年、スペースを空けて続く「Q」は「8月後半」、「4」は「4番目」を示します。どうして「Q」が8月後半という意味になるのかというと、1月前半は「A」、後半は「B」、2月前半は「C」……といったように、12月後半まで半月ごとにAからYまでのアルファベットが割りてられているためです(IとZを除く)。

つまり、C/2019 Q4は「2019年8月後半の4番目に見つかった彗星」という意味を持ちます。仮の名前を付けるために定められたシステムですが、アルファベットがどの月に割り当てられているのかさえ覚えてしまえば、仮符号を見ただけでいつ頃見つかった彗星なのかがパッとわかる仕組みになっています


Image: Gemini Observatory/NSF/AURA

2019/9/27
Soraeより

短周期彗星がどのようにやってくるのかの分析

Posted by moonrainbow on 02.2019 彗星   0 comments   0 trackback
短周期彗星への“入り口”は、木星の公転軌道のすぐ外側にあった

「シュヴァスマン・ヴァハマン第1彗星」の想像図
軌道が変わって地球に近付く日が来るかもしれない「シュヴァスマン・ヴァハマン第1彗星」の想像図

アメリカのセントラルフロリダ大学は2019年9月19日、比較的短期間で太陽を周回する短周期彗星がどのようにやってくるのかを分析したGal Sarid氏らの研究成果を発表しました。研究内容は論文にまとめられ、The Astrophysical Journal Lettersに掲載される予定です(arXivにてプレプリント版が公開中)

■海王星の外側から来た小天体が一時的に滞在する「ゲートウェイ」

その長い尾で私たちの目を楽しませてくれる彗星には、公転周期が長い長周期彗星と、公転周期が短い短周期彗星の2種類があります。両者の違いはその故郷にあるとみられており、長周期彗星は太陽系の一番外側にある「オールトの雲」、短周期彗星は海王星の公転軌道よりも外側にある「エッジワース・カイパーベルト」からやってくる小天体がそれぞれの正体と考えられています。

場合によっては公転周期が数万年にも及ぶ長周期彗星とは異なり、短周期彗星は一人の人間が一生を終えるまでに何度か太陽に接近することもめずらしくありません。ひんぱんに塵やガスを放出することになるため、短周期彗星は(天文学的なスケールで見れば)すぐに活動を終えてしまいます。

太陽系が誕生してからすでに46億年ほどが経過したと考えられていますが、それなのに現在でも短周期彗星が見られるという事実は、エッジワース・カイパーベルトから絶えず小天体がやってきていることを意味します。

今回Sarid氏らの研究チームは、エッジワース・カイパーベルトを外れた小天体が太陽へと接近する前に、一時的に滞在するとみられる軌道が存在することをシミュレーションによって明らかにしました。その場所は木星の公転軌道(太陽からおよそ5天文単位)のすぐ外側にあり、太陽から5.2~7天文単位の範囲。研究チームはこの軌道を「ゲートウェイ」(入り口、玄関)と呼んでいます


■ゲートウェイを周回する彗星は将来地球の近くまでやってくるかも?

今回ゲートウェイと名付けたエリアでは、「ケンタウルス族」というグループに属する小惑星が幾つか見つかっています。これらの小惑星は以前から、エッジワース・カイパーベルトを外れて短周期彗星になる途上の小天体ではないかと考えられてきました。Sarid氏らによる今回の研究は、この説をシミュレーションによって補強した形です。

そのなかには、ひんぱんにアウトバースト(急激な増光現象)を起こすことで知られている「シュヴァスマン・ヴァハマン第1彗星(29P/Schwassmann-Wachmann 1、SW1)」という彗星も含まれています。SW1の公転周期はおよそ15年ですが、その現在の軌道はかなり真円に近く、木星の軌道よりも内側に入ることはありません


シュヴァスマン・ヴァハマン第1彗星の赤外線画像
宇宙望遠鏡「スピッツァー」が撮影したシュヴァスマン・ヴァハマン第1彗星の赤外線画像。2003年に公開(Credit: NASA/JPL/Caltech/Ames Research Center/University of Arizona)

SW1の軌道は繰り返し木星の影響を受けています。研究チームによると、現在の真円に近いSW1の軌道は1975年に木星へと接近したときから続いていますが、今後2038年の接近時にも影響を受けて、今よりも少しだけ真円から離れた軌道に変化する(離心率が大きくなる)とみられています。

また、研究チームは、SW1が歴史的な彗星へと移行する可能性も示唆しています。NASAによると、SW1の核の直径はおよそ30km。22年前に太陽へ最接近した「ヘール・ボップ彗星」(60km)より小さいものの、有名な「ハレー彗星」(11km)の3倍近くもあります。

そう遠くない将来、木星の重力によって軌道が大きく変化したSW1が地球の比較的近くを通過するようなことがあれば、冒頭の想像図のように壮大な天体ショーを見せてくれるかもしれません


Image Credit: University of Arizona/Heather Roper.

2019/9/23
Soraeより

彗星「C/2019 Q4」が接近中

Posted by moonrainbow on 13.2019 彗星   0 comments   0 trackback
オウムアムアに次ぐ恒星間天体らしき彗星が接近中。その大きさはキロメートル級?(NASA)

彗星「C-2019 Q4」
C/2019 Q4(中央)を捉えた画像。右上に向かって短く尾が伸びている(Credit: Gennady Borisov)

2019年8月に見つかった彗星「C/2019 Q4」が、太陽系の外から飛来した「恒星間天体」である可能性が極めて高くなったことがわかりました。アメリカ天文学会の子会社が手がけるスカイ&テレスコープが、9月11日付で報じています

■今度の恒星間天体は太陽への最接近前に発見

2017年10月19日に発見された恒星間天体「’Oumuamua(オウムアムア)」は、太陽系外から飛来したことが確認された初の天体であると同時に、その細長い形状や速度変化といった特徴から「地球外生命体が作ったものではないか?」とする説まで登場するほどに話題を呼びました。

今回、太陽系外から飛来した可能性が高まったC/2019 Q4は、もともとは2019年8月30日に新彗星として発見された天体で、このときの太陽からの距離はおよそ3天文単位でした(1天文単位は太陽から地球までの距離に由来)。発見者のGennady Borisov氏が撮影した画像には、C/2019 Q4から短く伸びる尾が写し出されています。

追跡観測によってC/2019 Q4の軌道を計算したところ、太陽への最接近は暫定的に2019年12月10日と予測されており、その離心率はいずれ太陽系から脱出していく双曲線軌道であることを示す約3.2に達するとみられています(ただし、今後の観測によって修正される可能性があります)。

2年前のオウムアムアとの違いは、発見されたタイミングでした。オウムアムアが見つかったのは2017年9月に太陽へ最接近した1か月後のことであり、観測できた期間も数週間に限られました。

いっぽう、C/2019 Q4が太陽に最接近するのは今から3か月後であるため、その前後にかけて観測できる期間がじゅうぶん残されています


太陽系の天体の軌道を示した図
C/2019 Q4と太陽系の天体の軌道を示した図。C/2019 Q4は画像上から下に向かって弓なりの双曲線軌道を描いている。青は海王星の軌道(Credit: Tony Dunn)

Comet Borisov May Be Insterstellar - Orbit Animation



■C/2019 Q4は直径10kmクラスの彗星か?

また、C/2019 Q4が彗星であることもオウムアムアとの違いです。オウムアムアは当初彗星として報告されたものの、尾やコマといった彗星の特徴がみられなかったことから小惑星に分類が変更され、その後に恒星間天体であることが判明しました。

これに対し、C/2019 Q4はすでに尾が見え始めています。彗星はその尾を観測することで構成する物質を調べることができるため、恒星間天体であることが確定すれば、太陽系外で形成された天体がどのような物質で作られているのか、オウムアムアよりもさらに詳しい情報を得ることができると期待されています。

なお、彗星の現在の等級(最大18等級)と太陽との距離(およそ2.7天文単位)から、C/2019 Q4の大きさは10kmかそれ以上と推測されており、かなり大きな天体であるとみられています(こちらも今後の観測次第で修正される可能性があります)。C/2019 Q4の続報に注目したいと思います


恒星間天体「’Oumuamua(オウムアムア)」のイメージ画像
恒星間天体「’Oumuamua(オウムアムア)」のイメージ画像

Image Credit: Gennady Borisov

2019/9/12
Soraeより

ウィルタネン彗星(46P)

Posted by moonrainbow on 07.2019 彗星   0 comments   0 trackback
電波やレーダーで観測されたウィルタネン彗星

ウィルタネン彗星
(左)アルマ望遠鏡が観測したウィルタネン彗星のシアン化水素分子の分布、(右)アマチュア天文家が可視光線で撮影したウィルタネン彗星。アルマ望遠鏡の画像サイズは約5秒角(満月の見かけサイズの約360分の1)で、可視光線写真のおよそ1000分の1サイズに相当する(提供:ALMA (ESO/NAOJ/NRAO), M. Cordiner, NASA/CUA; Derek Demeter, Emil Buehler Planetarium)

2018年12月中旬に地球に最接近し明るくなったウィルタネン彗星が、アルマ望遠鏡やアレシボ天文台のレーダー観測によってとらえられ、核を取り巻くシアン化水素分子ガスの分布や核の自転の様子などが詳しく調べられました

ウィルタネン彗星(46P)は約5.4年周期で太陽を公転する短周期彗星の一つです。1948年に発見されて以来何度も太陽に近づいており、今回も12月13日に太陽に最接近、その後の16日に地球にも最接近しました。地球との最接近距離は1160万kmで、地球から月までの約30倍という大接近でした。これは70年前の発見から今後200年ほどの間での最接近記録となります

太陽と地球に接近したことでウィルタネン彗星は明るくなり、天文ファンの観察や撮影の好対象となりました。また、研究者にとってもめったにない観測機会となり、様々な望遠鏡がウィルタネン彗星に向けられました

アルマ望遠鏡は12月2日と9日に、地球から1650万kmと1360万kmの距離にあったウィルタネン彗星を観測し、「汚れた雪玉」とも形容される彗星核を取り巻くシアン化水素分子(HCN)が放つ電波をとらえました。観測画像には、核の周りにコンパクトにまとまったHCNガスと、それよりも大きく非対称に広がったHCNガスが見られます。ただし、彗星が非常に近いため、アルマ望遠鏡がとらえたのは核のごく近傍だけであり、大きく広がったガスのほとんどはアルマ望遠鏡では見ることができていません

「彗星が太陽に近づくと、氷を含む彗星本体の温度が上がり、内部に持っていた水蒸気や様々な物質を噴き出すようになります。これが彗星の尾になります」(NASA Martin Cordinerさん)

また、米・アリゾナ大学月惑星研究所のEllen Howellさんたちの研究チームも、プエルトリコのアレシボ天文台で12月10日から18日までウィルタネン彗星のレーダー観測を実施しました。レーダー観測では、ガスと塵の雲の中に隠されている彗星核を見ることができます。さらに、ガスと塵の放出による軌道の変化を詳しく予測し、彗星の軌道を正確に決定できるようになります。しかし、レーダーで彗星を観測できる機会は少なく、過去30年間で8回目という貴重なチャンスでした

観測の結果、彗星の核が細長くごつごつしていることや、幅が約1.4kmであることがわかりました。また、彗星のコマ(核の周囲に広がっている部分)の観測から、コマに含まれる粒子のサイズが約2cmより大きいことや、コマが非対称で長く伸びていることもわかりました

ウィルタネン彗星1
ウィルタネン彗星の核の自転
2018年12月15日のウィルタネン彗星のレーダー画像から作成された動画(自転周期8.9時間のうちの1.4時間分)。核が反時計回りに自転していることがわかる(提供:Arecibo Observatory/NASA/NSF)

ウィルタネン彗星は遠日点(太陽から最も遠く離れる点)が木星軌道付近にあります、木星族彗星の一つですが、同じ木星族彗星で活動のレベルも同程度である本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー彗星(45P)やタットル・ジャコビニ・クレサーク彗星(41P)と比べると、コマに含まれる大きい粒の量が異なっています。ウィルタネン彗星のコマには大きな粒が多く含まれていますが、本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー彗星では大きな粒の数は少なく、タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星では大きな粒は全く存在しないのです

ウィルタネン彗星2
ハッブル宇宙望遠鏡(HST)が12月13日に撮影したウィルタネン彗星(距離約1150万km)。ガスの放出や氷の成分、ガスに対する太陽光の影響などを調べるためにHSTやX線天文衛星「チャンドラ」などもウィルタネン彗星を観測した(提供:NASA, ESA, and D. Bodewits (Auburn University) and J.-Y. Li (Planetary Science Institute))

2018年12月27日
AstroArtsより

チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星からの景色

Posted by moonrainbow on 05.2018 彗星   0 comments   0 trackback
探査機ロゼッタが記録したチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の異界っぷりがすごい!

d37b150d.gif

2014年にチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に接近、2年にわたり観測を続けた探査機ロゼッタの働きぶりが最近そのロゼッタがとらえていた画像のGIFバージョンが話題になっています

 静止画では伝わらなかった彗星の景色。そこは星々を背景に雪のような塵が舞う飛ぶ異界が広がっていました

 その風景に多数のネットユーザーが圧倒され、掲示板では遠い宇宙を駆け巡る異形の彗星についてさまざまな声が上がっています

ロゼッタがとらえていた連続画像をGIFに!

 これはヨーロッパ宇宙機関(ESA)の探査機ロゼッタが記録した、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の表面の連続画像を、投稿者のlandru79さん自身がGIFにしたものです

 なお、使用したのは2018年ようやく回収されたデータから抽出したもので、彗星表面からおよそ13kmから撮影していた赤外線写真だそうです(元画像一覧はこちら)
 
 切り立った崖やごつごつした岩肌を思わせる地形。その背後に白く見える点は星々で、手前で舞っているのは塵や宇宙線だということです

チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星

 回転しながら凄まじい速さで宇宙を突っ切るチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星。その地上ではこんな光景が繰り広げられていたのです
 
 一見、地球の吹雪を思わせながらも、現実には全くかけ離れた環境で起きている幻想的な眺めです

最後まで記録を続けていたロゼッタ

 2014年から始まったロゼッタの観察記録は、この彗星が地球とは起源が異なる水を持つ証となるなど、研究者に多くの手がかりをもたらしました

 そして2016年、機能停止前から落下を開始、撮影を継続したまま彗星に衝突し、使命を終えました

2018年05月25日
カラパイアより
 

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