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「アトラス彗星(C/2019 Y4)」の核が崩壊・分裂

Posted by moonrainbow on 20.2020 彗星   0 comments   0 trackback
肉眼で見える可能性のアトラス彗星、核の崩壊が確認される

アトラス彗星
4月12日に撮影された「アトラス彗星(C/2019 Y4)」。核が崩壊し分裂している様子が捉えられている(Credit: Milen Minev, Velimir Popov & Emil Ivanov 2020)

2019年12月に発見された「アトラス彗星(C/2019 Y4)」は、2020年5月上旬~中旬にかけて、肉眼でも見られるほど明るくなるかもしれないと予測されていました。しかしその後の観測において、アトラス彗星の核が崩壊・分裂した様子が捉えられています

■崩壊して暗くなり始めたものの、直近の観測では再び増光

5月31日に太陽へ最接近するアトラス彗星は、発見当初の20等から急速に明るさを増し、3月中旬には9等まで増光。北半球では最接近直前となる5月上旬~中旬にかけて、日没後の西の空に1~3等の明るさで輝くアトラス彗星を肉眼で見られるかもしれないと予想されており、soraeでも3月27日付でその可能性をお伝えしていました。

ところがその翌週、Quanzhi Ye氏(メリーランド大学)らによる4月2日と5日の観測において、アトラス彗星の核が分裂しつつある様子が確認されました。Milen Minev氏(ロジェン天文台、ブルガリア)らが4月12日に撮影した上掲の画像では、核が崩壊して複数に分裂した様子が捉えられています


3月下旬までは明るくなり続けていたアトラス彗星ですが、核が崩壊してからは減光に転じています。彗星観測のデータベース「COBS」でアトラス彗星の明るさの変化を確認すると、3月末頃から4月上旬、ちょうど崩壊が確認された頃から減光が始まっていることがわかります。

ただ、4月中旬まで続いていたアトラス彗星の減光はピーク時から1等ほど暗くなったところで止まり、COBSに寄せられた直近の観測結果によると再び増光に転じつつあるようです。増光、崩壊、減光、そして再び増光とめまぐるしく変化するアトラス彗星の活動から、しばらく目が離せません


Image Credit: Milen Minev, Velimir Popov & Emil Ivanov 2020

2020-04-16
Soreより

2020年最大級の天体ショーが始まる

Posted by moonrainbow on 29.2020 彗星   0 comments   0 trackback
2020年5月末、ATLAS彗星が最大光度に達し、月よりも光り輝いて見える可能性

彗星「ATLAS彗星
 
暗いことが続いている地球上だが、地球全体を明るく照らす天体ニュースがある。昨年末に発見された彗星「ATLAS彗星(C/2019 Y4)」が、地球近くを通過するという

 2020年5月末頃、最大光度に達する彗星は月よりも明るく輝くかもしれないという。条件がそろえば、春の夜空を月と彗星の2つが地球を照らしている姿を肉眼で観察することができる

はるか遠方からの来訪者、新たに発見された長周期彗星
 
おおぐま座の方角でATLAS彗星(C/2019 Y4)が発見されたのは昨年12月28日のこと。そのときは微かな輝きだったが、たった数ヶ月で劇的に明るくなった。

 ATLAS彗星は1844年の大彗星と同じ軌道を持つことから、これとの関係性が推測されている。その公転周期は6124年であり、太陽系外縁の彼方よりやってくる長周期彗星だ。

 なおATLASという名称は、これを発見したハワイの観測システム「Asteroid Terrestrial-impact Last Alert System(小惑星地球衝突最終警報システム)」に因んだものだ。
 
 12月の段階では太陽から4億3900万キロも離れていた。だから明るさも20等と、裸眼で見える星々の39万8000分の1しかなかったのは仕方がない。

彗星「ATLAS彗星1
las C/2019 Y4 / NASA

5月31日に近日点に到達。満月に匹敵する明るさに
 
だが、近日点(軌道上で太陽に最も近くなる点)に到達する5月31日になれば、彗星と太陽との距離はわずか3780万キロだ。そのときのコマは木星の直径の2倍以上にも広がり、もちろん輝きだって-10.7等(数値が小さいほど明るい)にまで増すと予測される。

 -12.7等の満月に匹敵する明るさで、小さな望遠鏡や高性能な双眼鏡でも観察できる。4月に入った時点で、肉眼でも楽しめるだろうとのことだ


Comet 2019 Y4 (ATLAS) may become very bright - See its orbit



5月末はペルセウス座の方向に注目して、旅の無事を祈ろう
 最初はおおぐま座に出現したATLAS彗星だが、3月29日にはキリン座にまで移動し、4月中はそこに留まる。

 そして5月23日までにはペルセウス座へと移動し、ここで地球に最接近するだろうとのこと。5月31日の近日点通過時には、日の出の1時間ほど前に昇り、日没の1時間ほど前に沈むそうだ。

 ただし、予測と観測される明るさには、大きなズレが生じる場合もあるとのこと。たとえば2013年には、史上最大級に明るいだろうと大いに話題になった「アイソン彗星」が、太陽に接近しすぎて蒸発してしまったという残念な例もある。

 ATLAS彗星もそうなる可能性がないわけではない。せめて宇宙の旅の無事を祈り、美しいショーで魅せてくれることを期待しよう


2020年03月25日
カラパイアより

彗星で見つかった「リン」の起源

Posted by moonrainbow on 29.2020 彗星   0 comments   0 trackback
アルマ望遠鏡と探査機の観測から判明

チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星
彗星探査機「ロゼッタ」によって撮影されたチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(Credit: ESA/Rosetta/Navcam)

DNA(デオキシリボ核酸)やRNA(リボ核酸)を構成する元素のひとつであるリン(P)は、地球の生命にとって欠かせない物質です。そんなリンがどのようにして地球にもたらされたのかについて、地上の電波望遠鏡と彗星探査機の観測データ双方を用いて探った研究成果が発表されました

■彗星のリンは酸素との化合物として含まれていた

2016年、ESA(欧州宇宙機関)の彗星探査機「ロゼッタ」の観測によって、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(67P/Churyumov-Gerasimenko)にリンが存在することが明らかになりました。

水、有機物、糖といった生命に必要な物質は、初期の地球に天体が衝突したことでもたらされたと考えられています。ロゼッタの観測結果はこのときにリンも運ばれてきた可能性を示唆するものでしたが、リンがどのような形で彗星に含まれているのかは未解明のままでした。

今回、Víctor Rivilla氏(アルチェトリ天文台、イタリア)やKathrin Altwegg氏(ベルン大学、スイス)らの研究チームは、チリの電波望遠鏡「アルマ望遠鏡」とロゼッタの観測データを組み合わせることで、おもにチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星のリンは酸素との単純な化合物(PO)として存在していることを明らかにしました。

冒頭で触れたように、リンは核酸の構成物のひとつであり、カルシウムなどとともに骨や歯を形作る成分のひとつでもあります。リンがどのような形で彗星に含まれているのかを明らかにした今回の研究成果について、Altwegg氏は「彗星と地球上の生命との結び付きをより強いものにするだろう」とコメントしています


■リンを含む化合物は太陽系誕生前から存在していた

星形成領域と彗星のつながりを示したイメージ図
星形成領域と彗星のつながりを示したイメージ図。アルマ望遠鏡の観測結果(左上)によって星形成領域のどこで生成されているのかが判明したリンを含む化合物(左下)が、太陽の誕生前から彗星(右下)にも含まれていたとみられる(Credit: ALMA (ESO/NAOJ/NRAO), Rivilla et al.; ESO/L. Calçada; ESA/Rosetta/NAVCAM; Mario Weigand, www.SkyTrip.de)

リンを含む化合物はどこからやってきたのでしょうか。アルマ望遠鏡を使って「ぎょしゃ座」の方向およそ7000光年先にある星形成領域「AFGL 5142」を観測したところ、若い大質量星が二手に放出するジェットの周辺において、リンを含む化合物が生成される様子が判明しました。

濃密なガス雲のなかで誕生した星からジェットが放出され始めると、ジェットの周囲に空洞が形成されるようになります。研究チームによると、ジェットの内部では強い衝撃波によってリンと水素の化合物(PH3など)が生成されるいっぽうで、空洞の壁面にあたる領域では紫外線による光化学反応と衝撃波によって、リンと酸素や窒素が結び付いた化合物(POやPN)が生成されていることがわかったといいます。

また、論文ではリンの酸化物が太陽の誕生前から彗星に含まれていた可能性を指摘しており、発表でもリンの移動を星形成領域から彗星への旅路になぞらえています。かつてどこかの星形成領域で生成されたリンを含む化合物が、やがて太陽系となる物質の集まりに引き寄せられていき、水などと一緒に彗星に取り込まれたものが地球へと衝突したことで、生命の誕生をもたらすことになったのかもしれません


Image Credit: ALMA (ESO/NAOJ/NRAO), Rivilla et al.

2020-01-20
Soraeより

「ボリソフ彗星」

Posted by moonrainbow on 16.2019 彗星   0 comments   0 trackback
ハッブルが捉えた太陽に最接近する前と直後の「ボリソフ彗星(Borisov)」

ボリソフ彗星とオウムアムアの軌道の比較
ボリソフ彗星とオウムアムアの軌道の比較

遠方の銀河と並んで写るボリソフ彗星
2019年11月16日に撮影された、遠方の銀河と並んで写るボリソフ彗星。銀河の中心核が斜めにブレて写っている(Credit: NASA, ESA, and D. Jewitt (UCLA))

人類の観測史上2例目となる恒星間天体であり、観測史上初の恒星間彗星でもある「ボリソフ彗星(2I/Borisov)」。2019年12月8日に太陽へと最接近する前と直後のボリソフ彗星を、「ハッブル」宇宙望遠鏡が捉えました

■最接近前の11月16日と直後の12月9日にそれぞれ撮影

最接近のおよそ3週間前となる2019年11月16日に撮影された画像では、はるか遠くにある渦巻銀河「2MASX J10500165-0152029」とボリソフ彗星が並んで写っています。このときボリソフ彗星は、地球からおよそ3億2600万km(約2.18天文単位)離れたところにありました。ハッブルは高速で移動するボリソフ彗星を追跡しながら撮影していたため、銀河の中心核が短い棒状にブレて写っているのがわかります。

続く画像は、太陽への最接近直後となる2019年12月9日に撮影されています。このときのボリソフ彗星は、地球からおよそ2億9800万km(約2天文単位)の距離にありました。NASAによると、最接近時のボリソフ彗星の速度は時速約16万km(秒速およそ44.7km、東京=大阪間を400kmとすれば9秒程度で通過)に達したようです


太陽最接近直後の12月9日に撮影されたボリソフ彗星
太陽最接近直後の12月9日に撮影されたボリソフ彗星(Credit: NASA, ESA, and D. Jewitt (UCLA))

ハッブル宇宙望遠鏡による観測によって、ボリソフ彗星の核のサイズが明らかになってきました。2019年8月の発見から間もない頃には10kmを超えるとも言われていましたが、David Jewitt氏(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)は直径を1km未満としています。ボリソフ彗星の正確なサイズを知ることは、恒星間彗星の総数や質量を推定する上で役立ちます。

このあとボリソフ彗星は12月下旬に地球からおよそ2億9000万km(約1.94天文単位)のところまで近付きます。その後は太陽系の外へと向かって飛び去り、戻ってくることはありません。

ボリソフ彗星の組成は太陽系の彗星に似ていることが観測結果からすでに判明していますが、今後地球から遠ざかって見えなくなるまでの間にボリソフ彗星から得られる観測データは、恒星間天体に関するさらなる知識を人類にもたらしてくれるはずです


Image Credit: NASA, ESA, and D. Jewitt (UCLA)

2019-12-13
Soraeより

ボリソフ彗星は2019年12月8日に太陽へ最接近します

Posted by moonrainbow on 28.2019 彗星   0 comments   0 trackback
間もなく太陽に最接近する恒星間天体「ボリソフ彗星」の最新画像が公開

ケック天文台で撮影されたボリソフ彗星
ケック天文台で撮影されたボリソフ彗星(Credit: P. van Dokkum, G. Laughlin, C. Hsieh, S. Danieli/Yale University)
2019年8月に発見された、観測史上2例目となる恒星間天体「ボリソフ彗星(2I/Borisov)」。あと10日余りで太陽に最接近するボリソフ彗星の最新画像が国内外から公開されています

■ケック天文台ではボリソフ彗星の全体像を撮影

ハワイのマウナケア山にあるケック天文台からは、Pieter van Dokkum氏(イエール大学)らが同天文台の低分解能撮像分光計「LRIS」を使って11月24日(現地時間)に撮影したボリソフ彗星の全体像が公開されました。核を取り巻くコマから広がり伸びていく尾が写し出されています。

同じ縮尺の地球の画像をボリソフ彗星の隣に合成した比較画像も公開されており、彗星の核から放出されたガスや塵によって形成された尾が、地球を上回るサイズにまで広がっている様子がわかります。発表によると、現在のボリソフ彗星の尾の長さは地球の直径の14倍にあたるおよそ10万マイル(約16万km)に達しているようです


ボリソフ彗星と地球を同じ縮尺で並べた比較画像
ボリソフ彗星と地球を同じ縮尺で並べた比較画像(Credit: P. van Dokkum, G. Laughlin, C. Hsieh, S. Danieli/Yale University)

van Dokkum氏ら研究チームは、LRISによって取得された観測データを通して、ボリソフ彗星を構成する太陽系外の物質の組成を詳しく調べようとしています。なお、発見当初は10kmを上回る可能性も指摘されていたボリソフ彗星の核の大きさは、今回の発表では1マイル(約1.6km)ほどとされています

東京大学木曽観測所は夜空を移動するボリソフ彗星を動画で撮影

また、東京大学木曽観測所からは、同観測所の105cmシュミット望遠鏡に取り付けられている観測装置「Tomo-e Gozen(トモエゴゼン)」によって11月16日未明に撮影されたボリソフ彗星の動画がこちらのページで公開されています。動画は24分間の撮影データを300倍速にしたもので、星々の間を移動するボリソフ彗星が捉えられています

赤丸内がトモエゴゼンによって撮影されたボリソフ彗
赤丸内がトモエゴゼンによって撮影されたボリソフ彗星。画像は公開されている動画の一部をキャプチャしたもので、赤丸は筆者が追加(Credit: 東京大学木曽観測所)

ボリソフ彗星は12月8日に太陽へ最接近します。太陽からほぼ2天文単位(地球から太陽までの距離の2倍)まで近付いたあとは太陽系の外へ向かって飛び去り、二度と戻ってくることはありません。

2019-11-27
Soraeより
 

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