ハッブル宇宙望遠鏡版「メシエカタログ」

Posted by moonrainbow on 03.2017 ニュース   0 comments   0 trackback
ハッブル宇宙望遠鏡版「メシエカタログ」

リストの一部
リストの一部

「メシエカタログ」に登録されている110個の天体のうち、ハッブル宇宙望遠鏡で撮影された63個の天体の画像が一覧公開されました。リストは今後も更新されていく予定です

18世紀半ば、彗星捜索を行っていたフランスの天文学者シャルル・メシエが、彗星と紛らわしい天体を区別することをきっかけとして作成したリストが「メシエカタログ」です。このカタログには110個の天体が登録されており、大きな天体望遠鏡でなくても比較的簡単に観察できる明るい天体も多く含まれていることから、アマチュア天文ファンにも人気が高いのです

このたび、2017年9月までにハッブル宇宙望遠鏡(HST)によって撮影された「メシエカタログ」に登録されている93天体のうち、63天体の画像が一覧として公開されました。これまで一般公開されたことがなかった8画像も含まれています

全体像がとらえられている天体の画像もありますが、多くは天体の一部を詳細に観測したものです。これは、HSTによる観測は世界中の研究者が望んでおり望遠鏡の使用は貴重なため、科学的に重要でないと思われるものには多くの観測時間が割かれていないという理由のほか、メシエ天体には明るい天体が多いので、地上にある望遠鏡でも同程度の精度で観測できることや、HSTは狭い視野を詳細に観測するように作られているといった理由もあります。また、天体の化学組成や速度などを調べる目的で分光観測のみを行ったものもあり、その場合には天体画像としては載っていません。

メシエカタログの45番目の天体M45
プレアデス星団(和名:すばる)としても知られる、メシエカタログの45番目の天体M45。全体像を撮影したのは地上の望遠鏡で、HSTは画像中の枠内の領域などを観測した(提供:NASA, ESA and AURA/Caltech)

M45の一部
HSTがとらえた、M45の一部。メローペ(上図の中央やや下の星)付近の観測(提供:NASA and the Hubble Heritage Team (STScI/AURA); Acknowledgment: George Herbig and Theodore Simon (Institute for Astronomy, University of Hawaii))

今回公開された全ての画像はリリース元およびFlickrで見ることができます。HSTによるメシエカタログは今後も更新される予定です

2017年10月26日
AstroArtsより

中性子星同士の合体現象

Posted by moonrainbow on 01.2017 ニュース   0 comments   0 trackback
光の偏りの小ささを観測、中性子星合体で金が作られることを独立に示唆

中性子星合体のイラスト
中性子星合体のイラスト(提供:University of Warwick/Mark Garlick (ESO image))

2017年8月17日に重力波が検出された中性子星同士の合体現象について、光の偏りが小さいという観測結果が得られ、金などの重い元素が中性子星合体で作られていることが光の明るさの観測とは独立に示されました

8月17日、中性子星同士の連星が合体することによって生じた重力波が検出され、日本の研究チームが行った電磁波での追跡観測などから、この現象により金やプラチナ(白金)といった重い元素が大量に合成されたらしいことが明らかにされました

この現象について東北大学学際科学フロンティア研究所の當真賢二さんたちの研究グループが、光の明るさではなく光の振動方向の偏りを観測したところ、全体の光量に対する偏った光量の割合が約0.5%以下という結果が得られました

もし、中性子星の合体によって金などの重い元素が作られていなければ、光の偏りが検出されると予想されたましたが、重い元素が多量にあると偏りは小さくなります。つまり、偏った光量が非常に少なかったという観測結果は、中性子星の合体が重い元素の生成現場であるということと矛盾しないものです

光の振動方向の偏りは、光の明るさとは全く別の情報です。中性子星合体の進み方の理論が未だ完全には確定していない中で、2つの独立した観測情報から「中性子星合体で金などの重い元素が大量に生じた」という同じ結論が示唆されたことは非常に重要です

光の振動方向の偏りからは、重い元素が合体現象のどの部分で作られ、その部分がどういう形状をしているのかについても知見が得られます。今後、より多くの重力波発生源について光の振動方向の偏りと明るさとを合わせて観測することで、重い元素の生成現場の確定や、中性子星合体現象の詳細なメカニズムの解明につながると期待されます

2017年10月23日
AstroArtsより

「Google マップ」に太陽系惑星や衛星データ追加

Posted by moonrainbow on 28.2017 ニュース   0 comments   0 trackback
太陽系の一部惑星と土星衛星「エンケラドゥス」「タイタン」「ミマス」も

Google マップ

Google マップに新たに地球を含む太陽系の一部惑星、そして衛星のデータが追加されました。衛星の中には土星衛星「エンケラドゥス」「タイタン」「ミマス」などの画像データも含まれています
 
2017年9月に土星の探査を終え、その寿命が尽きた「カッシーニ」。同探査機からは土星だけなくその、周囲を周る衛星の数多くのデータも地球へと送り届けられました。今回の土星衛星データは50万枚近く撮影されたデータを再構築したものになります

Google マップ2
Google マップ3
 
惑星や衛星はマウスドラッグでぐるぐる回したり、スクロール操作でズームして見ることができます
 
エンケラドゥスでは生命の存在の可能性を示唆する海や水素の存在が、そしてタイタンにはメタンの海が存在します

Image Credit: Google

Soraeより

星の誕生から別の星の誕生

Posted by moonrainbow on 10.2017 ニュース   0 comments   0 trackback
星の誕生が別の星の誕生を引き起こす(NRAO)

電波観測画像
HOPS 370(FIR 3、左上)とHOPS 108(FIR 4、下)の電波観測画像(提供:Osorio et al., NRAO/AUI/NSF.)

若い星から噴き出す高速のジェットが別の星の形成の引き金となったことを示唆する証拠が、電波観測で見つかりました

オリオン座の方向約1400光年の距離にある巨大なガス雲では、数多くの星が形成されています

スペイン・アンダルシア宇宙物理学研究所のMayra Osorioさんたちが米・カール・ジャンスキー超大型干渉電波望遠鏡群(VLA)でこのガス雲を観測したところ、「HOPS (Herschel Orion Protostar Survey) 108」と呼ばれる原始星が、別の年長の原始星「HOPS 370」から噴き出す高速ジェット(アウトフロー)の進路に存在する様子がとらえられました

この現象については2008年に東京大学(当時の所属)の島尻芳人さんたちの研究で、原始星HOPS 370のアウトフローがガスの塊にぶつかり、その衝撃で塊が崩壊して原始星HOPS 108の誕生が引き起こされたことが示唆されていました

今回の観測ではアウトフロー中に物質のこぶが複数見つかり、速度が測られました。その観測結果は、星から噴き出すアウトフローが別の星の形成を引き起こしたとするシナリオを支持する重要なものとなりました。HOPS 370のジェットが約10万年前からガスの塊に衝突し始め、最終的にHOPS 108の形成へとつながるガス塊の崩壊が始まったと考えられています。「ジェットの向き、速度、そして距離、すべてがシナリオと合致します」(Osorioさん)。

シナリオに合致しない問題が一つだけあります。若いほうの原始星HOPS 108の動きを調べると、この原始星がどこか別のところで作られた、つまりHOPS 370のアウトフローが形成の引き金になったわけではないようにも思えるのです。「HOPS 108の動きは、自らのアウトフローによって作り出された(つまり星形成の起源の議論には関係ない)ものかもしれません。問題の解決を目指して、今後も長期にわたって観測を続けたいと思っています」(Osorioさん)

2017年6月27日
AstroArtsより

すばる望遠鏡の主焦点カメラ「Suprime-Cam」が最後に観測した棒渦巻銀河「NGC 7479」

Posted by moonrainbow on 28.2017 ニュース   0 comments   0 trackback
すばる望遠鏡の主焦点カメラ「Suprime-Cam」がファイナルライト

最後に観測した棒渦巻銀河「NGC 7479」
「Suprime-Cam」が最後に観測した棒渦巻銀河「NGC 7479」(提供:国立天文台、画像処理:田中壱)

すばる望遠鏡に搭載された主焦点カメラ「Suprime-Cam」が、ハワイ時間2017年5月29日(日本時間5月30日)の夜に最後の観測を行いました

米・ハワイのマウナケア山頂にある「すばる望遠鏡」に搭載された主焦点カメラ「Suprime-Cam(シュプリーム・カム)」は、1999年にファーストライト(初観測)を行って以来約20年にわたって活躍を続けてきた観測装置です。広視野という特長やユニークかつ高い性能を活かして、「最遠方銀河」発見の記録を次々に塗り替えるなど数々の成果を挙げてきました

そのSuprime-Camがハワイ時間2017年5月29日(日本時間5月30日)の夜に最後の観測を終えました。同夜は3つのチームが時間を分け合い、小惑星や銀河、超大質量ブラックホールなどの観測を行いました。さらに、日の出直前の時間帯には「ファイナルライト」を祝うセレモニーも行われました

Suprime-Camの最後の観測天体には、ペガスス座の方向約1億光年彼方にある棒渦巻銀河「NGC 7479」が選ばれました。星生成領域の詳細な構造がくっきりと写し出されています

この銀河は、Suprime-Camの開発責任者だった岡村定矩さんが1970年代に、銀河の形態研究のために岡山天体物理観測所で観測した天体です。ここから日本の銀河撮像観測の基礎ができ、岡村さんは後に広視野撮像観測による銀河天文学を推し進めることとなります。その一連の研究活動がSuprime-Camの開発へと繋がっていきます

Suprime-Camで培われた経験や技術は、後継機である超広視野主焦点カメラ「Hyper Suprime-Cam (HSC; ハイパー・シュプリーム・カム) 」に受け継がれています。HSCはSuprime-Camのおよそ7倍もの視野を持ち、満月9個分の範囲を一度に撮影することができる観測装置で、2014年3月から共同利用観測が始まっています。「HSCはすでに様々な分野で画期的な成果を挙げており、現時点では世界最強の広視野カメラです。Suprime-Camに続き、次世代の日本の観測天文学を牽引してくれると期待しています」(岡村さん)

2017年6月19日
AstroArtsより
 

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