FC2ブログ

火星やタイタンの夕暮れ時の空はどんな色?

Posted by moonrainbow on 08.2020 ニュース   0 comments   0 trackback
NASA公開のシミュレーション動画

夕暮れ時の空
「NASA Scientist Simulates Kaleidoscope of Sunsets on Other Worlds」より(Credit: Geronimo Villanueva/James Tralie/NASA’s Goddard Space Flight Center)

・地球:快晴の空(EARTH(CLEAR))
・地球:かすみがかった空(EARTH(HAZE))
・地球:曇り空(EARTH(OVERCAST))
・火星(MARS)
・金星(VENUS)
・天王星(URANUS)
・TRAPPIST-1e(みずがめ座の方向およそ40光年先の系外惑星)
・タイタン(TITAN、土星の衛星)

NASA Scientist Simulates Sunsets on Other Worlds



地球以外の天体では月にしか訪れたことがない人類は、大気を持つ他の惑星や衛星における夕暮れ時の空を直接目にしたことはありません。火星の日没が大気中の塵による光の散乱で青っぽく見えることは探査機が撮影した画像から判明していますが、もしも他の惑星や太陽系外惑星に行くことができたら、夕暮れ時にはどのような空が見られるのでしょうか

■太陽系の5つの惑星・衛星と系外惑星1つの日没を再現

NASA Scientist Simulates Kaleidoscope of Sunsets on Other Worlds



こちらはNASAの惑星科学者Geronimo Villanueva氏(ゴダード宇宙飛行センター)によって作成された、日没時の空のシミュレーション動画。将来の天王星探査ミッションに備えてVillanueva氏が用意したモデリングツールを検証するために作成されました。動画では以下の6つの天体(地球については天候別に3パターン)について、大気組成などの情報をもとに日没時の空の変化が再現されています。

動画では太陽(TRAPPIST-1eの場合は主星のTRAPPIST-1)そのものは表示されていないため、実際の日没時の空とは印象が異なります。たとえば快晴の地球を見てみると、画面の下のほうが夕焼けで赤く染まりながら全体が暗くなっていくという、空の変化だけが再現されていることがわかります。

かすみがかった空や曇り空の地球では光の散乱によって太陽の沈む方向がわかりますが、厚い雲に覆われている金星やタイタンではどの方向の空も同じように暗くなっていく様子が再現されています。また、快晴の地球を思わせる青い空をした天王星では、太陽が沈むにつれて空の低いところが地球の夕焼けのようにオレンジがかった色に変化していきます。

気温が摂氏約480度、気圧が約90気圧と過酷な金星の地表や、地球からおよそ40光年離れたTRAPPIST-1eに人類が降り立つのは(少なくとも今の時点では)ほとんど不可能に思えますが、2030年代の有人探査が計画されている火星や、あるいは土星の衛星タイタンであれば、将来の世代が夕暮れ時の空をその目で見られる日がやってくるかもしれません


Image Credit: Geronimo Villanueva/James Tralie/NASA’s Goddard Space Flight Center

2020-07-01
Soraeより

「FRB 121102」からの高速電波バースト

Posted by moonrainbow on 22.2020 ニュース   0 comments   0 trackback
30億光年先からくる謎の「高速電波バースト」 約157日ごとの活動周期か

「FRB 121102」
高速電波バーストに周期があった? image by:Rogelio Bernal Andreo/DeepSkyColors.com

2007年に初めて観測された「高速電波バースト」(FRB:Fast Radio Burst)は千分の数秒というごく短時間だけ強力な電波が放出される突発的な現象で、その発生源は明らかになっていません。高速電波バーストの一部は同じ方向から複数回検出される反復的な現象であることが知られていますが、そのうちの一つ「FRB 121102」には約157日ごとに繰り返される規則的な活動周期があるとする研究成果が発表されています

■90日間の活動期と67日間の静穏期を繰り返しているか

高速電波バースト「FRB 121102」のイメージ図
高速電波バースト「FRB 121102」のイメージ図。連星の公転周期によって生じる活動期(左)にはバーストが届くが、静穏期(右)には届かないことを示す(Credit: Kristi Mickaliger)

FRB 121102は「ぎょしゃ座」の方向およそ30億光年先の矮小銀河に発生源があるとみられる高速電波バーストで、2012年11月2日にプエルトリコのアレシボ天文台で初めて検出されました。Kaustubh Rajwade氏(マンチェスター大学)らの研究グループは、イギリスのジョドレルバンク天文台などによるFRB 121102の観測データを分析した結果、約90日間の活動期と約67日間の静穏期を繰り返している可能性が示されたとしています。

当初、高速電波バーストは超新星爆発などによって引き起こされる1回限りの現象と考えられていました。ところが、2016年にFRB 121102がバーストを繰り返していることが確認されたことで、反復を可能とする別の仕組みが関与している可能性が示唆されたものの、規則的な周期で繰り返されていることは最近まで認識されていなかったといいます。

しかし今年の初め、カナダの電波望遠鏡「CHIME」(Canadian Hydrogen Intensity Mapping Experiment、カナダ水素強度マッピング実験)による観測で、高速電波バースト「FRB 180916.J10158+56」が約16日周期で規則的に繰り返されており、中性子星やブラックホールを含む連星が発生源になっている可能性も考えられるとする研究成果が発表されています。今回の研究グループは、これらの研究結果が正しかった場合、FRB 121102は規則性が確認された2つ目の高速電波バーストになるとしています。

研究グループでは、FRB 121102の発生にもFRB 180916.J10158+56と同様に連星が関与している可能性があるものの、FRB 121102の活動周期は5か月以上と長いことから、天の川銀河や小マゼラン雲にみられる数十日~数百日という幅広い公転周期を持つ大質量X線連星のように、質量の大きなOB型星を含む連星に絞り込まれる可能性があるとしています。また、規則性のある高速電波バーストの発生源としては歳差運動する中性子星も候補にあげられているものの、数か月単位の活動周期を説明するのは難しいとしています。

研究グループは、規則性を示す高速電波バーストを新たに見つけることに加えて、すでに知られているバーストの定期的なモニタリングが欠かせないと指摘。研究に参加したDuncan Lorimer氏(ウエストバージニア大学)は、今回の研究成果について「私たちが高速電波バーストの起源についてほとんど何も知らないことを浮き彫りにしています」とコメントしています


Image Credit: Kristi Mickaliger

2020-06-17
Soraeより

スペースX社は衛星ブロードバンド「スターリンク(Starlink)」の打ち上げに成功

Posted by moonrainbow on 19.2020 ニュース   0 comments   0 trackback
スペースX、スターリンク衛星の9回目の打ち上げに成功。58機を投入

スペースX
Credit: スペースX

米スペースXは2020年6月13日、衛星ブロードバンド「スターリンク(Starlink)」の打ち上げに成功しました

6月3日の8回目に続き、9回目となる今回は58機を軌道に投入。スターリンクは小型衛星を低軌道に多数打ち上げ、世界中にブロードバンド通信を提供するスターリンク計画で、合計1万2000機の打ち上げが計画されています。既に最低限のエリアをカバーできる400基を超えており、中程度のエリアに対応できる800機に近づく勢いで数を増やしています。

2020年後半にはアメリカとカナダの一部でサービスを開始し、2021年には全世界をカバーすると想定しています。

なお、今回の打ち上げミッションは「Starlink 8」と名付けられていますが、2019年5月の1回目の軌道投入から数えると9回目になります。10回目となる次回の打ち上げは6月23日を予定しています


Image: スペースX

2020-06-15
Soaraより

天体比較動画

Posted by moonrainbow on 16.2020 ニュース   0 comments   0 trackback
宇宙のスケールを感じてみよう。小惑星から多元宇宙までの天体比較動画

動画より
動画「Universe Size Comparison | Asteroids to Multiverse」より

観測技術や理論の発展により新たな事実が次々と明らかになり、場合によっては過去の知識が覆されたりもしている宇宙。soraeでも天文の最新ニュースを日々お伝えしていますが、今回ご紹介する動画では宇宙のスケールを楽しみながら感じ取ることができます

Universe Size Comparison | Asteroids to Multiverse | Blockbuster 2.0



こちらの動画はRamesh Singh氏がYouTubeで公開している「Universe Size Comparison | Asteroids to Multiverse」。小惑星から観測可能な宇宙の範囲までが一続きに登場する、天体のサイズ比較動画です。宇宙のスケールを比較する動画では惑星や恒星といった種類ごとにまとめられているものもありますが、Universe Size Comparisonでは種類に関係なく、あらゆる天体がサイズ順に並べられているという特徴があります

動画は半径15mの小惑星「1998 KY26」からスタートし、小惑星「ベンヌ」や「チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星」といった最近聞き馴染みのある小天体がすぐに登場します。ただし前述のように、この動画の天体は種類に関係なくサイズ順に登場するため、小惑星が続くかと思いきや唐突にパルサーが現れるなど、異なる種類の天体どうしにみられる意外なサイズの共通性に驚かされます。

衛星から惑星のサイズに移ると目立ち始めるのは、名前が「Kepler(ケプラー)」などから始まる幾つもの系外惑星。表面の様子は想像にもとづいていますが、太陽系の惑星が紛れ込んでしまうほど大量の系外惑星が次から次へと現れるのを見ていると、地球も無数に存在する惑星のひとつでしかないということを実感します。

土星や木星が登場する頃には質量の小さな赤色矮星が現れ始め、やがて画面に現れるのは恒星や超大質量ブラックホールばかりに。再生時間は約18分とやや長めですが、星雲から銀河団、多元宇宙へと一気にスケールアップしていく終盤の様子も圧巻です


Image Credit: Ramesh Singh

2020-06-13
Soraeより

ナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡

Posted by moonrainbow on 29.2020 ニュース   1 comments   0 trackback
NASAの新宇宙望遠鏡、名前は「ナンシー・グレース・ローマン」に

ナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡のイメージ図
ナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡のイメージ図(Credit: NASA)

NASAは現在、2020年代半ばの打ち上げを目指して新しい宇宙望遠鏡「Wide Field Infrared Survey Telescope(広視野赤外線サーベイ望遠鏡)」の開発を進めています。これまで頭文字を取って「WFIRST」と呼ばれてきた新宇宙望遠鏡の名前が「ナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡」(以下「ローマン宇宙望遠鏡」)に決まったことが発表されています

■ハッブル宇宙望遠鏡の母、ナンシー・グレース・ローマン

ナンシー・グレース・ローマン
在りし日のナンシー・グレース・ローマン氏。1970年代にNASAのゴダード宇宙飛行センターにて撮影(Credit: NASA)

WFIRST改めローマン宇宙望遠鏡は、「ハッブル」宇宙望遠鏡と同じ直径2.4mの主鏡を搭載しつつ、ハッブルよりも100倍広い範囲を観測できる広視野観測装置が搭載されます。また、地球から比較的近いところにある太陽系外惑星の撮影や分光観測を行うために、恒星の強い光を遮るコロナグラフ(ステラーコロナグラフ)の搭載も予定されています。

名前の元になったナンシー・グレース・ローマン氏について、1998年までハッブル宇宙望遠鏡の主任科学者を務めたエドワード・ワイラー氏は、早くから宇宙望遠鏡の構想を抱いていたことから「ハッブル宇宙望遠鏡の父」とも呼ばれるライマン・スピッツァー氏に並び、「ハッブル宇宙望遠鏡の母」と表現しています。

ナンシー・グレース・ローマン氏は1925年にテネシー州で誕生。天文学者を志した彼女は、1949年にシカゴ大学で天文学の博士号を取得。米海軍調査研究所を経て1959年には設立されて間もないNASAに入局し、やがて同局初の主任天文学者となります。責任者の立場に就くことは研究の一線から退くことを意味していましたが、ローマン氏は生前「今後数十年に渡り天文学に影響を与えると信じていたプログラムをゼロから作り上げる魅力には抗えなかった」と語っています。

彼女が入局した当時、研究者たちは地上だけでなく気球や飛行機、それに観測ロケットを使ってデータを得ることはできたものの、天体が発するすべての波長の光(電磁波)を捉えるには至っていませんでした。大気に邪魔されることがなく、昼も夜も関係なく観測できる宇宙空間に望遠鏡を送り込む必要性を、当時のローマン氏はスピッツァー氏と同様に認識。後にハッブルとして実現する宇宙望遠鏡の必要性をNASAや米議会に納得させることに尽力します。

彼女らの努力が実って誕生したハッブル宇宙望遠鏡は、打ち上げ当初こそ予定されていた性能を発揮できなかったものの、スペースシャトルによる5回のサービスミッションを経て現在も一線で活躍。ローマン氏が2018年12月に93歳でその生涯を閉じたあとも天文学に貢献し続けており、先月には打ち上げから30周年という大きな節目を迎えました。NASAのジム・ブライデンスタイン長官は「ハッブル宇宙望遠鏡の後継となるWFIRSTを命名するにあたり、彼女以上にふさわしい名前は思いつかない」とコメントしています


Image Credit: NASA

2020-05-22
Soraeより
 

プロフィール

moonrainbow

Author:moonrainbow
昔、"地球の旅人"の頃




服と鞄と雑貨の販売をしています

カテゴリ

カレンダー

06 | 2020/07 | 08
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード