「世界初となるこのミッションにはとてつもない準備と正確さが必要でしたが、ダートのチームはあらゆる面で期待を上回りました。技術実証が成功して私たちは実にわくわくしていますが、ダートが切り開いた可能性はそれだけにとどまらず、いつか小惑星の進路を変えて私たちの惑星を守り、現在の地球の生命を保護するかもしれません」(米・ジョンズ・ホプキンズ大学応用物理研究所所長 Ralph Semmelさん)。
ローマン宇宙望遠鏡には直径2.4mの主鏡(ハッブル宇宙望遠鏡の主鏡と同じサイズ)とともに、2つの観測装置が搭載されます。1つ目は広視野の近赤外線カメラ「WFI(Wide Field Instrument)」です。WFIはハッブル宇宙望遠鏡の100倍という広視野を持ちながら、ハッブル宇宙望遠鏡に匹敵する高精細な画像を取得することができる3億画素の撮像装置です。
GRB 211106A ショートガンマ線バーストGRB 211106Aのイラスト。 中性子星と他の星が合体して爆発し(左の円盤状の天体)、ショートGRB(左寄りの白いジェット)が発生した。これが周囲の物質と衝突し、残光(右側の球殻状の衝撃波)が生じた(提供:ALMA (ESO/NAOJ/NRAO), M. Weiss (NRAO/AUI/NSF))