超新星「タイコ(Tycho)」

Posted by moonrainbow on 23.2016 超新星   0 comments   0 trackback
超新星「タイコ(Tycho)」爆発の膨張をNASAが動画公開

超新星「タイコ」

宇宙ではさまざまな天体現象が観測できますが、その中でも大きな恒星が爆発する「超新星爆発」は最もダイナミックな現象の一つです。そして今回、NASAが15年にわたって観察し続けた超新星「タイコ(SN1572)」の爆発による残骸(超新星残骸)の膨張の様子が動画で公開されました
 
この超新星爆発を起こしたのは、「タイコ(SN 1572)」と呼ばれる超新星です。カシオペヤ座に位置するこのタイコの発見は1572年とかなり古く、またその超新星爆発の明るさは金星と同等の「-4等級」にも達しました。現時点ではこの超新星を肉眼で確認することはできませんが、チャンドラX線観測衛星が1万光年離れたその残骸を捉えることに成功しています



今回撮影された動画は、2000年から2015年までに撮影した画像を合成したものです。超新星爆発の後、タイコは衝撃波とともに超高温の雲と星間物質を撒き散らしました。その衝撃波は19億km/hにも達したと計算されています。また、タイコはもとは白色矮性と恒星からなる「近接連星系」で、お互いが融合したことにより超新星爆発が起きたと予想されています
 
このような超高エネルギーの現象にはX線での観測が適しており、その観測には運用を断念したX線天文衛星「ひとみ」が大いに活躍するものと期待されていました
 
Image Credit: NASA

Tycho



2016/05/16
Soraeより

超新星2012ap

Posted by moonrainbow on 13.2015 超新星   0 comments   0 trackback
ガンマ線バーストが起きそうで起きない超新星

超新星2012ap
超新星2012apと母銀河NGC 1729。(左)超新星出現前の銀河NGC 1729(右)印の箇所に出現した超新星2012ap。米・MDM天文台2.4mヒルトナー望遠鏡で撮影(提供:D. Milisavljevic et al.)

超新星爆発には、宇宙最大規模の爆発現象であるガンマ線バーストが発生するものとしないものがあります。両者の中間にあたる天体は長い間推測されてきたものの未発見のままでしたが、2012年に見つかった超新星がこの天体に相当するのかもしれません

2012年2月にオリオン座の銀河NGC 1729に出現した超新星2012ap(SN 2012ap)は、重力崩壊型(核崩壊型)超新星の一種である「Ic型超新星」だ。SN 2012apはガンマ線バースト(GRB)の発生につながると思われる多くの特徴を持っていたのですが、これまでそのようなバーストを起こしていないのです。どうやら、GRBが発生するものとそうでないものとの間のギャップを埋める天体のようです

重力崩壊型の超新星爆発では、中心核は中性子星やブラックホールとなり、それ以外の物質は宇宙空間にばらまかれます。一般的な場合、ばらまかれる物質はほぼ球対称に広がりますが、その速度は遅く、GRBは見られません

しかし低確率ながら、中性子星やブラックホールを取り巻く降着円盤に物質が落ち込むことがあり、この場合には降着円盤の両極から超高速のジェットが放出されます。GRBが発生する超新星爆発ではこの超高速ジェットと思われるガスの運動が見られることや、ガスの速度が日数の経過に伴って減速していくという特徴が知られていました

GRB生成の概念図
GRB生成の概念図。(左)普通の重力崩壊型超新星、(中)SN 2012apのような中間型超新星、(右)降着円盤と光速に近い両極ジェットにより、GRBが生成される(提供:Bill Saxton, NRAO/AUI/NSF)

SN 2012apの場合も超高速ジェットが見られ、しかも日が経つにつれてジェットが減速していくという特徴もとらえられました。にもかかわらず、SN 2012apからはGRBが見られていないのです。超新星の多様性を示す結果で、研究グループでは、ジェット中の粒子の重さがGRB発生の有無を分ける要因の一つである可能性を指摘しています

2015年5月8日
Astro Artsより

超新星はティベリウス(Tiberius)、ディディウス(Didius)、カラカラ(Caracalla)

Posted by moonrainbow on 17.2014 超新星   0 comments   0 trackback
重力レンズで明るさを増した3超新星(Supernova)

Abell 383
ティベリウス(Tiberius)

RXJ1532.9 3021
ディディウス(Didius)

超新星
カラカラ(Caracalla)

 ハッブル宇宙望遠鏡によって、重力の作用で大きく明るさを増した超新星爆発が3つ観測されました

 2014年5月1日に発表されたNASAの報告によると、爆発自体の大きさは通常の超新星と同程度かそれ以下の規模だったが、超新星と地球の間にある超大質量の銀河団によって生じる重力レンズ効果で、明るさが大幅に増幅されていたそうです

 3つの超新星はティベリウス(Tiberius)、ディディウス(Didius)、カラカラ(Caracalla)と名付けられ、それぞれAbell 383RXJ1532.9+3021MACS J1720.2+3536の各銀河団がレンズ役を果たしていたそうです

 重力レンズ効果は、アルベルト・アインシュタインが1936年に一般相対性理論から導かれる現象としてその存在を予言していたが、実際の観測で確かめられたのは1979年に見つかった「ツインクエーサー」によってでした

PHOTOGRAPH BY NASA/ESA HUBBLE

National Geographic Newsより
May 8, 2014

超新星PS1-10afxと重力レンズ銀河

Posted by moonrainbow on 16.2014 超新星   0 comments   0 trackback
90億光年彼方のIa型超新星を明るく見せる重力レンズ銀河

90億光年彼方の超新星を「重力レンズ効果」で明るく見せている銀河が発見され、超新星の正体が証明されました

重力レンズのしくみ
重力レンズで超新星PS1-10afxが増光するしくみ。地球から見て超新星より手前にある大質量天体の重力がレンズのように光を集めることで本来より明るく見える。(提供:Kavli IPMU。以下同)

手前の銀河の存在を示すスペクトル
超新星が現れた領域の分光観測結果。超新星の母銀河(赤)とレンズとなっている手前の銀河(青)のそれぞれから放射される酸素の輝線が見られる。

90億光年彼方の超新星を本来より明るく見せていた「虫めがね」が発見されました

この超新星「PS1-10afx」は通常の30倍以上も明るいことから、当初は新種の超高輝度超新星とも思われましたが、カブリ数物連携宇宙研究機構特任研究員らの詳しい調査で、通常のIa超新星がより地球に近い天体の重力レンズ効果(画像1枚目)により明るく見えているものと発表されました

これを証明するためには重力レンズ効果を生み出す手前の銀河を見つける必要がありましたが、超新星が出現した銀河(母銀河)と重なった位置にあり、従来のデータでは区別ができなかったのです。同研究チームは超新星がじゅうぶん暗くなった後の2013年9月に米ハワイのケックI望遠鏡を用いて新たに観測を行い、手前の銀河を分離して見つけ出すことに成功しました(画像2枚目)。

PS1-10afxは重力レンズ効果を受けるIa型超新星の初めての観測例ですが、そのレンズ源を発見できたことで結果が確実なものとなりました

明るさがほぼ一定とされるIa型超新星は、遠方宇宙の距離を知る「標準光源」としても利用されています。今後同じように重力レンズ効果を受けたIa型超新星を多数観測することで、宇宙膨張の研究に大きな役割を果たすと期待されます

超新星PS1-10afxの銀河と重力レンズ銀河、地球の位置関係を表すアニメーション。



2014年5月1日
Astro Artsより

棒渦巻銀河M95の超新星

Posted by moonrainbow on 14.2012 超新星   4 comments   1 trackback
棒渦巻銀河M95で輝きを増す超新星を発見

M95.jpg
 棒渦巻銀河M95。今回の超新星発生以前にチリにあるヨーロッパ南天天文台(ESO)の超大型望遠鏡VLTが撮影。左下枠内は超新星発生後のM95。2つの白線に挟まれているのが超新星です

 地球が属する天の川銀河にも近い銀河、M95超新星の発生が確認されました。これまで観測された超新星の中でも最も地球に近い距離で発生したものの1つです

 2012年3月16日、プロの天文学者やアマチュアの天体観測愛好家が、しし座に位置する棒渦巻銀河、M95の外れに明るい光の点が発生しているのを発見しました。それ以降、さまざまな観測グループが、この天体を詳しく追ってきました

 世界各地での観測に基づき、国際天文学連合(IAU)は3月20日、この光の点が星の爆発による超新星であることを確認し、SN2012awと名付けました

 イタリア国立天体物理学研究所(INAF)に所属するウリッセ・ムナーリ(Ulisse Munari)氏によると、これまで発見された多くの超新星は比較的遠い銀河で発生しており、そのため明るさが極大近くに達するまで観測されることはないという事です

 しかし今回確認された超新星は地球からわずか3700万光年しか離れていません。これは天文学的な意味ではすぐ隣と言ってもいい距離です

 ムナーリ氏はこの超新星について、「既に検知可能な光量に達している」と指摘した上で、今後数日の間によりいっそう明るくなるはずだとの見込みを示しました

 さらに、一部のアマチュア天文愛好家により、SN2012awが現れる前のM95の写真もたまたま撮影されていました。

 これらの画像を超新星発生後に撮影されている多くの画像と比較することで、超新星のごく初期の状態を研究することが可能になります。これにより星が爆発を始めて間もない時期の状況についても、明らかになる可能性が出てきたのです。

 例えば、SN2012awはいわゆるII型超新星に分類されます。これは大質量星の崩壊により発生するものです。

 ムナーリ氏によれば、「この好機を生かし、(崩壊の結果生じる爆発の最中に)爆発時の衝撃が恒星の内部にどのように伝わるかを調査することもできるはずだ」と言います。

詳しくは、、、

 

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