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グリーゼ581g

Posted by moonrainbow on 02.2010 グリーゼ581   5 comments   0 trackback
生命存在の可能性がある「もっとも生命に適した系外惑星を発見」

地球から20光年の距離にある恒星グリーゼ581の周りに、新たに2つの惑星が発見されました
そのうちの1つが、液体の水と大気を持つことが可能な環境にあり、これまでに見つかっている系外惑星のうちでもっとも生命の生存に適したものであることがわかりました

グリーゼ581の惑星軌道を、太陽系の図と重ねたもの
グリーゼ581の惑星軌道を、太陽系の図と重ねたもの(提供:National Science Foundation/Zina Deretsky、以下同)

グリーゼ581惑星系の想像図
グリーゼ581惑星系の想像図。

ケック天文台を用いて行った11年にも及ぶ観測から、てんびん座の方向20光年の距離にある赤色矮星グリーゼ581の周囲に、新たに2つの惑星を発見しました。グリーゼ581にはこれまで4つの惑星があることがわかっていましたが、6つに増えました

今回発見された惑星の1つ、グリーゼ581gは37日で中心星の周りを公転します。固い地表を持つ岩石惑星と推定されます。グリーゼ581gの特筆すべきところは、いままで発見された系外惑星のなかでもっとも生命を育むのに適しているということです。生命の生存に欠かせないポイントは「液体の水」と「大気」だが、この惑星の重力と中心星からの距離は、この2つを保持する条件として申し分ないのです

「ハビタブルゾーン」とは、「生命の生存にちょうどよい中心星からの距離の範囲」を指しますが、グリーゼ581gはこの「ハビタブルゾーン」のちょうど真ん中に位置しており、太陽から近すぎず遠すぎず適温に保たれている地球のように、液体の水が存在することができるのです。同じ惑星系の中にはハビタブルゾーンにかろうじて位置するものが2つ見つかっていたが、それぞれ内と外の端すぎるなどして、生命生存に適している可能性はあまり高くないとされていました。

また、質量は地球の3倍程度で、2009年に発見されたグリーゼ581eについで史上2番目に軽い系外惑星ですが、大気をとどめて保持するにはじゅうぶんとみられます。グリーゼ581eとgはどちらも、中心星が惑星の重力に引っ張られて生まれるわずかなブレを検出する手法(ドップラーシフト法)で発見されていますが、グリーゼ581の質量が太陽の10分の3しかないため、軽い惑星によるブレでも検出可能なくらい大きくなるのです

一方、地球とはかなり異なる面もあります。地球に対する月のように、常に同じ面を向けながら中心星の周りを回っているために昼夜が逆転せず、昼側と夜側の温度差が極端に激しいのです。生命がすむとするならば、昼夜の境界域がもっとも可能性があるでしょう

高精度なドップラーシフト法による系外惑星検出の歴史はまだ浅い。この段階でこれだけ近傍に生命に適している惑星が見つかったということは、同様の天体が他にもまだまだ存在すると期待されます。


20光年という距離は、192兆キロ、宇宙においては至近距離ですが、現在の宇宙船では、たどり着くまでは 約30万年掛かります

2010年10月1日
Astro Artsより

以前の記事では:「グリーゼ581c」と「グリーゼ581d」を掲載しました。

宇宙人が居るかも知れない惑星「グリーゼ581c」

最も地球に似た太陽系外惑星の発見「グリーゼ581d」

最も地球に似た太陽系外惑星の発見

Posted by moonrainbow on 24.2009 グリーゼ581   0 comments   0 trackback
「最も地球に似た」太陽系外惑星を発見
National Geographicによると
2009年4月22日(水) 18時40分配信
グリーゼ581 (Gliese 581)という恒星の周りを公転する太陽系外惑星グリーゼ581dには、天文学者が当初予測していた以上に、地球との共通点が多いようだ。
グリーゼ581e
2009年4月、天文学者チームがグリーゼ581eという太陽系外惑星を発見したと発表した。このグリーゼ581e(画像手前)は、赤色矮星の周りを公転する4つの惑星のうちの1つであり、その質量は地球の2倍弱と、これまでに発見された太陽系外惑星の中で最も小さい。
(Image courtesy ESO/L. Cal?ada)

 スイス、ジュネーブ大学の天文学者ミシェル・マイヨール氏は、グリーゼ581dの公転軌道を測定し直した結果としてこの惑星が液体の水や生命体が存在し得る条件を満たしていると見てほぼ間違いないと発表した。

 マイヨール氏は、今週イギリスのハートフォードシャー大学で開催されている学会(European Week of Astronomy and Space Science)で、「グリーゼ581dはハビタブルゾーン(生命住居可能領域)の中にあり、表面部には海が存在する可能性がある」と語った。

 2007年に発見されたグリーゼ581dは当初、軌道が中心星から遠く離れているため非常に寒冷な環境にあり、海は存在し得ないと推測されていた。

 だが、マイヨール氏らは新たな研究によって、グリーゼ581dが66.8日の周期で公転しており、低温度星のハビタブルゾーンに属しているという結論に至った。

 それと共に、グリーゼ581の惑星系で4番目となる新たな惑星を発見したことも明らかにした。グリーゼ581eと命名されたこの惑星は質量が地球の約2倍と、これまでに知られている太陽系外惑星の中では最も小さく、惑星系内で最も内側の軌道上をおよそ3.15日の周期で公転しているという。

 スコットランドにあるセント・アンドリューズ大学の天文学者アンドリュー・コリアー・キャメロン氏は、「これまで最も軽量だった太陽系外惑星でも、地球の約5倍の質量を持っていた。グリーゼ581eはその半分以下だ」と話す。

 グリーゼ581はてんびん座の方向にある赤色矮星で、地球とはおよそ20.5光年離れている。

 イギリスのミルトン・ケインズ市にあるオープン大学の天文学者キャロル・ハズウェル氏は、「現在知られている太陽系外惑星系を太陽系に近いものから順に並べると、グリーゼ581の惑星系は87番目に位置しており、天文学的な視点からすれば太陽系の近隣にあるといえる」と話す。

 ただ、これらの惑星が地球から直接観測できるほど近くにあるわけでもない。マイヨール氏らがグリーゼ581dを初めて発見したのも、南米チリにあるヨーロッパ南天天文台(ESO)のラ・シヤ天文台の望遠鏡を使って、中心星の動きの中に見られるわずかな揺れを観測したのがきっかけだった。

 一方、グリーゼ581dに比べ大きさも質量も小さいグリーゼ581eについて、オープン大学の天文学者アンドリュー・ノートン氏はこう推測する。「おそらくグリーゼ581eの環境にも、地球との共通点がいくつかあるだろう。ただ、グリーゼ581eは中心星との距離が非常に短いため、地球に比べると地表の温度ははるかに高いと予想される」。

 ノートン氏の同僚であるハズウェル氏がそれに続けてこう語る。「地球に似た環境を持つ惑星として非常に有望な候補が、地球にこれほど近い場所で発見されたことに、期待は大きく膨らんでいる。というのも、今後さらに探索を続ければ、このような惑星がまだまだ発見される可能性があるからだ」。

 そして、地球に似た環境を持つ惑星が多ければ多いほど、生命が存在する惑星を発見できる可能性も高くなる。

「もはやそれは時間の問題だと思う。この宇宙のどこかに生命が実在するのだとすれば、今後10~15年以内には、太陽系外惑星のスペクトル分析を通じて、その有力な証拠をつかむことができるだろう」とノートン氏は話した。
Kate Ravilious for National Geographic News
この続きの詳しくは、ここをクリックして下さい。

宇宙人が居るかも知れない惑星?

Posted by moonrainbow on 20.2009 グリーゼ581   2 comments   0 trackback
地球から最も近く、地球に似た惑星ーー生命体がいるかも:

地球と同様の、地上があり海が存在し、平均気温は0~40度で
今の人間が住める環境がある。
それが、
   ーーー「グリーゼ581c」(Gliese 581 c)ーーー

「グリーゼ581c」は12カ国の共同研究機関ヨーロッパ南天天文台(ESO)のスイス・フランス・ポルトガルの科学グループによって発見されました。2007年4月25日に発表されたこの星は、地球のある太陽系から20光年もはなれていますが、地球に似ていて、水や生きものが存在する可能性あるのではないかと注目されています。

生きものが存在するためには、地球のように、太陽からちょうどいい距離のところを回っていることが必要です。このように、生きものが存在するのにちょうどよい温度になるところをハビタブル・ゾーンと言います。

太陽系のハビタブル・ゾーン
太陽系のハビタブル・ゾーン

今回、発見されたグリーゼ581cは、グリーゼ581という恒星の周りを回る惑星で、ちょうど、グリーゼ581のハビタブル・ゾーンにあるのです。だから、グリーゼ581cには生きものが存在するのではと期待されています。

何故、20光年はなれた惑星「グリーゼ581c」のことがわかったのか。

グリーゼ581cは、ヨーロッパ南天天文台(ESO)が、南アメリカのチリにあるラ・シーヤ天文台で発見さされ、20光年もはなれているので、惑星の形が見えるわけではありません。ここの望遠鏡には、HARPS(高精度)視線速度系外惑星探査装置という光のわずかな変化を分析する装置がついています。

まず、恒星グリーゼ581の光が観測されました。そして、その光がほんの少しだけぶれていることを、HARPSで発見したのです。その光(のぶれは、グリーゼ581の周りを回わっている惑星があることを意味しています。恒星に惑星が存在すると、その惑星の重力に恒星が引っ張られて、観測される光がぶれます。まわりを回る惑星が小さいほど、恒星のぶれも小さくて観測が難しいが、HARPSはそれを見つけました。そして、惑星グリーゼ581cが発見された。

ラ・シーヤ天文台の望遠鏡とHARPSが恒星からの光を観測
ラ・シーヤ天文台の望遠鏡とHARPSが恒星からの光を観測

・惑星をもたない恒星の光はぶれない。
・惑星をもつ恒星の光はその惑星の重力の影響でぶれる。

恒星グリーゼ581は、太陽の3分の1の大きさで、惑星グリーゼ581cは、直径が地球の約1.5倍の密度が地球と同じだとすると、重さは5倍ほどの惑星だということがわかっています。惑星グリーゼ581cに水や生きものが存在しているかどうかはわかっていませんが、恒星グリーゼ581のハビタブルゾーンにあることはわかっているので、地球のような生きものがいるかもしれない、となったのです。

監修=川崎青少年科学館学芸員 国司真

国立天文台 広報室


      ーーーーーーーーーーーー

Wikipediaによると

Gliese_581_c_Celestia 1
写真はWikipediaより


グリーゼ581c(Gliese 581 c)は、太陽系から約20光年離れた、赤色矮星グリーゼ581の周囲を公転する太陽系外惑星。この星系の惑星としては2番目に発見され、内側から数えても第2惑星にあたる(惑星数は2008年現在3個発見されている)。

発見時は、ハビタブルゾーン内の軌道を持つ可能性が高く、生命が存在する事が可能な表面温度(推定0~40 ℃(32~104 °FF))を持つ岩石型の惑星(地球型惑星)と期待されていた。しかし、2007年12月にドイツとフランスの研究グループが独立に発表した2つの論文によると、ハビタブルゾーンより主星に近いところを公転していることが判明した。 その後2008年には、仮にこの惑星の表面が75%以上の水の雲に覆われているならば、表面には液体の水が存在できる、とする論文が発表された。

アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計や将来の大型天文装置によって、この星の詳細な分光観測やイメージングが可能になるかもしれない。
  現在の無人探査機で到達しようとすると30万年程度の期間が必要になる。

グリーゼと比較した地球 1
グリーゼと比較した地球

グリーゼ581cが地球と同じような組成で出来ていると仮定した場合、直径は地球の約1.5倍、表面の重力は地球の2.2倍と推定される。

また惑星質量が地球の5倍以上と、太陽系の地球型惑星と比較してやや大きい為、グリーゼ876dと同じくスーパーアース(Super Earth; 巨大地球型惑星)に分類される。

写真と記事はWikipediaより

 

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