大マゼラン雲の星団中に見つかった若すぎる星

Posted by moonrainbow on 18.2017 星団   0 comments   0 trackback
大マゼラン雲の星団中に見つかった、若すぎる星(RAS)

赤外線天文衛星「スピッツァー」がとらえた大マゼラン雲
赤外線天文衛星「スピッツァー」がとらえた大マゼラン雲(提供:NASA/JPL-Caltech/M. Meixner (STScI) & the SAGE Legacy Team)

大マゼラン雲に存在する星団に、非常に若い星の候補が見つかりました。星団中の星の年齢はどれもだいたい同じであるという従来の考えを見直す必要が生じるかもしれないのです

星団に含まれる星々は、共通の材料からおよそ同時期に誕生したものと考えられています。したがって、星団の星の年齢や化学組成はだいたい同じであると考えられ、その仮定をもとに恒星進化のモデルが作られ、質量の違いが星の進化にどのように影響するかが研究されてきました

豪・電波天文学研究国際センターのBi-Qing Forさんたちの研究チームは、天の川銀河から16万光年離れたところにある隣の矮小銀河、大マゼラン雲の星々について、星団の位置と数千個もの若い星の位置とを照合した。そして、同じ星団に属していながら、他の星よりもはるかに若い星の候補を15個発見しました

これらの若い星は星間空間から星団へと入ってきたガスが材料となって形成された可能性も考えられたが、電波望遠鏡による観測によって星の材料となる星間水素ガスと星団の位置との間に関係がないことが示され、その説は否定されました。「やはり若い星は、星団中の古い星が放出した物質を材料として誕生したと考えられます。つまり、一つの星団中に複数世代の星が存在することを発見したのかもしれません」(同センター 戸次賢治さん)。

星の周囲を大量のガスや塵が取り囲んでいるため、現在のところ光学望遠鏡では観測できない。星が成長し、周囲のガスや塵が吹き飛ばされれば、ハッブル宇宙望遠鏡のような強力な手段で星を観測できるようになるでしょう。そうすれば、本当に若い星と年老いた星の両方が星団中に存在していることが確認できるはずです

「もし、わたしたちの発見が示唆しているように、『星団の星は年齢が大体同じである』という従来の仮定が間違っているとすると、これまでの恒星進化モデルに見直しと修正が必要となるでしょう」(Forさん)

2017年3月10日
Astro Artsより

星団「ターザン5」

Posted by moonrainbow on 19.2016 星団   0 comments   0 trackback
天の川銀河内の星団の一つ「ターザン5」に、年齢が70億年ほども異なる、非常に年老いた星と若い星が見つかった

ターザン5
ハッブル宇宙望遠鏡で撮影したターザン5(提供:ESO/F. Ferraro)

いて座の方向約1万9000光年彼方にある「ターザン5」は、発見以来40年あまり球状星団として認識されてきた天体です。伊・ボローニャ大学のFrancesco Ferraroさんたちの国際研究チームがヨーロッパ南天天文台の超大型望遠鏡(VLT)やハッブル宇宙望遠鏡などを用いてこの星団を観測したところ、ターザン5には明確に種類の異なる2種類の星が存在することがわかりました。化学組成の違いだけでなく、両種には70億歳もの年齢差があるのです

年齢が2つに分かれているということは、ターザン5では連続的な星形成があったのではなく、2度の爆発的な星形成があったことを示しています。「つまり、ターザン5には2番目の(若いほうの)星を誕生させるだけの大量のガスがあったはずです。少なく見積もっても太陽質量の1億倍はあったでしょう」(伊・国立天体物理研究所 Davide Massariさん)。

ターザン5の特徴は球状星団としては一般的ではないが、天の川銀河のバルジ(中心の膨らんだ部分)に見られる星の種族とはひじょうによく似ている。銀河形成に関する理論によれば、ガスや星でできた巨大な塊が相互作用して天の川銀河の原始バルジが形成されたと考えられているが、ターザン5は天の川銀河のバルジを形成した最初期の構成要素の生き残りなのかもしれないのです。「塊のいくつかは破壊されずに天の川銀河内に残っているでしょう。こうした生きた化石は、銀河の歴史再構築というパズルの重要なピースの一つなのです」(Ferraroさん)。

また、星形成が活発な遠方銀河に見られる塊の性質とターザン5の性質には似ている部分があり、遠方(過去)の銀河と近傍(現在)の銀河のどちらでも、形成初期段階では同じようなプロセスが起こることが推測されます

「今回の発見から、様々な疑問が出てきました。ターザン5はどのようにして生き残ったのか。2回目の爆発的星形成を引き起こした原因は何だったのか。わたしたちは、現在その答えを調べています」(米・カリフォルニア大学ロサンエゼルス校 Michael Richさん)。

2016年9月12日
Astro Artsより

プレアデス星団「すばる」の星々の自転速度が計測されました

Posted by moonrainbow on 23.2016 星団   0 comments   0 trackback
プレアデス星団の星々の自転速度を測定

プレアデス星団
NASAの赤外線天文衛星「WISE」(現:NEOWISE)がとらえたプレアデス星団。4種類の赤外線波長による観測データをもとにした擬似カラー画像(提供:NASA/JPL-Caltech/UCLA) .

NASAの探査衛星「ケプラー」の観測から、プレアデス星団の星々の自転速度が計測されました。星の周囲のどこでどのように惑星が形成されるのか、星団の星がどう進化するのかについて理解が深まると期待されています

日本では「すばる」という名前でよく知られているプレアデス星団は、地球からおよそ440光年の距離に位置する若い星の集まりです。星々の年齢は約1億2500万歳で一生のうちの「若い成人期」に相当し、その自転速度は生涯を通じて最も高速の状態にあると考えられています

米・カリフォルニア工科大学のLuisa Rebullさんたちの研究チームは、NASAの系外惑星探査衛星「ケプラー」の「K2ミッション」でプレアデス星団を72日間にわたって観測し、750個以上の星の自転速度を調べました

太陽の黒点と同様、恒星の表面にも磁場の影響で低温の暗い部分が存在します。星の自転に伴って暗い部分が見え隠れすることにより星の明るさが変化するので、その明るさの変化から星の自転速度がわかります。とくに、若い星では強力な磁場の影響によって暗い部分が巨大になるため、自転に伴う明るさの変化も大きくなり、自転速度が測りやすくなるのです

観測データから、質量の大きな星ほど自転速度が遅く、小さな星ほど速いという傾向が明らかにされました。質量の大きい星(太陽と同程度)の自転周期は1日から11日、小さい星(最も小さいもので太陽の10分の1ほど)の多くは自転周期が1日以下でした

こうした自転速度の違いは、星の内部構造の違いによると考えられています。大きい星はその内部の対流層が薄く、反対に小さい星ではほぼ全体が対流層です。星の自転は星からの質量放出(恒星風)と磁場の働きによって遅くなるのですが、この磁場ブレーキは対流層が薄い大きい星のほうに効果的に影響するのです

プレアデス星団は地球に近いので、今後の観測で星の自転速度とその他の特徴との間にある複雑な関係も明らかにできそうです。星の特徴は、その周りを回る系外惑星の気候や生命に適した環境の有無にも関係してきます

「プレアデス星団と他の星団とを比較することにより、星の質量や年齢との関係、その星系における歴史についても多くのことが今後わかってくるだろうと期待しています」(Rebullさん)。

2016年8月16日
Astro Artsより

球状星団「NGC4833」

Posted by moonrainbow on 17.2016 星団   0 comments   0 trackback
銀河系最古の星(NASA)

球状星団NGC4833
Photograph by ESA, Hubble and NASA

 はえ座の位置にある、2万2000光年先の球状星団NGC4833をハッブル望遠鏡が詳しくとらえました

NGC4833は銀河系内に存在するおよそ150の球状星団のひとつで、最古級の星があると考えられているため、銀河系の起源や進化を研究する天文学者の研究対象になっています

ナショジオより

球状星団「NGC 6362」

Posted by moonrainbow on 04.2016 星団   0 comments   0 trackback
低質量の球状星団にも見られる化学的な異常(Phys.Org

球状星団NGC 6362
球状星団NGC 6362(提供:ESO)

球状星団は化学組成が似通った星で構成されていると長い間考えられてきましたが、近年になって、より複雑な性質を持つことを示す証拠が増えています。最新の観測研究からも、決して単純ではない球状星団の特徴が明らかになりました

伊・ボローニャ大学のAlessio Mucciarelliさんたちの研究チームは低質量の球状星団「NGC 6362」を観測し、この天体がこれまで考えられていたような単純な星団ではないことを示す研究成果を発表しました。NGC 6362は、さいだん座の方向約2万5000光年の距離にあり、年齢は135億歳、質量は太陽5万個分と計算されています

Mucciarelliさんたちはヨーロッパ南天天文台(ESO)の超大型望遠鏡(VLT)を使って、星団の周辺に存在する200個以上の巨星のスペクトルを取得し、星の運動や化学組成から、星団に属する星160個を特定した

さらに、星団中の星それぞれについてナトリウムの割合を調べたところ、その割合が大きく異なる2種類の星が混在していることがわかりました。他の大きな星団で観測される化学的異常が、小さな球状星団であるNGC 6362でも見られたということです。こうした異常を示す星団としては、NGC 6362が一番軽い天体ということになります

この研究から、太陽5万個分の質量を持つ星団でナトリウムが豊富な星を形成できることも明らかになりました。つまりNGC 6362は、球状星団というものを正しく定義する最低質量の理解に向けて、重要な根拠の一つを提示したことになります。なお、質量が球状星団より少なくとも1桁小さい散開星団では、こうした異常は見られないのです

今後の星団の形成と進化に関する理論は、この星団の性質も説明できるようなものにする必要があるでしょう。また、NGC 6362には未解明の謎が残っているはずで、新たな観測も計画されています

2016年4月26日
Astro Artsより
 

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