インフレーション理論によると:1.「無」--ゼロ
2.宇宙が真空のゆらぎの中に、量子論の1つの「トンネル効果」によって、ぽろりと出現した。
その大きさは:プランクの大きさ(10のマイナス33乗センチ)
3.プランク時間で10のマイナス44乗秒後に、宇宙を支配する1つの”重力”が生まれた。
4.その時点に3次元の空間と1次元の時間が現れて、宇宙が誕生。
5.宇宙は10のマイナス36乗秒後から34乗秒後の間に加速度的に膨張する。
6.現在の大きさである、10の100乗倍の大きさになります、
これが”インフレーション(超加速度的膨張)で真空のエネルギーを溜め込みます。
7.10のマイナス32乗秒後、真空の相転移は終了し、インフレーションは終わり、
溜め込んだ真空エネルギーは熱エネルギーになり、ビックバンが誕生します。
この時の温度は、10の30乗度です。
8.ビッグバン開始から最初の3分間、粒子と反粒子が生じたり、対消滅しながら、光子(光)を
生成します。そして、素粒子や元素が誕生していきます。

図は山賀 進のWeb siteより
9.15分後には、光子、電子、陽子、ヘリウムの軽い元素の原子核がプラズマの状態になる。
(これは、太陽の内部と同じ状態)
宇宙を構成する、全ての物質の素となる水素とヘリウムはこの時、生まれました。
10.30万年後:プラズマ状態の宇宙が、4000度まで温度が下がり、原子核が電子を取り込んだ原子ができます。光が直進出来る様になります。この状態を「宇宙の晴れ上がり」と言います。この時に発せられた光は、約140億年後の現在に地球に届いているのです。同時に暗黒の時代が始まります。

図は山賀 進のWeb siteより
宇宙の90%を占める水素、残りのヘリウムの様な軽い元素で宇宙は満たされています。
11.2億年後:星や銀河の誕生。
12.50億年後:クエーサーの時代。
13.100億年後:太陽系が誕生。
14.その後:現在の宇宙が形成されて行きます。
トンネル効果とは:量子力学がもたらす不思議な現象。ミクロの世界で素粒子がエネルギーの障壁を通る事が出来ます。
相転移とは:物の性質「相」が、エネルギーによって変化する事を言います。例えば、水蒸気が水に(気体が液体)、水が氷に(液体が固体)なる事です。つまり「相」の変化、相転移です。相転移が起こるとエネルギーの出し入れが生じます。
プラズマの状態とは:高温の状態では、原子はプラスの電荷をもった「イオン」と、マイナスの電荷を持った「電子」に分かれます。この状態を「プラズマ状態」と言います。その中では、光は外に飛び出す事が出来ません。
プランクとは:量子論に於ける最小単位(大きさ、時間、等々)
上記の過程を簡単に言うと:
1.ゼロ
2.超極小の宇宙の出現(10のマイナス33乗センチ)
3.10のマイナス44乗秒後:”重力”が生まれる
4.宇宙が誕生
5.10のマイナス36乗秒後から34乗秒後:宇宙の膨張
6.インフレーション(超加速度的膨張)
7.10のマイナス32乗秒後:ビックバンの誕生
8.ビッグバン開始から最初の3分間:素粒子や元素が誕生
9.15分後:元素の原子核がプラズマの状態
10.30万年後:「宇宙の晴れ上がり」
11.2億年後:星や銀河の誕生。
12.50億年後:クエーサーの時代。
13.100億年後:太陽系が誕生。
14.その後:現在の宇宙が形成されて行きます。