ブラックホールの中心にワームホール?

Posted by moonrainbow on 19.2016 ワームホール   0 comments   0 trackback
別の領域へつながる裏口の可能性を示唆

ブラックホールの中心にはワームホール

「ブラックホールの奥深くには重力の特異点と呼ばれる領域が存在する。ここでは時空の歪みが無限大となり、いかなるものも生存できない場所だ」……と、これまでは考えらえれていましたが、ある最新の研究では、ブラックホールの中心にはワームホールがあり、これが裏口として機能していると論じられています

 ワームホールとは時空が歪んで作り出される近道のことです。例えば、折り紙に鉛筆で2点の点を描いて、その間の距離を宇宙の距離に見立てたとしよう。このとき折り紙を折れば、点の距離を近づけることができる。ワームホールもこれと同じようなものです

 スペイン、バレンシアにある粒子物理学研究所(Institute of Corpuscular Physics)の物理学者らは、特異点を時空の幾何学構造の中の欠陥であるとみなすシナリオを提唱しています

 この考えを検証するために、グラフェン層の結晶の構造に似た幾何学構造を用いるというあまりないアプローチが採用されました。この結晶の構造はブラックホールの内部活動によく一致しているのだというのです

 研究チームが焦点を当てたブラックホールは、動きがなく、電荷を持つタイプです

 「ブラックホールは重量に関する新しいアイデアを試すことのできる理論的な実験場のようなものです」とバレンシア大学のゴンサロ・オルモ氏。結晶にはミクロスケールの構造に欠陥があるように、ブラックホール中心領域は時空の異常であり、正確に記述するには新しい幾何学要素が必要になると解釈することが可能なのだという

 研究チームは新しい幾何学配列を分析することで、小さく、球状面を持つ中心点を発見。これはブラックホール中心にあるワームホールを表しているのだそうです

ブラックホールの中心にはワームホール1

 彼らの理論は電荷を帯びたブラックホールを解釈するにあたって存在するいくつかの問題を解決できる、とオルモ氏は説明する。まず第一に、特異点の問題が解決される。ブラックホール中心にワームホールという出口があるため、ここから時間と空間が継続することができる。計算によれば、中心のワームホールは原子核よりも小さいが、ブラックホール内に蓄えられた電荷に応じてサイズが大きくなるという

 万が一ここに物質が近づくと、ブラックホールからの距離の違いが生み出す重力の差異によって極端なまでに引き伸ばされて(スパゲッティ化)ワームホールに進入できるようになる。それから反対側に到達したときに圧縮され、元のサイズに戻る

 人間が生きたままここを通過することはできなさそうですが、研究チームの主張によれば、ブラックホール内の物質は従来から考えられてきたように永遠に失われるわけではなく、宇宙の別の領域に追い出されるようです

 またアインシュタインの重力理論が示唆するような、ワームホールを発生させるエキゾチックエネルギーも必要なくなります。ワームホールは電場のような通常の物質とエネルギーから出現することが可能となるのです

2016年08月10日
カラパイアより

ワームホールが発生可能?

Posted by moonrainbow on 11.2016 ワームホール   0 comments   0 trackback
超大質量のブラックホールにダークマターが加わることでワームホールが形成される可能性(英研究)

ワームホール

ダークマターは宇宙で最も検出が難しい物質の1つで、これまでその物理的な証拠を得ようと様々な努力がなされてきました。光を反射しないことから目に見えないですが、目に見える物質への重力効果からその存在が推測されており、宇宙はこの謎めた物質で満たされていると考えられています

 オンラインジャーナル『ArXiv』に掲載された最新の論文によれば、超大質量ブラックホールに少量のダークマターを加えると宇宙でも稀な奇妙なものが出来上がるそうです。それが、ワームホールです

ブラックホールから放出される強力な磁場がダークマターに影響

 ワームホールは、SFの中では時空を通して宇宙の2点間をつなぐトンネルと説明されます。気が遠くなるような長距離間移動を可能にする設定として利用されることが多いです

 イギリス、ランカスター大学の物理学者コンスタンティノス・ディモポウロス博士は、いくつかの銀河の中心は高密度のガスやチリが大質量ブラックホールの周囲で明るく燃えており、このときブラックホールから放出される強力な磁場がダークマターの性質に影響を与えている可能性があると論じています

 銀河の中心部が激しく動く過程では、とりわけアクシオン(英語: axion)という仮説上の粒子でなるダークマターがその影響を受けるのだというのです

 ※アクシオン(英語: axion)は、素粒子物理学において、強い相互作用を記述する量子色力学に関連してその存在が期待されている仮説上の未発見の素粒子です

ワームホール1

ブラックホール+ダークマター+αでワームホールが形成

 こうした反物質の粒子は宇宙に遍く存在しており、微弱ではあるが互いに干渉しあうことで銀河の形成を助けていると考えられています。それは薄い目に見えない霧が銀河に染み込んでいるかのようです

 ディモポウロス博士によれば、激しく動く銀河の中心の密度が高くなると、渦を巻いた強力な磁場のジェットがそれを非常に活発にし、負のエネルギーの状態に切り替えるというのです。そして銀河の中心にある大質量ブラックホールのそばにダークマターがあれば、ブラックホール、磁場、アクシオンのダークマターが組み合わさってワームホールが形成される可能性があるそうです

ワームホール2

 この安定したワームホールに切り替わる大質量ブラックホールは、銀河の形成やその活動と密接に関連しているとディモポウロス博士は説明しています

 ブラックホールと違い、ワームホールは理論的には一方通行にも双方通行にもなりえ、宇宙のある地域から別の地域に物質を吐き出す可能性もあります

ワームホール3

 またワームホールは大質量ブラックホールの特異点によって時空が無限に曲がる地点でもあります。負の密度の反物質は奇妙な性質を有しており、磁場によってワームホールが形成されることなくアクシオンが切り替わることもあります。これが周辺の銀河に大きな影響を与えるのだといのです

 「仮にダークマターがアクシオンのようなものだとすれば、高度に発達した文明なら人工的にらせん状の磁場を作り出すことで付近のダークマターの性質を適切に改変し、ワームホールを発生させることもできます。これが星間移動やタイムトラベルを実現させるかもしれない」とディモポウロス博士は論じています

physics-astronomyより

Galactic wormhole



2016年05月03日
カラパイアより
 

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