NASA火星探査車、着陸に成功 「恐怖の7分間」乗り越え
火星に着陸した米航空宇宙局の火星探査車「パーサビアランス」が送信した火星地表の画像(2021年2月18日撮影)。

NASAのパーサヴィアランスローバーは、火星のジェゼロクレーターに着陸する予定です。火星のジェゼロクレーターは、化石化した微生物の生命の兆候を抱えている可能性のある古代の湖と三角州の場所です。クレジット:ESA / DLR / FU-BERLIN / NASA / JPL-CALTECH
米航空宇宙局(NASA)の火星探査車「パーサビアランス(Perseverance)」は日本時間の2021年2月19日早朝、火星への着陸に成功した。NASAが発表した。着陸は難易度が高いことから「恐怖の7分間」と呼ばれていた。
Perseverance Arrives at Mars: Feb. 18, 2021 (Mission Trailer) NASAジェット推進研究所(JPL)の管制室では米東部時間の18日午後3時55分(日本時間19日午前5時55分)ごろ、「着陸確認」の宣言と同時に歓声が上がった。着陸は全自動で行われ、地球に信号が届いたのは完了から11分余り後だった。
パーサビアランスは今後、数年にわたり火星で探査を行い、数十億年前に存在していた可能性のある生命の痕跡を探る予定。
パーサヴィアランスは、パノラマ撮影と立体撮影が可能なカメラの「Mastcam-Z」、岩石を蒸発させるレーザーと分光計などのリモートセンシング機器を備えた「SuperCam」、有機分子の発見に特化したセンサー群の「SHERLOC」、顕微鏡を搭載した測定ツールの「PIXL」、地下10メートルの水や氷をレーダーで検出できる「RIMFAX」、温度・気圧・湿度・風速・風向・大気中の塵の組成などを観測する「MEDA」、二酸化炭素から酸素を生成する技術のテストを行う「MOXIE」、回収したサンプルを長期保管できる「Sample Caching System」を搭載しており、これらを駆使して火星の調査と将来のミッションのための準備を進めます。
一部画像と文はGigazineより
2021年2月19日
AFP=時事より