ハッブル宇宙望遠鏡ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope、HST)とは
地上約600km上空の軌道上を周回する宇宙望遠鏡である。長さ13.1メートル、重さ11トンの筒型で、内側に反射望遠鏡を収めている。主鏡の直径2.4メートルのいわば宇宙の天文台である。大気や天候による影響を受けないため、地上からでは困難な高い精度での天体観測が可能。
グレートオブザバトリー計画の一環として打ち上げられた。
名称は、宇宙の膨張を発見した天文学者エドウィン・ハッブルに因んで命名された。

スペースシャトル「ディスカバリー」から見たハッブル宇宙望遠鏡

ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた宇宙: 左上:おたまじゃくし銀河 Arp188、右上:コーン星雲 NGC2264、左下:オメガ星雲 M17 での恒星の誕生、右下:融合銀河 NGC4676
スピッツァー宇宙望遠鏡スピッツァー宇宙望遠鏡(Spitzer Space Telescope、SST)とは
アメリカ航空宇宙局 (NASA) が2003年8月にデルタロケットにより打ち上げた赤外線宇宙望遠鏡である。この宇宙望遠鏡は他の多くの人工衛星とは異なり、地球を追いかける形で太陽を回る軌道を取っている。またこの望遠鏡は、ハッブル宇宙望遠鏡、コンプトンガンマ線観測衛星、X線観測衛星チャンドラとならび、グレートオブザバトリー計画 を構成する。
望遠鏡の名前の由来となっているのは、1940年代にはじめて宇宙望遠鏡の提案を行ったライマン・スピッツァー Jr.博士である。

スピッツァー宇宙望遠鏡
チャンドラX線観測衛星チャンドラX線観測衛星(は1999年7月23日にNASAによって打ち上げられた人工衛星である。スペースシャトルコロンビアによって放出された。「チャンドラ」の名称は、白色矮星が中性子星になるための質量限界を割り出したインド系アメリカ人物理学者スブラマニアン・チャンドラセカールからとったものである。また「チャンドラ」とはサンスクリット語で月という意味でもある。
チャンドラはNASAの4つあるグレートオブザバトリー計画のうち3番目の観測衛星である。その最初の観測衛星は1990年に打ち上げられたハッブル宇宙望遠鏡、2番目は1991年のコンプトンガンマ線観測衛星、そして最後が2003年打ち上げのスピッツァー宇宙望遠鏡である。
地球大気がX線の大部分を吸収するため地上に望遠鏡を設置することはできず、宇宙ベースの望遠鏡を作ることが必要であった。

チャンドラX線観測衛星

チャンドラによって観測された初めての画像(カシオペヤ座Aの超新星残骸)
写真と記事はWikipediaより