ベゾス氏の宇宙企業が有人月面着陸機を開発へ NASAが2社目選定
宇宙企業ブルーオリジンが開発する有人月面着陸機「ブルームーン」のイメージ図=同社提供
米航空宇宙局(NASA)は19日、アポロ計画以来の有人月探査を目指す「アルテミス計画」で使う月面着陸機の2社目の開発企業に、アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏が立ち上げた宇宙企業ブルーオリジンを選んだと発表した。2029年に予定している月面着陸で利用することを想定している。
NASAはすでにスペースXと月面着陸機の開発について契約している。スペースXが開発中の「スターシップ」は25年のアルテミス計画の第3弾「アルテミス3」で、2人の宇宙飛行士を乗せて月面着陸する予定になっている。
ブルーオリジンが開発する月面着陸機「ブルームーン」は、29年に計画されている「アルテミス5」で利用することを見込んでいる。
アルテミス5では、宇宙飛行士4人がNASAの宇宙船オリオンに乗って地球を出発する。月の軌道上にこれから作る宇宙ステーション「ゲートウェー」で、2人の飛行士がブルームーンに乗り換え、月面に着陸した後に南極地域で約1週間かけて探査し、再びゲートウェーへ戻る。
この月面着陸機は全長16メートル。ブルーオリジンはロッキード・マーチン、ドレイパー、ボーイングなど防衛・航空宇宙大手と協力して開発を進める。契約は34億ドル(約4700億円)。28年には試験機で月面着陸を試みる計画だ2023年5月20日
朝日新聞デジタルより