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増え続ける宇宙旅行者

Posted by moonrainbow on 02.2023 宇宙への旅   0 comments   0 trackback
、6660万円のツアーに800人待ち

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Virgin Galactic

2021年は「宇宙旅行元年」と言われた。弾道飛行による宇宙旅行が2社によって開始され、史上はじめて宇宙旅行者の人数が、プロの宇宙飛行士を超えたからだ。ガガーリンが宇宙に到達した1961年以降、宇宙へ行ったプロの宇宙飛行士は約600人に達するが、2021年からの1年半で、宇宙旅行者はすでに68名にのぼる。これから宇宙旅行ビジネスはどう展開されるのか、もし宇宙へ旅するならどんなツアーがあるのか、各社の現状をレポートしたい

■定期運航がはじまった3分間の無重力体験

米国のヴァージン・ギャラクティック社の宇宙船「スペースシップ2」は、航空機に抱えられた状態で高度15kmまで上昇し、そこから切り離されると同時にロケットエンジンを点火、その推力でいっきに高度80kmまで上昇する。

この日帰り宇宙旅行プランは地球を周回する軌道には乗らず、放物線を描いて地表に戻るため(弾道飛行)、無重力が体験できるのは約4分間。一般的には高度100km以上が宇宙だと認識されているが、米連邦航空局(FAA)は高度80km以上を宇宙の目安としているため、このツアーの参加者は、米国においては宇宙を訪れた「宇宙旅行者」に認定される。

民間人の宇宙旅行を2021年7月にスタートしたスペースシップ2は、これまでに計5回22名の乗客を宇宙へ送り届け、2023年10月にも打ち上げが予定されている。料金は1人45万ドル(6660万円/1ドル148円換算)。過去数年に渡ってエントリー受付をしてきた結果、すでに800人の希望者が順番を待つ状態だ。エントリーは同社HPからエントリーできる。

2021年7月、このスペースシップ2の初フライトのわずか9日後には、アマゾンの創業者であるジェフ・ベゾスが率いるブルーオリジン社も、民間人を乗せた初フライトに成功した。

弾道飛行によって打ち上げられる観光宇宙船「ニューシェパード」は、上昇中にカプセルがロケットから切り離されると、カプセルだけが高度100kmを超え、約5分間、無重力が体験できる。切り離されたロケットはフルオートで地上に戻り、再利用される。

はじめての打ち上げでは、座席の一部がオークションに出されたため2800万ドル(31億800万円/1ドル111円換算)の高値が付いたが、通常料金は当時1人20万ドル(2220万円)と報じられていた。しかし、現在は未公表。現在は物価高により値上げされている可能性が高い


■いつまで続く? 弾道飛行による宇宙旅行

宇宙旅行を一気に身近に感じさせてくれたこれら2社ではあるが、昨今においては両社とも少々懸念すべき点がある。

前述したヴァージン・ギャラクティック社は、リチャード・ブランソン氏が率いるヴァージン・グループの一企業。そのグループ会社の1つだった格安航空会社ヴァージン・アトランティック航空は、コロナ禍の影響で2020年に連邦倒産法の適用を申請している。

また、スペースシップ2と同様に、航空機から空中射出される無人ロケットによって、小型衛星を打ち上げるサービスを行っていたヴァージン・オービット社も、2023年4月に連邦倒産法のチャプター11の適用を申請した。

こうした状況のなか、ヴァージン・ギャラクティック社はスペースシップ2の打ち上げペースを速めており、2011年11月には新たな空中射出型の宇宙船「Delta」の製造計画を発表した。タフを標榜するブランソン氏ではあるが、同社の株価も低迷しており、その台所事情はかなり苦しそうだ。

一方、ジェフ・ベゾス氏率いるブルーオリジン社は、NASAからの協力金を受けながら、新型の民間宇宙ステーションや有人月着陸機の開発を進めるなど、そのキャッシュフローは潤沢に思える。しかし、観光宇宙船ニューシェパードは2022年9月に事故を起こし、それ以来、同機の打ち上げは停止中。運行の再開は目途が立っていない。

メインエンジンが制御不能となったこの事故は、ペイロード(積載物)がヒトではなく観測機器だったことから大事には至らず、また、自動帰還するはずのロケット部分は失われたが、上昇中にロケットから緊急離脱したカプセルは無事着陸した。ある意味においてこの事故は、未来の旅行者に安全性をアピールした結果となった。

■宇宙を感じる格安成層圏ツアー

スペースシップ2とニューシェパードは、弾道飛行とはいえロケットエンジンで打ち上げられる。そのため上昇時と下降時には搭乗者に最大3Gほどのストレスが掛かる。そのためどちらに搭乗する際も、事前に2~5日ほどのトレーニングが必要となる。

しかし、英国のスペース・パースペクティブ社の宇宙気球「ネプチューン」は、機内に入るとバーカウンターが並び、ドリンクと軽食のサービスが付き、機内には高速Wi-Fiが飛び、旅客機と同程度のトイレも完備されている。つまり、乗客にはいっさいの負担がかからないまま、高度30kmの成層圏からの眺めが楽しめるのだ。

高度30kmというと低高度に感じるかもしれないが、その領域から視線を上げれば星が瞬き、眼下にはISSから眺めるような丸い地球が感じられる。そこで体感できる景観は、宇宙からの眺めと大きく変わらないという。

このネプチューンの出発地はフロリダの海岸であり、地上基地から2時間かけて高度30kmまで上昇。その高度で2時間漂い、その後2時間かけてゆっくり降下する。この6時間の旅の値段は1人12万5000ドル(1850万円/1ドル148円換算)と超格安。無重力体験さえ諦めれば、もっとも優雅な宇宙体験が楽しめるに違いない。

ネプチューンのチケット販売は、すでに2022年9月から開始されており、2023年にテスト飛行を行い、2024年に運用を開始する予定。すでに日本人の予約も相当数入っていると報じられている。日本における代理店は、旅行大手エイチ・アイ・エスの子会社クオリタ(本社・東京都新宿区)。予約は専用サイトから。クレジットカード払いも利用可能だ。

ちなみにこの9月には、エイチ・アイ・エスの米国法人が、このネプチューンの機体を製造・運用するスペース・パースペクティブ社に出資し、同機チケットの3年におよぶ販売権を獲得した。

スペース・パースペクティブ社は、この成層圏旅行事業に取り組む以前から観測気球を製造してきた企業であり、その安全性はお墨付き。着水したカプセルは専用クルーザーで回収されるが、将来的にはクルーザーから上昇することも検討されている。そうなればフロリダ以外から出発することも可能になるだろう


2023年9月26日
Forbes JAPANより

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