fc2ブログ

小惑星で鉱物資源を採掘

Posted by moonrainbow on 02.2023 宇宙への旅   0 comments   0 trackback
小惑星でのレアメタル発見を目指す「AstroForge」の挑戦

20231029-00066988-forbes-000-1-view.jpg
Shutterstock.com

2024年初めに、NASAのアルテミス計画の一環として月に向かうスペースXのロケットが打ち上げられる。そのロケットに相乗りする小さな宇宙探査機は、月よりももっと遠い、到達するまでに約9カ月が必要な小惑星を目指そうとしている

Brokkr-2と呼ばれるこの探査機は、カリフォルニア州のハンティントンビーチを拠点とするスタートアップであるAstroforge(アストロフォージ)が、宇宙での貴重な鉱物資源の採掘を商業化する試みの一環として製作したものだ。同社は先月、探査機を小惑星に運ぶためのロケットの点火試験に成功した。

「このテストは、当社のロケットが宇宙を目指す前に達成しなければならない最後の大きなマイルストーンでした。我々は、世界初の商業的な深宇宙ミッションに挑戦する上での本当に良いポジションにいます」と、アストロフォージの共同創業者でCEOのマット・ジアリッチはフォーブスの取材に語った


小惑星で鉱物資源を採掘するという計画は、まるでSF映画のように聞こえるが、その背後には非常に現実的な理由がある。世界が化石燃料からの脱却を進め、電力への依存度をさらに高めると、より多くの金属が必要になる。しかし、地球の資源は限られており、レアメタルを採掘するのに最適な場所の多くは、すでに掘り尽くされている。

しかし、太陽系の小惑星の多くには、コバルトやニッケル、プラチナなどの未来の産業に必要なレアメタルがぎっしり詰まっており、地球上よりも高濃度で見つかるため、より少量の採掘で多くの金属を手に入れられる。これこそがアストロフォージが開拓を目指す分野なのだ。

宇宙での採掘に挑戦する企業は同社が初めてではない。2010年代初頭には、Deep Space IndustriesとPlanetary Resourcesの2社が合計6000万ドル(約90億円)以上の資金を調達し、大々的な発表を行った。しかし、両社ともその後の10年を待たずに事業を閉鎖した。

ジアリッチはこの2社を強く意識しており、これらの企業の元従業員たちにヒアリングを行ったという。しかし、当時と現在の大きな違いの1つは、スペースXをはじめとする企業が宇宙でのビジネスに関わるコストを劇的に引き下げたことだという。

ジアリッチとともに会社を立ち上げた共同創業者のホセ・アケインによると、10年前なら深宇宙ミッションの実施には数億ドルの費用をかけてロケットを予約する必要があったという。しかし、今では小型の探査機がロケットに相乗りすることが一般化しており、アストロフォージは、Brokkr-2ミッションの総コストを1000万ドル未満と試算している


一度は宇宙業界を離れた2人

2021年に設立されたばかりの同社は、これまで1300万ドルのシード資金を調達したのみで、コスト面の問題は確かに重要だ。しかし、現在の宇宙産業の利点は、10年前とは異なり、既製のシステムを使用可能なエコシステムが整備されていることだ。アストロフォージは今年初めに別の探査機を打ち上げ、軌道上で自社の鉱物精製技術をテストしている。
一度は宇宙業界を離れた2人
37歳のギアリッチと39歳のアケインは、2人とも宇宙工学のバックグラウンドを持っている。アケインはNASAのエイムズ研究センターでインターンをした後、スペースX社で4年間、ファルコン9ロケットと宇宙船であるドラゴンの開発に携わった。

ギアリッチは、ヴァージン・ギャラクティックとヴァージン・オービッで宇宙船のソフトウェア開発チームを管理していた。しかし、2人が出会ったのはともに宇宙業界を離れた後、Eスクーターのレンタル事業を手がけるBird(バード)でいっしょに働いていたときだった。在職中、2人はNASAのジェット推進研究所でのミッションに携わるようスカウトされていたとギアリッチはいう。

しかし、彼らにとって官僚主義的な問題に巻き込まれかねない長期にわたるプロジェクトは退屈に思えたという。その代わりに、2人は自分たちのスタートアップのアストロフォージを立ち上げることにした。

最初の深宇宙ミッションとして、同社はM型小惑星と呼ばれる地球よりも金属の濃度が高いと思われる小惑星をターゲットにしている。しかし、そのミッションは実際に何かを採掘するのではなく、探査機がその近くを飛び、カメラを使ってクレーターやその他の地質構造を探査し、それが事実であることを確認するためのものだ。

そのミッションが成功すれば、同社は小惑星の特徴を明らかにするための別のミッションを立ち上げ、採掘技術を開発し地球への帰還ミッションを計画する。そして最終的には、1~2トン相当の物質を採掘して地球に持ち帰り、販売するのが同社の目標だ。

アストロフォージの創業者たちは、その道のりの一歩一歩がギャンブルであることを認めている。

「当社は、すべてのリソースを投入して、事業を行っています。それは私たちにとって楽しくてエキサイティングなことであり、小惑星の採掘に成功するか、倒産するまで会社を運営し続けるつもりです」と、ギアリッチは語った


2023年10月29日
Forbes JAPANより

  • password
  • 管理者にだけ表示を許可する

trackbackURL:http://earth38moon.blog115.fc2.com/tb.php/13003-15388950

プロフィール

moonrainbow

Author:moonrainbow
昔、"地球の旅人"の頃




服と鞄と雑貨の販売をしています

カテゴリ

カレンダー

01 | 2024/02 | 03
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 - -

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード