fc2ブログ

重力波の観測

Posted by moonrainbow on 21.2012 天体物理学   4 comments   0 trackback
白色矮星のペアから重力波を間接観測

3000光年かなたにある白色矮星の連星の観測から、未だ直接検出されたことのない重力波の放射が間接的に確認されました。アインシュタインの一般相対性理論による予測どおりの影響が見られています

白色矮星の連星系SDSS J065133.338+284423.37
白色矮星の連星系SDSS J065133.338+284423.37の想像図(提供:D. Berry/NASA GSFC)

米・テキサス大学オースチン校の研究チームは2011年4月、非常に接近した白色矮星(恒星がその最期に外層を失って中心核だけとなっている天体)のペアが、13分以下という短い周期で互いの周囲を回っていることを発見しました

有名なアインシュタインの一般相対性理論では、動く物体によって空間にかすかなさざ波が立つ「重力波」が発生すると予測していますが、これまでに直接観測されたことはなかったのです。お互いすぐ近くを回り合う連星系では重力波によってエネルギーが持ち去られることから、星同士が徐々に近づき、公転もどんどん速くなります。アインシュタインの理論に基づけば、この連星系の公転周期は、1年に0.25ミリ秒ずつ小さくなる(縮まる)はずです

この連星系を地球から見ると、さながら正確な時計のように6分ごとに食を起こしています。最近行われた同チームの再観測により、昨年に比べて食が6秒以上早いタイミングで起こっていることがわかりました。2つの星が接近しつつあること、さらに公転周期が1年にほぼ0.25ミリ秒ずつ短くなっていることが確認されたのです

研究チームでは、2013年には食が2011年に比べ20秒以上早くなると予測しており、やがて2つの星は合体すると見られています。今後公転周期が短くなるようすを観測しつづけることで、星同士の合体に重力波がどのような影響を与えるかについて理解が深まると思われます

今回の連星からの重力波を直接とらえるには、数百万km隔てた距離にある2つの衛星がお互いに向けてレーザーを照射して影響を測定するといった実験が必要になりますが、今のところそのような計画は有りません。今回行われた公転周期の変化の観測は、間接的ではあるものの、重力波の放射をより簡単に調べる方法です

2012年9月7日
Astro Artsより

こんばんは。
動きのある所には「物質」があるはずですから、それが確認できないのは我々の観察手段が未熟なせいと見ています。
重力波が間接的でも観察されたのは進歩ですね。
2012.09.21 18:57 | URL | yokoblueplanet #- [edit]
こんばんは~~!
いつもすごいお写真で感動です。
コメントのところが上にあったと気がつかずにいました。笑
2012.09.21 19:42 | URL | ami #- [edit]
yokoblueplanetさん

この発見はすごいと思います。

3000光年先の天体の公転周期が0.25秒縮小しているのが分かるのですから、
根気のいる観測だと思います。

僕には、絶対、無理でしょう。
2012.09.21 19:43 | URL | moon-rainbow #- [edit]
amiさん

僕も最初、このテンプにした時に、
コメント欄が分からなかったです。
まさか、上に小さくあるとは?!

アインシュタインの一般相対性理論もすごいですが、
こうして観測するのも大変だと思います。
2012.09.21 23:15 | URL | moon-rainbow #- [edit]

  • password
  • 管理者にだけ表示を許可する

trackbackURL:http://earth38moon.blog115.fc2.com/tb.php/3741-85afe7e5

プロフィール

moonrainbow

Author:moonrainbow
昔、"地球の旅人"の頃




服と鞄と雑貨の販売をしています

カテゴリ

カレンダー

08 | 2023/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード