人類が太陽系を破壊する?

Posted by moonrainbow on 08.2015 太陽系   6 comments   0 trackback
人類が太陽系を破壊する11のシナリオ

太陽から10光年の範囲内にある恒星
太陽から10光年の範囲内の宇宙空間

太陽系2
太陽系の天体配置図。(Image credit: NASA)

人類が太陽系を破壊する11のシナリオ

自らが住む惑星「地球」を脅かし続ける人類ですが、いつの日がそれが太陽系にまで及ぶかもしれません。紹介するのは、図らずも人類が、太陽系にまで深刻な被害を及ぼしてしまう11のシナリオです

1. 粒子加速器災害

人類が太陽系を破壊する11のシナリオ1

ブラックホール
ブラックホール

 粒子加速器から放出されたエキゾチック物質が太陽系を破壊してしまうかもしれないのです。CERNの大型ハドロン衝突型加速器が建設される前、衝突によって真空の泡、磁気モノポール、極小ブラックホール、あるいはストレンジ物質が生じうると、一部の科学者から懸念が寄せられました。こうした懸念は、センセーショナルな話題が欲しいだけの無知な人間が広めた”馬鹿げた噂”だとされています。

 しかし、オックスフォード大学のアンダーズ・サンドバーグ氏は、粒子加速器災害が起きる可能性は低いとしても、ストレンジ物質が放出されれば「拙いことになる」と警告しています。1時間の時間尺度で変換され、0.1パーセントが放出されたと仮定すると、太陽の4200万倍の光度となるそうです。そのほとんどが強烈なガンマ線です。

2. 恒星工学プロジェクトでの事故

人類が太陽系を破壊する11のシナリオ2

 恒星工学プロジェクトが太陽系を台無しにするケースもありうります。未来学者によれば、将来的に人類は恒星管理(Steller husbandry)などの恒星工学を開発するようになるらしいのです。ヒューストン大学のデビッド・クリスウェル氏によれば、恒星管理とは恒星の進化と特性をコントロールする試みで、延命や物質の抽出、あるいは新たに恒星を誕生させるための技術です。

 しかし、一度事故が起きればその被害は計り知れません。地球上での地球工学プロジェクトは数々の予測不能な、しかも連鎖的な結果を招いていますが、それは恒星工学プロジェクトにおいても同様です。例えば、太陽の質量を減らし、燃焼を遅らせる試みにおいては、危険なフレアの発生や、生命を脅かすほどの光度の減少が起きるかもしれないのです。

3. 木星改変の失敗

人類が太陽系を破壊する11のシナリオ3

 木星を人工恒星に改変しようというアイデアもあります。天体物理学者のマーティン・フォッグ氏は、木星の衛星をテラフォーミングする最初のステップとして、木星の恒星化を提唱しました。これを実現するには、エディントン限界から外れないような完璧な精度で小型のブラックホールを作り、木星に種を撒かなくてはならないのです。こうすることで、「エウロパとガニメデに地球や火星のような気温を作り出すだけのエネルギー」を生み出すことができるらしいのです。

 しかし、前出のサンドバーグ氏が述べるように、最初は首尾よく行くかもしれませんが、ブラックホールはやがて成長し、木星を飲み込み始める可能性があるようです。そのとき放たれる放射線は太陽系全体を不毛の領域としてしまいます。

4. 惑星の軌道ダイナミクスの撹乱

人類が太陽系を破壊する11のシナリオ4

 人類が惑星などの天体の位置や質量に手を加え始めたとすれば、そのとき太陽系の微妙な軌道バランスを崩してしまうリスクに直面します。太陽系の軌道ダイナミクスは驚くほど繊細であり、わずかな摂動でさえも、軌道の大混乱を引き起こす可能性があると推測されています。

 その理由は、公転運動を行う2つの天体が互いに重力を及ぼす結果、公転周期が整数比になるという軌道共鳴があるためです。その結果、2つの天体は遠く離れていてもお互いに影響を与え合うようになります。このことから、定期的な接近が小さい方の惑星を不安定にし、太陽系諸共軌道から逸脱させてしまう恐れがあるのです。

 未来では恒星工学によって、例えば火星をハビタブルゾーンへ移動させようという計画が持ち上がるかもしれません。これは小惑星を利用し、その軌道を減衰することで実現されますが、同時に軌道のバランスを崩してしまうリスクがあることは言うまでもないのです。

5. 無謀なワープ航法

人類が太陽系を破壊する11のシナリオ5

 ワープ航法には胸が躍る響きがありますが、大きな危険性も孕んでいます。目標地点の天体が大災害に見舞われるかもしれないのです。アルクビエレ・ドライブは、負のエネルギーの泡を発生させることでワープ航法を実現しようというアイデアです。この理論では、宇宙船の後方の時空を拡大しつつ、前方を圧縮することで、光速を超えるスピードが達成されるのです。

 しかし、残念なことに、負のエネルギーの泡は深刻な被害を引き起こす可能性があります。ジェイソン・メジャー氏の説明では、空間は何もない無なのではなく、質量を有する大量の粒子で満ちています。アルクビエレ・ドライブによる超光速航行中は、こうした粒子が泡によって吸収され、爆発的に放出されます。これは非常に大きなエネルギーを有しており、宇宙船の前方にある一切のものを破壊してしまうのです。

6. 人工ワームホール崩壊事故

人類が太陽系を破壊する11のシナリオ6

 星間旅行を実現するうえで、ワームホールを使うというのも優れたアイデアですが、時空に穴を穿つ際には細心の注意が必要となります。2005年、イランの核物理学者が通行可能なワームホールの作成に関する論文を発表しました。十分なエキゾチック物質を作り出すことで、時空の布に穴を開け、近道することが理論的には可能なのだそうです。

 これについてアンダーズ・サンドバーグ氏は、同サイズのブラックホールに匹敵する質量エネルギーが必要になるだろうと話しています。また、タイムループを作り出すことで、仮想粒子が実粒子となり、エネルギーカスケードでワームホールを崩壊させてしまうかもしれないのです。しかも、これが太陽を消滅させたり、太陽系に放射線を浴びせる結果も考えられるのです。太陽がなくなってしまっては元も子もないのです。

7. シュカドフ推進器(Shkadov thruster)航行の失敗

人類が太陽系を破壊する11のシナリオ7

 1987年、ロシアの物理学者レオニード・シュカドフ氏が巨大建造物を使った宇宙航行のコンセプトを提唱しました。これはシュカドフ推進器と呼ばれており、文字通り太陽系ごと近傍の恒星系へ移動させるものです。これは死せる太陽を捨て、若い恒星を見つけるためのものです。

 簡単に説明すると、シュカドフ推進器とは凹面を太陽へ向けた巨大なアーチ型の鏡です。鏡は太陽の引力と外側へ向かう放射線の圧力と釣り合う距離に設置されます。太陽の放射線は鏡の内部で反射し、太陽をそれ自体の光によって押し出す。こうして人類は宇宙旅行へ出発するのです。

 しかし、計算ミス、太陽系がバラバラになってしまう危険性、あるいは他の恒星に突っ込んでしまう可能性など、少し考えるだけでも問題点はどんどん出てきます。

8. 悪意ある異星人の誘致

人類が太陽系を破壊する11のシナリオ8

 世界各地で進行する地球外知的生命体探査プロジェクトのうち、アクティブSETIと呼ばれるものは異星人へ向けて地球からメッセージを発信する試みですが、彼らがみな良き隣人であることを祈るばかりです。

9. 突然変異したフォン・ノイマン探査機の帰還

人類が太陽系を破壊する11のシナリオ9

 指数関数的に自己複製するフォン・ノイマン探査機を宇宙へ送り出したとする。そして、そのプログラムが拙かったか、誰かがこっそり進化プログラムを忍ばせ、やがて突然変異を引き起こしたと考えて欲しい。この賢い探査機は我々の太陽系へ帰還し、ズタズタに引き裂いてしまうか、資源を吸いつくし、貴重な生命の存在を無へと追いやってしまいます。

10. 惑星間ディストピア的災害

人類が太陽系を破壊する11のシナリオ10

 自己複製する探査機に類似するものとして、指数関数的に増殖するナノロボットが宇宙を席巻する可能性も考えられます。この暗鬱な未来では、コントロール不能なナノロボットの大群が自己複製を繰り返しながら、地球上にあるあらゆる資源を喰らい尽くします。この大群は宇宙船や惑星の破片に乗って、宇宙にまで広がる恐れもあります。一度、太陽系へ広まれば、すべてが無に帰すまで、そう時間はかからないでしょう。

11. 人工超知能の反乱

人類が太陽系を破壊する11のシナリオ11

人間の知能をはるかに超える人工知能が地球の生命のみならず、太陽系全体はおろか、その先の世界に進出する可能性は誰も否定できません。SF作品にありがちな設定ですが、本当に人工超知能が人間のコントロールを離れたとすれば、笑い事では済まないのです。おそらくコンピュータープロセッサーを際限なく生産し、ありとあらゆる物質を有用なコンプトロニウムへ変換していくでしょう。自分でチップを開発し、宇宙全体にこれを広めるという倫理観まで備えるようになるかもしれないのです。

:io9より

2015年04月23日
カラパイアより

シュカドフ推進器は知りませんでした
巨大な光子ロケットですね
鏡だけ飛んでいって、太陽が置いてきぼりにならないのか気になります。
2015.05.08 17:24 | URL | キングハナアルキ #SqN0A6sw [edit]
人類が太陽系を破壊する、ですか。
歴史は繰り返してきてますしね、あるかもしれませんね。
人工知能が人間を超える日もそう遠くはないでしょうし…反乱あるかも(笑)☆
2015.05.08 18:44 | URL | JUNxxx #- [edit]
キングハナアルキさん

僕もこのシュカドフ推進器のアイデアは知りませんでした。
壮大な計画です。
実際、太陽が50億年後に最後を迎えるのですから、
それまでには、この太陽系は脱出する必要はあると思います。

でも、夢があって楽しいです(笑)。
2015.05.08 19:21 | URL | moonrainbow #- [edit]
JUNさん

太陽系は大きい様ですが、
宇宙の成り立ちを考えたら、
宇宙的には大きくはないのですから、
物理的にその状態になれば意外と簡単に、
太陽系は消滅してしまうと思います。
僕は個人的には、
現実的に起こり得るのは、
「粒子加速器」でブラックホールを作れば、
意外と簡単に太陽系位は消滅してしまうと思います。

JUNさんの言われる「人工知能」は、
ホーキング博士が予言された様に、
人類を滅亡させてしまうかも知れませんね。

2015.05.08 19:28 | URL | moonrainbow #- [edit]
30年後に、技術的特異点が訪れるそうですね。

宇宙の誕生以前と同様、全く想像が付きませんが
自律的量子コンピューターの計算爆発は
物質制限のある我々人類を捨て、あっさりと上位次元に
活動拠点(概念上)を移行するのではないでしょうか。

銀河鉄道999ではありませんが、機械の身体?永遠の命?。

果たしてコンピューターが人間に力を貸してくれるかどうか・・・
色々な事が頭をよぎりますね^^;。
2015.05.09 17:34 | URL | gohtama #- [edit]
gohtamaさん

いつかは分かりませんが、
異次元を理解出来る時が来るでしょうから、
その時には人類は深宇宙の旅が出来る事と思います。
もちろん、時間をもコントロール出来る事でしょうね。

今の物質的な物理では、
本当に太陽系をも壊してしまうかも知れません。

その前に、人間が人間を殺して、
人類は滅びる方が先かも知れませんね。
2015.05.10 18:12 | URL | moonrainbow #- [edit]

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