火星無人探査車「キュリオシティー(Curiosity)」が撮影した火星の青い夕焼け火星の青い夕焼け、キュリオシティーが撮影。米航空宇宙局の火星無人探査車「キュリオシティー」が捉えた、火星の青い夕焼けの画像(2015年4月15日撮影)。
米航空宇宙局(NASA)の火星無人探査車「キュリオシティー(Curiosity)」が初めてカラーで捉えた火星の夕日の画像が公開されました。
画像は、キュリオシティーに搭載されたマストカメラ(Mast Camera、MastCam)の左側カメラによって、火星でのミッション開始から火星日で956日目に当たる2015年4月15日、ゲール・クレーター(Gale Crater)から撮影されました。技術的な問題で生じたノイズを除去するため、ホワイトバランスなどの補正処置が施されています。
火星では、大気中のちりに含まれる微粒子によって、太陽光に含まれる青色が、他の比較的長い波長の色に比べて効率的に大気層を通過します。その結果、青色の光が太陽周辺の空にとどまる一方で、黄色や赤色の光はより広く拡散します。
この現象は、太陽からの光が昼間よりも長い距離の大気層を通過しなければならない日没時に、よりはっきりとしたかたちで現れるのです。
Sunset on Mars - Gale Crater | Space VideoAFPより
2015年 5月14日