火星で酸素を「現地生成」

Posted by moonrainbow on 27.2015 火星   0 comments   0 trackback
NASAが火星で酸素を「現地生成」するためのテストを開始

生物を利用した酸素生成のテスト

NASAは宇宙飛行士を太陽系の第4惑星である火星に送り込むために、解決しておかねばならない課題を抱えています。その一つは、宇宙飛行士が何ヶ月も掛けて到達する火星での生命維持のための物資の搬送量です。どうしても運べる物資には限界があるのです。そこでNASAが考えた一つの解決策は、宇宙飛行士の生命維持のために、火星の過酷な環境を逆に利用できないか、ということでした

微生物を利用した実験

この画期的なアイディアNIAC(NASA Innovative Advanced Concepts)のためにNASAは、インディアナ州グリーンヴィルにあるTechshot社のチーフサイエンティストEugene Boland氏の仕事に資金を提供しています

生物を利用した酸素生成のテスト1
そこでは科学者達が、同社の“火星の部屋”と呼ばれる試験室で、火星の大気圧や気温の変化、太陽放射などをシミュレーションしながら実験を進めています。

火星の部屋での実験

そこでBoland氏らは、火星の環境下で開拓者となるべき生物を利用した酸素生成のテストを行っているのです。すでにこの生物たちは、試験室内では火星の土壌から窒素を取り除くことができています

この実験が意味するのは、火星に重たい大量の酸素ボンベを送る必要がなくなる、ということです。微生物さえ持ち込めれば、酸素は現地調達できるようになるかもしれないのです

微生物によって酸素供給が可能になれば、火星に遠征した宇宙飛行士らの拠点を点在させることになるでしょう

酸素を現地調達できるか

研究者らが描いているのは、将来、火星探査車で運ばれた小型容器のような装置が火星の地面に設置される光景です。その装置はわずか数インチの深さに埋め込まれると、選ばれたある種のシノアバクテリアのような極限環境で活動できる微生物が、装置の中で火星の土壌に働きかけるのです

この装置が火星の大気を変換している状況は、火星の周回軌道上の衛星を介して地球に送信されます。そのため、研究者等は、微生物を火星の大気から守るための密閉された装置を作る必要があります。NASAの膨大な資金は、人間が火星で呼吸できる環境を作るための生物学的な課題解決に費やされます

Boland氏は生物学者でありエンジニアでもある。彼は、この課題解決のために、これら二つの技能を融合させて役立てたいとしています。人類は必要な大気を、遠く離れた火星で現地調達できるようになるかもしれません

Daily Mail

FUTURUS(フトゥールス)より
2015年5月17日

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