チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に水の氷

Posted by moonrainbow on 04.2015 彗星   0 comments   0 trackback
チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の表面に水の氷

チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星
明るいものが集まっている場所と孤立している場所(提供:ESA/Rosetta/MPS for OSIRIS Team MPS/UPD/LAM/IAA/SSO/INTA/UPM/DASP/IDA、以下同) .

探査機ロゼッタの観測で、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の表面に、水の氷とみられる明るい領域が多数見つかりました

探査機「ロゼッタ」は2014年8月にチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(67P)に到着し、10km以下の低高度で彗星の周りを回りながら観測を続けています。そのロゼッタ搭載のカメラ「OSIRIS」が2014年9月に撮影した画像に、平均的な表面に比べて10倍も明るい領域が120か所も見つかりました

明るいものが集まっている場所は断崖のふもとに多く見られ、数十mの範囲に大きな石が広がっています。おそらく最近起こった侵食か崖の崩壊でできたもので、彗星表面を覆う塵の下から新鮮な物質が顔を出したものでしょう。対照的に、孤立している明るい物体は、彗星活動が活発な時期に別のところから飛んできたものとみられます

チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星1
チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の表面に発見された氷とその場所。

明るい部分はどれも、断崖の陰のように太陽からの光がほとんど届かない領域に見つかっています。1か月間観測しても顕著な変化が見られないことや、青っぽい色していることなどから考えると、この明るい部分は二酸化炭素や一酸化炭素ではなく水の氷と考えるのが妥当なようです

2015年8月にチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星は太陽に最も近づきます。明るい部分に当たる太陽光が強くなれば何か変化が起こるでしょう。新しく、より広い氷の領域が見られるかもしれません

なお、ロゼッタのミッションは当初予定では2015年12月までとされていましたが、2016年9月までの延長が決定しました。最終的には彗星表面への着陸にも挑戦するかもしれないということです

2015年6月25日
Astro Artsより

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