楕円銀河M87の巨大化の謎

Posted by moonrainbow on 10.2015 銀河   0 comments   0 trackback
数十億年かけて渦巻銀河を飲み込んだ巨大楕円銀河M87

M87_20150702113107663.jpg
M87。(提供:A. Longobardi (Max-Planck-Institut für extraterrestrische Physik)/C. Mihos (Case Western Reserve University)/ESO)
M87と惑星状星雲の分布
M87と惑星状星雲の分布。赤丸は遠ざかる星雲、青丸は近づく星雲 .

ヨーロッパ南天天文台の超大型望遠鏡(VLT)による観測で、おとめ座の巨大楕円銀河M87が中規模の渦巻銀河を飲み込んでいた痕跡が見つかりました。手がかりを与えてくれたのは、M87に存在する惑星状星雲です

約5000万光年彼方に広がるおとめ座銀河団の中心に位置するM87は巨大楕円銀河で、その質量はなんと太陽の1兆倍以上もあります。M87のような大型の銀河はより小さい銀河を飲み込んで大きくなっていくと考えられていますが、こうしたプロセスが実際に起こったという証拠を発見するのは容易ではないのです。小さい銀河の星々が大きな銀河の星々と混ざり合ってしまうからです

独・マックスプランク研究所のAlessia Longobardiさんたちの研究チームは、星を観測するかわりにM87のハローに存在する惑星状星雲に注目し、その動きを調べました。惑星状星雲は太陽のような星が一生の最終段階で見せる姿で、星から放出されたガスが光っており、その光が独特の緑っぽい色で輝くので周囲の星と区別できます

超大型望遠鏡VLTを用いた分光観測によって300個の惑星状星雲の動きを調べた結果、過去に銀河の合体が起こった痕跡が見られました。惑星状星雲だけでなくM87外部の星からの光の分布も詳しく調べたデータと合わせて考えると、合体前の銀河は中規模で星形成が進んでいた渦巻銀河であったと思われます

「数十万光年にもわたって広がるハローに散らばった星々を確認でき、実にエキサイティングです。緑色の光を放つ惑星状星雲はまるで干し草の中の縫い針のようなもので、こうした珍しい天体が、過去星々に何が起こったのかを語ってくれています」(ヨーロッパ南天天文台のMagda Arnaboldiさん)。

2015年7月1日
Astro Artsより

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