「いて座A*」に接近した巨大ガス雲「G2」

Posted by moonrainbow on 10.2016 ブラック・ホール   0 comments   0 trackback
天の川銀河中心の巨大ガス雲の動きから探るブラックホール周辺

赤外線で観測した、いて座A周辺の擬似カラー画像
赤外線で観測した、いて座A*周辺の擬似カラー画像。マーカー位置のいて座A*に物質が降着し、わずかに光っている(提供:Stefan Gillessen and the Max-Planck Institute fur Extraterrestrische Physik) .

天の川銀河の中心に位置する超大質量ブラックホール「いて座A*」に接近した巨大ガス雲「G2」の運動に関する分析から、いて座A*周囲の様子が明らかにされました

地球から約2万5000光年の距離にある天の川銀河の中心には、太陽の約400万倍の質量を持つ超大質量ブラックホール「いて座A*(エースター)」が存在しています。いて座A*にはわずかに明滅が見られますが、その理由はブラックホールを取り巻く円盤に時おり小さな塊が降着するためだと考えられています

数年前、巨大なガス雲「G2」がいて座A*に向かって移動している様子が発見されました。G2はブラックホールによって破壊されると予測され、その現象を電波やX線で観測すればブラックホールのメカニズムを解明する手がかりが得られるだろうと考えられていましたが、そのような現象は起こらなかった。のですおそらくG2が高密度すぎて壊されなかったのでしょう

ハーバード・スミソニアン天体物理学センターのMichael McCourtさんらは、破壊現象が起こらなかったことを逆に利用した研究を行いました。ブラックホールの近くを動いたG2の軌道の変化を利用して、いて座A*を取り巻く最も内側のガスを調べました。McCourtさんたちはG2よりも小さなガス雲「G1」の軌道データも使って、ガス雲の運動を決める複数のパラメータをはっきりさせました

さらに、G1とG2の軌道変化が周囲の物質との作用によるものと仮定してブラックホール近傍の様子をモデル化し、ブラックホールへの降着流の回転軸を初めて決定しました。また、降着流の源はブラックホール周辺の星からの恒星風ではなく、ブラックホールから約4光年の距離にある分子ガスの巨大なトーラス(ドーナツ状構造)らしいことも明らかにしました

2016年1月6日
Astro Artsより

  • password
  • 管理者にだけ表示を許可する

trackbackURL:http://earth38moon.blog115.fc2.com/tb.php/6594-b53e70f6

プロフィール

moonrainbow

Author:moonrainbow
昔、"地球の旅人"の頃




服と鞄と雑貨の販売をしています

カテゴリ

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード