「2MASS J16281370-2431391」

Posted by moonrainbow on 02.2016 宇宙   0 comments   0 trackback
とても冷たい空飛ぶ円盤「2MASS J16281370-2431391」が惑星形成モデルを書き換える?(ESO

「2MASS J16281370-2431391」の周りの原始惑星系円盤
ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した、へびつかい座ρ星の星形成領域の若い星「2MASS J16281370-2431391」の周りの原始惑星系円盤(提供:Digitized Sky Survey 2/ESO/NASA/ESA) .

アルマ望遠鏡などの観測により、若い星の周りの原始惑星系円盤の外縁部に含まれる大きな塵の粒子の温度が初めて測定され、塵が摂氏マイナス266度であることが突き止められました。予想よりずっと低いこの温度は、従来の惑星形成モデルを書き換えるほどの衝撃を与えるものとなっています

仏・ボルドー天文台のStephane Guilloteauさんたちの国際研究チームが、地球から約400光年離れたへびつかい座ρ(ロー)星の星形成領域にある若い星「2MASS J16281370-2431391」の周りの大きな塵の粒子の温度を測定しました

この星はガスと塵の円盤に囲まれており、円盤内は惑星形成の初期段階にあります(原始惑星系円盤)。地球からは円盤をほぼ真横から見る位置関係にあり、可視光線で撮影された姿から「空飛ぶ円盤」と呼ばれています

アルマ望遠鏡による円盤の測定と、スペイン・IRAM30m望遠鏡による背景の星雲の観測とを組み合わせたところ、中心の星から150億kmの位置にある塵の粒子の温度が摂氏マイナス266度(絶対零度よりわずか7度高いだけ)しかないことが明らかになりました。同種の天体で、1mmほどの大きな塵の粒子の温度を直接測定したのは、今回が初めてです

最新の惑星形成モデルが予測する温度は摂氏マイナス258度~マイナス253度ですが、今回測定された温度はその予測よりも低いのです。不一致を説明するため、たとえば「温度は粒子の大きさに依存し、大きな粒子は小さなものより冷たい」といったアイディアが考えられますが、まだ確証はないのです

もしこれほどの低温がありふれた特徴だとすると、円盤の形成や進化についても再考が必要となります。塵の粒子がぶつかり合うときに何が起こるのか、惑星形成において塵がどんな役割を果たすのかといった事柄にも影響が生じるからです

また、より小型な円盤を考える上でも、塵の温度が低いことは大きな影響があります。塵の量を計算する時にはあらかじめ温度を仮定しますが、温度が低いと電波が弱くなります。小型円盤が現在の予測よりも低温の粒子で構成されているとすれば、観測される電波強度を生み出すためには想定より多くの物質を含んでいることになります。これは、中心星から比較的近いところで巨大惑星が形成されうることを意味します

より詳しい理解のためには今後さらなる観測が必要ですが、今回アルマが発見した冷たい塵は、原始惑星系円盤を理解する上で重要な知見となりました

Zooming in on the Flying Saucer protoplanetary disc




2016年2月24日
Astro Artsより

  • password
  • 管理者にだけ表示を許可する

trackbackURL:http://earth38moon.blog115.fc2.com/tb.php/6702-cbed7991

プロフィール

moonrainbow

Author:moonrainbow
昔、"地球の旅人"の頃




服と鞄と雑貨の販売をしています

カテゴリ

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード