火星に3日で到達するレーザー推進

Posted by moonrainbow on 05.2016 科学   0 comments   0 trackback
NASAのレーザー推進なら、火星に3日で到達できる

レーザー推進

大出力レーザーを宇宙船に照射する「レーザー推進(Laser propulsion )」が実現すれば、重量100kgの無人宇宙船を火星まで3日で到達させることができる、とNASAの動画は説明しています。「反物質ロケット」の開発をめざすポジトロン・ダイナミクス社についても紹介しています

米航空宇宙局(NASA)による現在の推測では、人が火星まで行くのに最短でも5カ月かかります。
NASAの科学者フィリップ・ルービンは、「NASA 360」向けの動画のなかで、ひとつの可能性を述べています。「光子推進(レーザー推進)」を利用したシステムなら、わずか3日で火星まで到達できるというのです。このシステムは、簡単に言うと、大出力レーザーを宇宙船に照射することで超高速を実現させるというものです


光子推進とは、光の粒子を利用して物体を動かす理論的なシステムです。光の粒子は質量はゼロですが、エネルギーと運動量があります。そしてこのエネルギーは、物体に反射されたときに推進力に変換されます。反射性のある大型の帆があれば、地表からパルス光レーザーを通じて「宇宙船を加速するのに十分な運動量を生成することが可能」になるとルービン氏は述べています

ルービン氏によると、このシステムなら、光速の30パーセントという「前代未聞の速度」にまで宇宙船を推進できるというのです

これによって「重量100kgの無人宇宙船を火星まで3日で」送り込むことができるそうです。有人宇宙船の場合は1カ月程度がかかりますが、現在の推定である5カ月と比べれば、かなり短いのです

宇宙船に搭載する燃料がかなり少なくなり、重量や費用を最小限に抑えられるというメリットもあります

ただしルービン氏は、このシステムは無人宇宙船で最も効果を発揮すると述べています。ロボットのほうが宇宙探査を行いやすいし、この推進システムは機体が「極薄」であるほどよく機能します

現在よりはるかに高速で宇宙船を宇宙に送り込むことを目指すプロジェクトはほかにもあります。米国カリフォルニア州にあるポジトロン・ダイナミクス社のライアン・ウィードは、「反物質ロケット」の開発計画について詳しく語っています。「3秒で地球の周りを一周」したり、数週間で火星に到達したりできるロケットです

ウィード氏の唱える反物質ロケットは、陽電子と電子が衝突してエネルギーが生み出される現象「対消滅」を起こして、宇宙船の原動力にします。最大で時速1億1,600万kmの速度に達することができるそうです

ウィード氏は、地球から最も近い(4光年の距離にある)恒星系ケンタウルス座アルファ星に到達することも夢ではないと語っています。従来の技術を利用すると、ケンタウルス座アルファ星に行くには3万年の月日が掛かります

Going Interstellar



WIREDより
2016年2月27日


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