NASAが第二回目の火星への有人飛行のアイデアを募ります

Posted by moonrainbow on 10.2016 火星   0 comments   0 trackback
NASAは火星への有人飛行に向け「人工冬眠」、「星間移動」や「磁気フィールド」など8つの構想に資金援助

火星への有人飛行

2030年代に火星への有人飛行を予定するNASAですが、おそらくは普通とは少々違った発想が必要となるでしょう。そうしたアイデアを募るため、NASAイノベーティブ・アドバンスト・コンセプツ(NASA Innovative Advanced Concepts = NIAC)というプログラムの一環として、8つの奇抜なアイデアに対して2回目の資金助成が実施される運びとなりました

 このフェーズIIでの助成額はそれぞれにつき50万ドル(約5,400万円)で、対象はNIACのフェーズI期間において実証された実現性と効果に基づいて選び出されました。こうしたコンセプトはいずれも開発初期段階にあり、実現まで今後10年以上が見込まれ、また失敗する可能性も高いですが、資金を獲得できたのはいずれも驚きのアイデアばかりです。以下でそのいくつかをご紹介します

1.人工冬眠

火星への有人飛行1

 宇宙船に閉じ込められて暮らす9ヶ月は長いです。火星に到着するにはまさにこれだけの期間がかかるわけですが、それは退屈なだけでなく、大量の物資も必要となります。しかし、仮にその行程を眠ったまま過ごすことができれば、退屈することもなく、物資の量も大きく減らすことができます

 「火星飛行における人体停止状態を利用した冬眠誘導式輸送ハビタット(Torpor Inducing Transfer Habitat For Human Stasis To Mars)」というプロジェクトが開発するのは、宇宙飛行士の中核体温をマイナス12度程度にまで下げて代謝活動を抑制する技術です。その間、栄養は静脈から注入します

 研究開発を担当するスペースワークスという会社は、冬眠した宇宙飛行士を乗せる宇宙船モジュールも提案しています。このシステムが成功すれば、火星飛行はもちろん、それ以外の恒星系への移動にも応用できるかもしれません


2.星間移動

火星への有人飛行2

 有人でなかったとしても素晴らしいのがこのアイデアです。物理学者フィリップ・ルビンが考案した本コンセプトは、レーザーを利用して極小の宇宙船を他の恒星系まで送り込むというものです。これは大富豪ユーリ・ミルナーから巨額の資金援助を受けることが決定しているプロジェクトですが、NASAからの助成も得た形です。実現まであと30年はかかるだろうと見込まれていますが、成功すれば最も近い恒星まで20年で小型宇宙船を送ることが可能となります


3.宇宙船用磁気フィールド

火星への有人飛行3

 有人の宇宙船が火星へ着陸するとき、減速するために薄い大気を利用しなければなりません。このとき、大気との摩擦によって発生する熱から船体を守る対策が必要となります。そのために船体は重量が増加するうえ、余計なコストもかかります

 そこで推進技術の専門家デビッド・カートリーが考案したのは、宇宙船をプラズマのバリアで包み、エアロブレーキの制御を実現しようというものです。これによって各火星有人飛行ミッションあたり1,950億円相当ものコスト削減が可能になります。さらに宇宙飛行士を宇宙線から保護できる可能性もあります


4.伸展式ハビタット

火星への有人飛行4

 このプロジェクトについて詳細はまだ明らかではないですが、「テンセグリティ・アプローチによる1g伸展式ハビタットの宇宙内建設(Tensegrity Approaches to In-Space Construction of a 1g Growable Habitat)」というコンセプト名から推測することができます

 発案者のロバート・スケルトンはテンセグリティについて次のように説明しています

 「糸と棒を組み合わせて作られる、展性があり、柔軟かつ調整可能な構造。クモの繊維の分子構造を基礎とし、糸の張力を調整することで形状を変化させることができる」

 またこちらのテンセグリティ構造を使えば、転げ回って着陸することもできるかもしれないのです

 なお残り半分の助成対象コンセプトの名称は次の通りです


5. 低温選択性表面(Cryogenic Selective Surfaces)

6. プラズモン力推進の実験的実証およびシステム解析(Experimental Demonstration and System Analysis for Plasmonic Force Propulsion)

7. 新型大気衛星コンセプトの飛行実演(Flight Demonstration of Novel Atmospheric Satellite Concept)

8. 開口部のさらなる開発(Further Development of Aperture)

via:popsci.・motherboardなど/ translated & edited by hiroching

2016年05月17日
カラパイアより

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