古典新星が発見された連星「V1213 Cen」

Posted by moonrainbow on 28.2016 ニュース   0 comments   0 trackback
「白色矮星」の爆発とその前後の観測に成功

 白色矮星
恒星のたどりつく姿の一つ、「白色矮星」。太陽も将来的には白色矮星になることが予想されています。そして今回画像が公開されたのは、2009年に観察された白色矮星の爆発前から爆発、そして爆発後の一連の姿です。
 
白色矮星とは恒星が内部のエネルギーを使い果たし、縮小した姿です。この白色矮星では強い爆発により光度が爆発的に上昇する「古典新星」という現象が見られることがあります。そして今回の観測により、初めて視覚的に古典新星の経過を捉えることに成功しました
 
 古典新星
古典新星は、白色矮星と恒星が近くを周回する近接連星で観察されます。白色矮星はその重力によって水素ガスを恒星から引き寄せ、それが白色矮星の表面に貯まることにより非常に明るく強力な核融合を起こします。
 
今回の古典新星が発見されたのは「V1213 Cen」という連星で、2003年からその観察が開始されていました。そして、このように爆発の「前後」が観察された古典新星はめずらしい例です。なぜなら、白色矮星の爆発後の観測は簡単ですが、どの白色矮星が爆発するのかは非常に判断が難しいからです
 
V1213 Cenの観測によると、爆発が近づくにつれて連星は定期的に明るく発光。またそのタイミングで、水素ガスの一部が白色矮星に移動していました。ただしその移動や発生タイミングは非常に不安定なものでした
 
しかし一度爆発が起こると、状況は変化します。爆発後も連星は存在し、水素ガスは白色矮星に引きつけられるのですが、恒星は爆発による放射物を浴びることによりサイズが大きくなるのです。そして以前よりも、水素ガスの移動が早くなるといいます
 
今後、V1213 Cenは再度爆発を起こす可能性が指摘されています。しかし、それが起きるのは数百万年後。私たちはその姿を観察することはできなさそうです
 
Image Credit: Warsaw University Observatory

2016/08/18
Soraeより

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