「ハビタブルゾーン」の条件とは

Posted by moonrainbow on 06.2016 科学   0 comments   0 trackback
惑星に生命が存在できるための距離以外の条件(Yale News

惑星内部の温度測定のイメージイラスト
惑星内部の温度測定のイメージイラスト(提供:Michael S. Helfenbein / Yale University) .

惑星に生命が存在できる条件として、いわゆる「ハビタブルゾーン」にあるというだけでは不十分だという研究論文が発表されました。惑星誕生時の内部の温度も重要な条件となるという事です

惑星上に生命が存在できるかどうかの指標として、「中心星からの距離がほど良く、惑星表面に液体の水が存在する」ことが重要だと考えられています。太陽系の場合、金星は太陽に近すぎるし火星は反対に遠すぎます。まさに地球こそがこの範囲にある惑星です。こうした距離範囲のことは「ハビタブルゾーン」とよばれています

しかし、惑星が単にハビタブルゾーンに位置するということだけでは、条件としては不十分かもしれないのです。米・イェール大学の是永淳さんの研究によれば、惑星が作られた時点での内部の温度も重要な要因となるというのです

従来、地球のような惑星の内部の温度は、マントルの対流によって自己制御できると考えられてきました。自己制御が働けば、誕生時に惑星が超低温や超高温の状態であったとしても、やがて適温に落ち着きます。しかし、これまでの地球の進化に関するデータを集めた研究の結果によれば、地球のような惑星ではマントル対流の影響はわずかなものでしかないことが示されました

地球のような惑星は巨大衝突を繰り返して作られたと考えられており、その場合、惑星の大きさや内部の温度は非常に多様なものとなります。マントル対流による自己制御が働けばどんな惑星も適温になるでしょうが、そうしたことは起こらないというのです。「つまり、初期の地球の温度は、高すぎることも低すぎることもない範囲にあったということです」。

2016年8月22日
Astro Artsより

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