土星「Fリング」の観測

Posted by moonrainbow on 04.2016 太陽系   0 comments   0 trackback
探査機カッシーニ、土星「Fリング」の接近観測へ 

土星「Fリング」

1997年にNASAとESA(欧州宇宙機関)によって打ち上げられ、2004年から土星の観測を開始していた探査機「カッシーニ」。そのカッシーニが、いよいよ最後のミッションとして「土星の環(Fリング)」のへの接近観測を開始します
 
これまでも土星を周回しながら観測を行ってきたカッシーニですが、2016年11月30日から2017年4月22日(予定)までは毎週1回、合計20回も土星の環のそばを通過する軌道へと推移します。そして氷と岩石からなる土星の環をこれまでにないレベルで詳細に観測する予定です。下の画像はカッシーニが撮影した土星の環と衛星「ミマス」の画像ですが、今後も同探査機はこのような素晴らしい画像を地球へと送ってくれるはずです
 
 土星「Fリング」1

このように特に土星を特徴づけるその環ですが、その起源はいまだ正確にはわかっていません。そこでカッシーニはその謎を解き明かすために最初にヤヌス/エピメテウス環を通過し、その後内側のF環の観測に移行します。このF環はおよそ幅500kmの不安定な環で、その構成と形は常に変化しています。カッシーニは搭載した観測機器によって、Fリングの粒子とガスを採取する予定です
 
NASAのジェット推進研究所のLinda Spilker氏は、「我々はこのミッションを『Ring-Grazing Orbits』と呼んでいます。カッシーニはミッションの最中に、土星の環の外側を通過するからです」と語っています。ただしカッシーニはF環から5,000マイル(約8,000km)離れた地点を通過するので、環の粒子への衝突の危険性は低いはずです
 
もちろん、カッシーニは土星の環の高解像度写真の撮影も行います。そのなかで、まだ視覚的に観測されていないFリングの「小衛星(moonlet)」の観測にも期待が寄せられているのです。最終的には土星の大気圏に突入してその生涯を終えるカッシーニですが、今後もさまざまな土星の新たな顔を我々に教えてくれそうです
 
Image Credit: Slash Gear

2016/11/29
Soraeより

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