土星の衛星「ダフニス」

Posted by moonrainbow on 28.2017 衛星   0 comments   0 trackback
土星の環の隙間にくっきり現れた衛星ダフニス(NASA JPL

キーラーの間隙と衛星ダフニス
キーラーの間隙と衛星ダフニス。斜めから撮影しているのでキーラーの間隙は実際よりも細く見えている。(提供:NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute)

土星の環の隙間の一つ「キーラーの間隙」に存在する衛星「ダフニス」の姿が、探査機「カッシーニ」によってとらえられました。衛星の模様や環の微細な構造がよく見えます

土星の衛星「ダフニス」は、2005年にNASAの探査機「カッシーニ」の撮影画像から発見された直径8kmほどの小さい衛星です

ダフニスは、土星のA環(アマチュアの天体望遠鏡で見える環のうち一番外側)の中にある、幅42kmの「キーラーの間隙(空隙)」という隙間に位置しています。A環の幅は約1万4600kmで、その外縁から約250km内側にキーラーの間隙があります

その衛星ダフニスとキーラーの間隙を、2017年1月16日にカッシーニが約2万8000kmの距離から撮影した画像が公開されました。解像度は1ピクセルあたり168mで、これまでで最も精細にダフニスの姿がとらえられています

土星の他の小衛星「アトラス」と「パン」のように、ダフニスには赤道部分に狭い隆起部が見られます。表面はなめらかで、環から細かい粒子が降り積もっていると考えられます。また、いくつかのクレーターや、赤道と平行な別の隆起も見えます

ダフニスだけでなく、環の様子も詳細に見えています。いくつかの幅の広い部分では表面がざらざらしているように見えており、これは粒子同士が集まっている構造かもしれません。また、画像の左端に見られるキーラーの間隙の波の頂点が、他のくっきりとした部分に比べてなだらかなのも特徴的です。ダフニスの重力によって間隙の縁には波が生じるが、おそらくダフニスがこの部分に近づいた際に環を構成する細かい粒子が動かされ広がったのでしょう。

さらに、ダフニスのすぐ後ろ(左側)には、環の物質が細くかすかな蔓(つる)状に見えています。ダフニスが環から一まとまりの物質を引きずり出し、それが拡散しつつあるところかもしれません

2017年1月20日
Astro Artsより

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