太陽系外縁天体2014 UZ224

Posted by moonrainbow on 05.2017 太陽系外惑星   0 comments   0 trackback
アルマ望遠鏡がとらえた太陽系外縁天体2014 UZ224

アルマ望遠鏡がとらえた「2014 UZ224」
アルマ望遠鏡がとらえた「2014 UZ224」。太陽からの距離が冥王星より3倍遠いため、ぼんやりした姿として撮影されている(提供:NRAO/AUI/NSF)

太陽から140億km彼方に位置する太陽系外縁天体「2014 UZ224」がアルマ望遠鏡で観測され、大きさが見積もられました。準惑星に分類される可能性があります

米・ミシガン大学のDavid Gerdesさんたちの研究チームは、チリのセロ・トロロ汎米天文台の口径4mブランコ望遠鏡による観測から小天体2014 UZ224を発見し、2016年に発表しました。この発見はダークエネルギーの性質を明らかにしようとする「ダークエネルギー・サーベイ」の副産物で、初期調査で撮影された約1万5000枚の画像中にとらえられた11億個の天体のなかに2014 UZ224が写っていました

ブランコ望遠鏡で撮影された可視光線画像から、2014 UZ224の距離と軌道の情報が得られました。2014 UZ224は現在太陽から約92天文単位(138億km)離れており、軌道が明らかになっているものとしては準惑星エリス(約97天文単位)に次いで2番目に遠い太陽系外縁天体です。公転軌道を一周するのには1140年かかるそうです

しかしこの観測だけでは、2014 UZ224のサイズやその他の性質を明らかにすることはできなかったのです。点像にしか見えない可視光線観測では、表面の反射率の高い小さな天体と、反射率の低い大きな天体との区別がつかないからです。

そこでGerdesさんたちはこの天体を、アルマ望遠鏡で追加観測しました。太陽系外縁天体から放たれる電波(ミリ波・サブミリ波)の強さと、太陽から天体までの距離をもとに推測される温度の情報から、天体の大きさを測定することができます

観測の結果、2014 UZ224の大きさは約635kmと見積もられました。これは準惑星ケレスの3分の2ほどに相当する大きさです。これくらいの大きさがあれば、2014 UZ224は球形をしている可能性が高いと考えられることから、2014 UZ224は将来準惑星に分類されるかもしれません

大きさの推定から、可視光線の強さをもとに2014 UZ224の表面の反射率が13%ほど(野球場の土と同じくらい)であることもわかりました。2014 UZ224のような小天体は太陽系ができたときの名残と考えられており、天体の軌道や天体自体の性質は、太陽系の誕生の様子を探る手がかりになります。未知の「第9惑星」の発見も、今回と同様の方法で可能かもしれません

「太陽系の外縁部には、まだまだ未知の世界が広がっています。太陽系というのは、豊かで複雑な場所なのです」(Gerdesさん)

2017年4月20日
Astro Artsより

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