「エイリアンの巨大建造物」と呼ばれる星から再び謎の減光現象が確認される
2011年に初めて発見され、「エイリアン・メガストラクチャー(エイリアンの巨大建造物)」と天文学者から呼ばれている恒星「KIC 8462852」から再び謎の減光現象が起きている。
KIC8462852は別名「Tabby’s Star(タビーズ・スター)」とも呼ばれ、私たちの銀河系の遥か先、1300光年先のはくちょう座に位置しています。
天文学者はこの天体を取り巻く問題に頭を悩ませています。この天体は、不規則に光が弱まることが知られており、地球外生命体が作る構造物によって光が遮断されているのではないかと言われていました。
KIC 8462852からは、過去数年にわたり定期的な減光現象が観測されていますが、2017年5月19日の金曜日に、再度減光が行われたそうで、天文学者はこの現象をリアルタイムで観測することに成功しました。
Tabby's Star is dimming right now (archived video of chat with Jason Wright) ツイッター上では以下のようなやりとりがなされていた。
@tsboyajian:#TabbysStarがほの暗く減光を始めました
@astro_ellis:#TabbysStarがまた光り始めた、これは練習じゃないぞ!望遠鏡、カメラと時間のある人は今すぐ記録を始めよう!
@Matthew_Wachter:あの不思議な減光を行う星がまた光っている (エイリアンの絵文字) #tabbysstar
@GeertHub:今回収集した新しいデータによってこのエイリアン・メガストラクチャー物理学現象が説明できることを願う
2009年ケプラー宇宙望遠鏡によって発見されたこの天体の不規則減光を発見したのは2011年ごろにボランティアで星の観測を行っていた「市民科学者」たちです。
記録によれば時には星の光が20%も弱くなる事もあるそうで、これは星と地球との間に何かが通っているとしか考えられないという。
しかし「何が」通過しているのかは謎のままだそうで、彗星からガスの塊、果ては宇宙人説まで飛び出しているそうです。
観測者らは「銀河系の遥か先にあるメガストラクチャーに宇宙人が居るかも知れない」とワクワクをドキドキさせているそうです。
この天体を発見したタベサ・ボヤジアンさんと共にこの天体の謎に迫るペンシルベニア州立大学の天文学者、ジェイソン・ライト氏も宇宙人説に期待を寄せる一人です。
ライト氏によると、天体の謎の減光パターンは宇宙人が天体の周りを通過している証拠になるという事です。
もし彼らが仮に存在する場合、彼らの目的が何であるかは彼にもわからないそうだが、恐らく宇宙人は天体のエネルギーを有効活用する技術を身に着けているのだろうとライトさんは予測しています。
星の事を知れば知るほど「エイリアン・メガストラクチャー」の謎は深まるばかりなのです。
こういったメガストラクチャーの一つの仮説として持ち出されるのが「ダイソン・スフィア(ダイソン球)」です。
ダイソン球とは1937年にSF作家であるオラフ・ステープルドンによって提唱され、1960年に科学的解説を追加したアメリカの宇宙物理学者であるフリーマン・ダイソンが作り上げた仮説上の人工構造物です。
恒星から発せられるエネルギーをそのまま丸ごと利用するという魅力的な構造物ではあるが、それが実際に使用されているのかどうか、その真実は遠い遠い星にあるのかもしれない。
via:‘
Alien megastructure’ mystery returns as inexplicable flashes begin again2017年06月15日
カラパイアより