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小惑星「2017YE5」

Posted by moonrainbow on 25.2018 太陽系   0 comments   0 trackback
お互いのまわりを周回する、珍しい二重小惑星が太陽系で発見される

二重小惑星

2017年に発見された小惑星「2017YE5」の姿を鮮明な画像に収めるために、世界最大級の電波望遠鏡が3台使われました

 NASAがついにその姿を捉えたとき、衝撃が走りました。なんとYE5は2つの同じ質量を持つ天体がお互いを周回するという世にも珍しい二重小惑星だったのです

Rare Double Asteroid Revealed by NASA, Observatories



地球から590万キロの距離に接近した時に撮影に成功

 この地球近傍小惑星(地球に接近する軌道を持つ小惑星)が最初に発見されたのは、2017年後半、モロッコ・ウカイメデン・スカイサーヴェイ(Morocco Oukaimeden Sky Survey)プロジェクトによってです

 それから、その特徴は謎に包まれていましたが、2018年6月21日に2017YE5が地球からおよそ590万キロの距離に入ったために、接写を撮影するチャンスが訪れました。

二重小惑星11jpg

2017YE5はお互いに周回する二重小惑星だった

 NASAゴールドストーン・ソーラー・システム・レーダー(GSSR)によって2017YE5が二重小惑星であることが判明

 同じ質量を持つ地球近傍小惑星のペアとして4番目の事例となりました

 その姿を捉えるために、GSSRの研究者は、プエルトリコのアレシボ天文台と米ウェストバージニア州のグリーンバンク天文台と手を結びました

 これによって、アレシボ天文台がレーダー信号を送信し、グリーンバンク天文台がその帰還信号を受信するというバイスタティック・レーダーのようなシステムが構築されたのです

 最初、2つの天体はつながりあっているかのように思われました。しかし両者の回転が進むと、その間に隙間があることが確認されました。

二重小惑星2

 6月26日までにゴールドストーンとアレシボはそれぞれ個別に2017YE5が2つの独立した天体で構成されており、20~24時間で互いを1周していることを確認しました

お互いが同じ質量の連星は珍しい

 推定によると、198メートル以上の地球近傍小惑星のうち、およそ15パーセントは大きな天体とそれよりずっと小さな天体で構成される連星です

 しかし2017YE5のようなお互いが同じ質量の連星はずっと珍しく、今回の発見を含め、これまで4例しか記録されていないのです

 次に地球に接近するのは170年後のことになるため、2017YE5の物理特性の詳しい情報が集まるまでにはしばらくかかるでしょう

二重小惑星3

 今回の映像は珍しいだけでなく、連星やその形成について理解を進める上でも重要です

 2017YE5が地球から590万キロの範囲内にある短い間に、NASAはレーダーや光学機器による観察でその密度を推定することができました

 これは内部構造や最初期の形成について知る手がかりにもなります

 尚、地球近傍小惑星のうち地球に接近するために監視が必要とされるものは約8500個あるそうですが、NASAの軌道計算によると、何かが起こらない限り、少なくとも100年間は地球に衝突する恐れはないとしています

2018年07月17日
カラパイアより

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