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土星の衛星タイタンの謎めいた地表が鮮明に

Posted by moonrainbow on 04.2018 衛星   0 comments   0 trackback
氷の堆積物や海の存在がわかるNASAが新たに公開したタイタンの写真

タイタン

土星探査ミッションを終え、宇宙に散っていったカッシーニからの置き土産がまた届いたようです

 NASAが新たに公開した写真では、土星の巨大な衛星タイタンの謎めいた地表が鮮明に写し出されています

新たに公開されたカッシーニの地表が鮮明にわかる画像

 カッシーニを担当するチームは、そこに搭載された可視・赤外マッピング分光光度計(VIMS)が13年間にわたり収集したデータを用いて、6枚の画像を作り上げました

タイタン1
imagecredit:NASA

継ぎ目がなくなめらか

 VIMSは赤外線の長波長を捉えることで、可視光をぼやけさせてしまうタイタンの分厚い霧を通して、凍てついた表面を見通しています

 これまでもVIMSによるモザイク画像が作られたことはありましたが、それらにははっきりと継ぎ目が写っていました

 こうした継ぎ目は、タイタンの各場所で異なるライティングや角度の下で撮影された画像をつなぎわせた際に自然と生じてしまうものです

 しかし今回のモザイクにはそうした継ぎ目がほとんどないのです。VIMSのデータを再度解析し、手作業でつなぎ合わせた画像を処理した成果です

 「継ぎ目がなくなったこれらの新しい画像は、これまでのところ、タイタンにかすむ大気がなかったとしたら見せてくれるだろう表面の様子をもっとも上手く表したものです。これを上回るものはしばらく登場しないでしょう」とNASAは発表しています

タイタン2
imagecredit:NASA

氷の堆積物や広大な海がはっきりと

 これらの写真はタイタンの複雑で、変化に富んだ地表の様子を映し出しています

 タイタンは、表面に安定した液体が存在することがこれまでに判明している唯一の地球外天体であり、炭素含有有機化合物の砂丘、氷の堆積物、液体炭化水素の広大な海でできています

 タイタンの分厚い、主に窒素で構成された大気の上空から可視光で撮影された画像では、そうした複雑さを確認することはできないです。直径5150キロの衛星は、ぼやけた黄色っぽい球のようにしか見えないのです

タイタン3
2013年1月、144万キロの距離からカッシーニが撮影したタイタン。可視光ではこのように見える
image credit:NASA

ドラゴンフライミッションでタイタンの謎が明らかに

 しかし、そう遠くない未来にタイタンの風景を目の当たりにできるかもしれません

 「ドラゴンフライ」と呼ばれるミッションでは、小型ロボットヘリコプターで表面の探索を行い、生命の有無を評価することを提案しているのです

 ドラゴンフライはNASAの次のニューフロンティアミッションにファイナリストとして残った計画の1つです。もう1つは彗星のサンプル採取計画で、最終的な勝者は2019年に発表され、2025年の実施が予定されています

タイタン4
image credit:NASA

カッシーニからの置き土産

 NASA、欧州宇宙機関、イタリア宇宙機関が共同し、320億ドル(3500億円相当)が投じられたカッシーニは、1997年に打ち上げられ、2004年夏に土星に到達しました

 13年間、土星系を周回し、その象徴的な環や数多くの衛星を含め、豊富なデータを収集してくれました。また探査機ホイヘンスを運搬し、2005年1月にはそれをタイタンに着陸させることにも成功しています

 目覚しい成果を上げたカッシーニだが、2017年にその目的を遂げ、土星の大気に突入し燃え尽きました

 これはカッシーニによって持ち込まれる恐れがある地球の微生物によって、生命が存在する可能性があるタイタンやエンケラドスが汚染されることを防ぐための対策でした

2018年07月27日
カラパイアより

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