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人類は火星で生き残れるのか?

Posted by moonrainbow on 20.2018 宇宙への旅   0 comments   0 trackback
最大の難関は宇宙放射線。そのリスクは未知数

有人着陸

近い将来、確実に有人着陸が実行されるであろう火星です

 2025年までに火星に人類初の永住地を作ることを目的にするオランダの民間非営利団体「マーズワン」はもちろん、NASA も有人火星探査を計画しています

 人類が火星に到達できて、移住を考えたとします

 火星環境において、人々が最も恐れるべき脅威とは何なのだろうか?

 それは高濃度な放射線量である

最大の脅威は宇宙放射線

 火星の放射線量を計測・管理している科学者チームの一員、ブルガリア科学アカデミーのヨルダンカ・セムコーヴァ氏は人類が克服しなければいけないのは放射線であり、今後人類がこの問題にどう当たっていくかで火星ミッションの今後は決まるでしょうと断言しています

 欧州惑星科学議会(通称:EPSC)と欧州宇宙機関が合同で発表した研究結果によると、火星へと旅立った宇宙飛行士は通常の宇宙飛行士が受ける放射線量の約60%をたった1年で受ける事になります

長期間宇宙放射線を浴びると人体に深刻な影響が放射線は多量に人体に取り込まれると遺伝子を損傷させ、健康被害を引き起こすことがあります

 宇宙は宇宙放射線にあふれています

 国際宇宙ステーション(通称:ISS)に1週間務めた宇宙飛行士は、地球で受ける放射線量のおよそ1年分を受けています

 長い任務に携わる宇宙飛行士の80%に、目を閉じても閃光が見えたり、視神経が炎症をおこしていたり、視力の低下が報告されています

 この症状は、「視覚障害脳圧症候群 (VIIP)」と名付けられています

有人着陸1

火星への有人飛行における人体への影響は未知数

 人類が到達しようとしている火星という惑星は地球とは違い、磁場を持たない惑星です。磁場や大気によって放射線から守られている地球上の人間とは違い、火星へと旅立った人間が受ける放射線量は数百倍ともいわれています

 仮に火星に人類が降り立ったとして、その放射線量はISSで働いている人々の数十倍の量となるでしょう

 最近ではジョージタウン大学メディカルセンターのマウス実験により、宇宙放射線が胃腸組織を損傷させる可能性が示唆されました

 長期の宇宙飛行により、宇宙飛行士が胃や結腸に腫瘍を発症する確率が上がるということです

 月までといった短距離で短時間ならそこまでリスクは上がらないかもしれないですが、火星やもっと遠い惑星となると話は別です。長期間宇宙放射線にさらされることとなります

有人着陸2

宇宙放射線問題の解決が火星移住への糸口に

 「現在のリスクマネジメントモデルは宇宙線に対する人体への生物学的影響を調べ続ける事で格段に精度を向上させることが出来るでしょう。しかし放射線用の防護服や薬を作ったところで、それは抜本的解決になるとは言えません」とNASAは発表している

 NASAは現在、宇宙飛行士を守るための飛行船技術の向上とモニタリングシステムを開発中ですが、宇宙放射線というやっかいな物の影響が未知数の為、その作業は難航しているそうです

 これまでの研究から長期間宇宙で過ごした宇宙飛行士の脳に変化が起きることが判明しています

 また、宇宙空間にいる人間は老化が早まるといった報告もあります

 これは今後火星に人類が移住する前に、乗り越えなくてはならない大きな問題の一つでしょう

2018年10月04日
カラパイアより

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