FC2ブログ

かみのけ座銀河団に22,426個もの球状星団

Posted by moonrainbow on 12.2018 銀河団   0 comments   0 trackback
銀河間に散在する無数の球状星団

かみのけ座銀河団
ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した、かみのけ座銀河団のモザイク合成画像。画像の横幅は約22万光年に相当する。(提供:NASA, ESA, J. Mack (STScI), and J. Madrid (Australian Telescope National Facility)、以下同)

ハッブル宇宙望遠鏡の観測画像から、かみのけ座銀河団に含まれる銀河同士の間に、22,426個もの球状星団が存在している様子が明らかになりました

地球から約3.2億光年の距離に位置する「かみのけ座銀河団」には、1000個以上の銀河が密集しています。その領域内には銀河だけでなく、銀河から離れた多数の球状星団も存在しています。また、電磁波では観測できないが、重力の影響からその存在を知ることができるダークマターも銀河団内に分布しています。銀河団内のダークマターの分布の様子を調べるには、銀河よりも小さく数が多い球状星団のほうが良い指標となります

オーストラリア国立望遠鏡機構のJuan Madridさんたちの研究チームは銀河団内の球状星団を見つけるため、ハッブル宇宙望遠鏡(HST)で過去に行われてきたかみのけ座銀河団の画像を集めて、銀河団のモザイク合成画像を作成しました。Madridさんが球状星団の分布を調べようと思ったきっかけは「HSTで撮影されたかみのけ座銀河団の銀河の画像は、どれにも球状星団が写っていた」ことです

Madridさんたちはさらに、球状星団が古い星で占められているために赤っぽく見えることや、(その名の通り)丸く写るという特徴を利用して、球状星団とそれ以外の天体(ほとんどは銀河団より遠くにある無関係の銀河)とを区別するアルゴリズムを開発しました

そのアルゴリズムをかみのけ座銀河団の画像に適用したところ、銀河団の中心領域に位置する複数の銀河の間に、22,426個もの球状星団の候補天体が検出された。これらの天体は銀河同士の接近によって、母銀河から離れて銀河間に散ってしまったものと考えられています。さらに、一部の球状星団が橋のように整列している様子も見られ、これも銀河同士の相互作用の影響と考えらえています

かみのけ座銀河団の一部
かみのけ座銀河団の一部。青緑色の丸が球状星団の候補天体

HSTは高い感度と解像度を備えた優れた宇宙望遠鏡ですが、視野が狭い点が玉に瑕です。「NASAが計画中の『近赤外線広視野サーベイ望遠鏡(WFIRST)』では、銀河団全体を一度に観測することができます。広視野を活かした、驚くような成果がもたらされることでしょう」(Madridさん)。

2018年12月5日
AstroArtsより

  • password
  • 管理者にだけ表示を許可する

trackbackURL:http://earth38moon.blog115.fc2.com/tb.php/8992-c0d55100

プロフィール

moonrainbow

Author:moonrainbow
昔、"地球の旅人"の頃




服と鞄と雑貨の販売をしています

カテゴリ

カレンダー

12 | 2019/01 | 02
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード