FC2ブログ

インドの月探査機「チャンドラヤーン2号」

Posted by moonrainbow on 29.2019   0 comments   0 trackback
インドの月探査機「チャンドラヤーン2号」、打ち上げ成功

「チャンドラヤーン2号」
「チャンドラヤーン2号」の打ち上げの様子(提供:ISRO、以下同)

インド宇宙研究機関は2019年7月22日、月探査機「チャンドラヤーン2号」を打ち上げました。到着予定は9月上旬です

2019年7月22日14時43分(現地時間。日本時間18時13分)、インドの月探査機「チャンドラヤーン2号(Chandrayaan-2)」が、同国サティシュ・ダワン宇宙センターからGSLV-Mk IIIロケットで打ち上げられました。当初は7月15日に打ち上げ予定だったが、直前でヘリウムガスの漏れとみられる不具合が見つかり実施が延期されていました

ロケットは正常に飛行し、打ち上げから約20分後、探査機が予定の軌道でロケットから切り離され、打ち上げは成功しました。探査機の切り離し直後までの様子は、ロケットに搭載されていたカメラにもはっきりととらえられました

チャンドラヤーン2号は約1か月半かけて月を目指し、9月7日に到着予定となっています。その後、まず着陸機「ヴィクラム(Vikram)」を月の南緯70度付近にある2つのクレーター「マンチヌスC」と「シンペリウスN」の間の台地へ軟着陸させます。ヴィクラムの名前は、インド宇宙工学の父と呼ばれる物理学者でISRO初代所長のヴィクラム・サラバイ(Vikram Sarabhai)に由来するものです。無事に軟着陸すれば、旧ソ連、アメリカ、中国に次いで世界4番目の成功となります

続いて、ヴィクラムから探査車「プラギャン(Pragyan)」(サンスクリット語で知恵や英知の意味)を送り出します。ヴィクラムとプラギャンは、月面上の1日(地球の約14日間)をかけて、着陸地点付近の月面を調べます。一方、周回機は、上空約100kmから約1年にわたって探査を行います

着陸機「ヴィクラム(Vikram)」と探査車「プラギャン(Pragyan)」
着陸機「ヴィクラム(Vikram)」と探査車「プラギャン(Pragyan)」

チャンドラヤーン2号のミッションでは、地形や月震、鉱物の同定と分布、地表の化学組成、表土の熱物理学的な特性、月の薄い大気の組成を調べるための観測機器が準備されています。これらの機器により、月の表面近傍のプラズマ環境や月震活動の測定、水分子の分布などが調査される予定です

とくに水に関しては、月の南極は注目の領域です。南極には太陽光がずっと当たらない影のままの領域(永久影)が北極よりもはるかに多くあり、その周りに水が存在している可能性があります。2008年に打ち上げられた探査機「チャンドラヤーン1号」によって、月面における水分子の存在証拠が発見されていますが、その水の起源に迫るためには、月面や表面下、外気圏(ごく薄い大気の層)における水分子の分布範囲を詳しく調べる必要があります。チャンドラヤーン2号のデータから手掛かりが得られるかもしれません

また、南極域には非常に低温の領域である「コールド・トラップ」にあたるクレーターが存在しており、太陽系初期の歴史がそこに化石のように残されていると考えられています

月の南極域を調べる世界初の探査機となるチャンドラヤーン2号は、インドのみならず人類への利益や、月より遠い天体を目指す将来のミッションの推進につながる発見をもたらすと期待されています

Watch Live: Launch of Chandrayaan 2 by GSLV MkIII-M1 Vehicle


チャンドラヤーン2号を搭載したGSLV MkIII-M1ロケットの打ち上げから、探査機の切り離しまでのライブ中継録画(提供:ISRO Official)

2019年7月23日
AstroArtsより

  • password
  • 管理者にだけ表示を許可する

trackbackURL:http://earth38moon.blog115.fc2.com/tb.php/9511-1d5718b0

プロフィール

moonrainbow

Author:moonrainbow
昔、"地球の旅人"の頃




服と鞄と雑貨の販売をしています

カテゴリ

カレンダー

03 | 2020/04 | 05
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード