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「ハッブル定数(Hubble constant)」

Posted by moonrainbow on 18.2019 宇宙   0 comments   0 trackback
宇宙の膨張率を新たに測定、謎解明に一歩前進

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ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した、棒渦巻銀河「NGC 4639」の画像。欧州宇宙機関・米航空宇宙局提供(2015年10月12日提供、資料写真)。

宇宙が膨張していることは、数十年前から科学的に明らかにされています。しかし、ここ数年の研究により宇宙の膨張速度の推算が揺らいでおり、宇宙の理論をめぐる難しい問題が持ち上がっています

「ハッブル定数(Hubble constant)」として知られる宇宙の膨張率は、宇宙の起源に関する研究の中心となっています。

 二つの研究チームが1998年、遠い銀河ほど速く遠ざかる「宇宙の膨張」と呼ばれる現象が加速していることを発見しました。また、宇宙は謎の「暗黒エネルギー」で満たされており、このエネルギーが140億年間にわたる加速を引き起こしていることも明らかにしました。この研究は2011年、ノーベル物理学賞(Nobel Prize in Physics)を受賞しています。

 銀河が遠ざかる速度をキロメートル毎秒とすると、ハッブル定数の測定値はキロメートル毎秒毎メガパーセク(1メガパーセクは約300万光年)という単位で表されます。さまざまな測定手法から、ハッブル定数は67.4または73とされています。

 独マックス・プランク天体物理学研究所(Max Planck Institute for Astrophysics)などの研究者らは今回、宇宙の膨張率を測定する新たな手法を開発したと明らかにしました。これにより測定したハッブル定数は82.4で、過去の推算値を上回っています。だが、今回の測定値に10パーセントの誤差があると論文は認めているが、これは測定値が74~90の範囲にあることを意味します。

 科学者によれば、さまざまな手法による差異は計算ミスではなく、ビッグバン(Big Bang)理論が宇宙をどのように説明するかについての解釈の「不一致」の表れの可能性があるという。ビッグバン理論では、宇宙は激変的な爆発で始まって以来、膨張を続けているとされています。

 論文の共同執筆者で、マックス・プランク天体物理学研究所の宇宙論研究者イン・ジー(Inh Jee)氏は「このような不一致が存在するのなら、初期宇宙では未知の物理学が作用しているということであり、それについて研究を行う必要がある」と指摘しました。「今回の研究では、測定結果間の差異が存在するのかどうかを検証する新たな方法の考案を目指した」と、ジー氏はAFPに語りました。

 さまざまな測定法により、300万光年離れた銀河間の距離が毎秒67キロか73キロ、もしくは82キロ広がっているという結果が得られています。

 最新の推算結果は、大型銀河の周囲で光がどのように曲げられるかに基づいています。

 今回の研究は誤差の範囲が大きいため、ハッブル定数を微調整できる可能性は低いものの、その測定手法は宇宙論的理論に根本的な問題があるかどうかをめぐる議論の材料に加えられると、ジー氏は話しています。

 研究結果は2019年9月12日、米科学誌サイエンス(Science)で発表されました


2019年9月17日
AFPより

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