木星の大赤斑

Posted by moonrainbow on 25.2017 太陽系   0 comments   0 trackback
深さ300kmにも達する木星の大赤斑

探査機「ジュノー」が撮影した大赤斑をモザイク合成して作られた画像
2017年7月10日に探査機「ジュノー」が撮影した大赤斑をモザイク合成して作られた画像。風の動きに関するモデルを適用して作られた「大赤斑の雲の動き」を再現したアニメーション動画より切り出し(提供:NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS/Gerald Eichstadt/Justin Cowart)

探査機「ジュノー」の観測により、大赤斑の根元が雲頂から約300kmもの深さにまで達していることが示されました。また、木星にはこれまで知られていなかった2つの放射線帯が存在していることが明らかになりました

大赤斑は木星の南半球に存在する巨大な楕円形の嵐です。半時計周りに回っており、その風速は地球上のどんな嵐よりも強い。1830年代から継続的に観測されてきた巨大な嵐は、おそらく350年以上前から存在してきたと考えられています

NASAの探査機「ボイジャー」1号と2号が木星をフライバイした1979年には、大赤斑の大きさは地球の2倍もありました。それ以降はどうやら縮小し続けているようで、2017年4月の観測ではその幅が約1万6000km(地球直径の1.3倍)になっています

その大赤斑の深さについて、探査機「ジュノー」による観測データから、根元が雲頂から約300kmまで大気の中に入り込んでいることが示されました。「地球の海に比べて大赤斑の根元が50~100倍も深くまで達し、根元の温度が雲頂に比べて高いことを発見しました。大赤斑の根元が暖かいということは、雲頂で猛烈な風が吹いていることを表しています」(米・カリフォルニア工科学 Andy Ingersollさん)

Fly into the Great Red Spot of Jupiter with NASA’s Juno Mission


木星の大気へ突入し、大赤斑の位置にある上層大気から抜け出すまでの飛行シミュレーション動画。ジュノーが撮影した画像から作成(提供:NASA)

ジュノーはさらに、新しい放射線帯を赤道付近にある大気の真上に検出しました。放射線帯には、光速に近い速度で移動する高エネルギーの水素イオン、酸素イオン、硫黄イオンが含まれています。この放射線帯を構成している粒子は、木星の衛星「イオ」と「エウロパ」の周りのガスの中で生成された高エネルギーの中性原子に由来するものとみられており、木星の上層大気との作用で電子が引き剥がされイオンになると考えられています

「木星は、接近すればするほど謎めいてきます。惑星に近いところに放射線帯を発見するとは思いもしませんでした」(ジュノーの放射線モニタリング調査リーダー Heidi Beckerさん)

また、木星の相対論的電子によって構成されている放射線帯の内側の縁に高エネルギーの重イオンが集まっている兆候も見つかりました。この領域は光速に近い速度で移動する電子が占めている領域です。高エネルギー重イオンの起源や種類は、まだはっきりとはわかっていません

2017年12月15日
AstroArtsより

土星への別れ(A Farewell to Saturn)

Posted by moonrainbow on 08.2017 太陽系   0 comments   0 trackback
カッシーニが探査終了2日前に撮影した「土星への別れ」

土星への別れ
「土星への別れ」。(提供:NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute)

2017年9月に13年間の探査を終了したNASAの探査機「カッシーニ」 が、土星大気への突入の2日前にとらえた画像が公開されました

2017年9月15日、土星探査機「カッシーニ」は土星の大気に突入し、周回開始から13年に及んだ探査を終了して土星の一部となりました

その2日前にカッシーニが土星から約110万km離れたところから3色のフィルターを使って撮影した42枚の画像を合成し作られた、土星の美しい画像が公開されました。「土星への別れ(A Farewell to Saturn)」と題されたこの画像には土星本体を中心にメインの環の端から端までがとらえられているほか、「プロメテウス」「パンドラ」「ヤヌス」「エピメテウス」「ミマス」「エンケラドス」といった衛星も写っています

この特別な画像の撮影は、カッシーニ撮像チームが何年にもわたって計画してきたものです。ミッション終了にあたり思い起こされることや称賛に値する功績は数多く、カッシーニによる土星系の探査が深く広範囲で歴史的なものであったことをあらためて感じさせてくれます。「カッシーニがもたらした科学的な成果は、実に素晴らしいものでした。最新の膨大なデータは、環を構成する細かい粒子から、衛星タイタンの景色、土星の内部にまで至り、新たな見識と驚きにつながりました」(カッシーニ撮像チーム副リーダー Robert Westさん)

「日常的に土星系から届く新しい画像を受け取り、新しい眺めを目にし物事が変化する様子を見ることに、あまりに簡単に慣れてしまいました。別れは辛いことでしたが、カッシーニを通じてそのすべてを目にすることができた私たちは、大変な幸運に恵まれたと思っています」(米・ジョンズ・ホプキンス大学応用物理研究所 Elizabeth Turtleさん)

「37年前にボイジャー1号が最後にとらえた土星の姿は、これまでの太陽系探査で撮影された画像の中で最も私の心に訴えかけるものでした。同様に、『土星への別れ』の画像は、太陽系内で最も象徴的と言える土星系の詳しい探査に人類が費やした素晴らしい時間のドラマチックな締めくくりを永遠に思い出させてくれることでしょう」(元ボイジャー撮像チームメンバー、カッシーニ撮像チームリーダー Carolyn Porcoさん)

530万kmの距離から撮影した土星
1980年11月16日にボイジャー1号が530万kmの距離から撮影した土星(提供:NASA/JPL/USGS)

2017年11月29日
AstroArtsより

木星の嵐

Posted by moonrainbow on 24.2017 太陽系   2 comments   0 trackback
木星のおどろおどろしい嵐を探査機「ジュノー」が撮影

荒れ狂う嵐のまるで油絵のような写真

現在、NASAの探査機ジュノーが観測を続けている、太陽系最大の惑星「木星」。こちらで、荒れ狂う嵐のまるで油絵のような写真が撮影されました
 
この嵐は、木星の北半球で撮影されました。画像は色を調整したものですが、惑星を覆う分厚い雲とその活発な活動が見事に捉えられています。反時計回りに回転する嵐はさまざまな高さの雲から構成され、黒い部分は高度が低く、白い部分は高度が高くなっています
 
画像の撮影日は2017年10月24日で、木星の上空約1万1000kmから撮影されました。撮影の最中、ジュノーは9回目の接近フライバイを行っていたそうです
 
なお2016年7月に木星に投入されたジュノーは、2018年7月には早くも観測を終える予定です
 
Image Credit: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS/Gerald Eichstädt/ Seán Doran

2017/11/20
Soraeより

恒星間天体「1I/2017 U1」(オウムアムア(Oumuamua))

Posted by moonrainbow on 21.2017 太陽系   0 comments   0 trackback
太陽系に飛来した「オウムアムア(Oumuamua)」は タバコのように細長く回転する天体だった(NASA)


オウムアムア

2017年10月19日に史上初めて太陽系外から飛来してきた恒星間天体「1I/2017 U1」こと、「オウムアムア(Oumuamua)」。こちらがESO(ヨーロッパ南天天文台)の観測により、非常に細長くさらに軸が回転していることが判明しました。今回の報告は、ネイチャー誌に報告されています
 
今回の発表は超大型望遠鏡VLTの観測に基づくもので、オウムアムは長さと幅の比が10:1と非常に細長く、また7.3時間毎に軸が回転していると発表されています。そして本体の長さは最低で400m、組成は岩石(と金属の複合体)から成り立っているようです。上の画像はアーティストによる予測CGですが、まるでタバコのような不思議な形状をしていることがわかります
 
さらに、オウムアムアはダークレッド色となっているようです。これは、数百万年にわたって高エネルギーの宇宙線に晒され続けてきたことが原因だと考えられています
 
今後、科学者はハッブル宇宙望遠鏡やスピッツァー宇宙望遠鏡を利用して、太陽系から離れていったオウムアムアの観測を続けたいとしています。そして同天体が正確にどの地点からやってきて、どこへ行くのを解き明かそうとしています
 
Image Credit: M. Kornmesser/ESO

Animation of artist's concept of `Oumuamua



2017/11/21
Soraeより

準惑星「ケレス」の表面に見られる特徴と内部進化

Posted by moonrainbow on 20.2017 太陽系   0 comments   0 trackback
準惑星「ケレス (Ceres) 」の内部進化と表面の特徴の関係

ケレスの表面に見られる「Samhain Catenae」と呼ばれるくぼみの連なり
ケレスの表面に見られる「Samhain Catenae」と呼ばれるくぼみの連なり(提供:NASA/JPL-Caltech/UCLA/MPS/DLR/IDA)

最新の研究によると、準惑星「ケレス」の表面に見られる特徴と内部進化との関係は思った以上に深いようです

NASA JPLのJennifer Scullyさんたちの研究チームが探査機「ドーン」の観測画像を分析し、表面の地形と内部進化に関する手がかりを調べる研究を行いました

Scullyさんたちはまず、ケレス上で衝突クレーターの外に見られる、長さ1km以上の線状に伸びる2000個以上の地形の分布図を作成しました。そして、表面下から上昇する物質と地形の関係を明らかにするため、ドーンが観測した2種類の線状地形の成り立ちの違いを次のように解釈しました

最もよく見られる線状地形である「2次クレーターの連なり」は大きな衝突クレーターが形成された際に飛び散った破片できた円形のくぼみが長くつながったもの、「くぼみの連なり(ピットチェーン)」は表面下の割れ目が表面に現れたもの、という違いです。このうち内部進化に関する情報を得られるのは、2つの線状地形のうち後者の「くぼみの連なり」地形ということになります

2次クレーターの連なりとくぼみの連なりは非常によく似ており、その区別は難しい。しかし、くぼみの連なりが不規則であるのに比べて2次クレーターの連なりは比較的丸いことや、2次クレーターの周囲に見られることが多い盛り上がった縁がくぼみのほうにはないことなど、細かい違いをもとにして識別がなされました

では、くぼみの連なりのもとと考えられる割れ目の成因は何だろうか。この地形はケレス表面上で均等に分布していないので、全球規模の地下海が凍って形成されたとは考えにくいです。また、大きな天体が衝突した証拠も見られないので、そうした衝突が原因とも考えられない

最も可能性として高いのは、数億年前に、ケレスの地表下にあった周囲より密度の低い物質が上昇し、地殻に無数の割れ目を作ったという考え方です

今回の成果はケレスの内部進化のモデル構築に役立つでしょう。そのモデルから、線状地形の近くで物質の上昇が起こったのかどうかを検証するのが次の課題となります

2017年11月16日
AstroArtsより
 

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